METROCK 2015 @新木場・若洲公園 5/23
- 2015/05/25
- 00:52
同会場で開催されていた、ROCKS TOKYOのインフラを引き継ぐ形で開催されてきた、東京都内で行われる野外ロックフェス、METROCKも今年で3年目の開催。
駅からかなり距離がある会場だが、シャトルバスが実にスムーズに運行されており、ストレスを全く感じないあたりはさすが。
今年もステージは大きい順に
WINDMILL FIELD
SEASIDE PARK
NEW BEAT SQUARE
の3つ。薄い雲がかかっているが、晴れていて、海の近くなので常な吹いている風が気持ちいい。
12:00~ [Alexandros] [WINDMILL FIELD]
テレ朝の女子アナウンサーによる前説から、今年のこのフェスの開催を告げるのは、[Alexandros]。
おなじみ「Burger Queen」のSEでメンバーが登場。川上洋平はどこか髪がさっぱりしたような印象。
その川上がギターを弾きながら、
「泣けばいい 誰より笑えばいい」
と歌ってからバンドが合流する「Starrrrrr」でスタート。
いきなり川上が演奏中に、
「超気持ちいいー!」
と叫ぶと、「Dracula La」では
「君を 他のバンドから奪い去りたい!」
と歌詞を変えて歌い、これはまさに女子からしたら「あなたの虜」になることだろう。
「Kick & Spin」では川上がハンドマイクで歌ってから客席を見渡し、
「イケメンしかいないですね。そこの赤いTシャツ着てる君、イケメンですね~。ROCKって書いてありますね。君もイケメン、君もイケメン、君は…僕のタイプじゃないですね(笑)」
という、誤解を招きそうなことを口走って、メンバーに突っ込まれる。
そして6月にリリースされるニューアルバムからの新曲「Famous Day」を披露。なぜシングルにしなかったのかと思うくらいのキラーチューンっぷり。「city」を彷彿とさせる、ストレートなギターロックという感じだろうか。
ラストは壮大な「ワタリドリ」。川上は歌い終えると、青く晴れた空を見上げたが、それが本当に絵になっていた。最近はフェスでトリをやることも増えてきたが、真昼間に聴くのも実に似合っているバンドだと思う。
1.Starrrrrr
2.city
3.Dracula La
4.Run Away
5.Kick & Spin
6.Famous Day
7.ワタリドリ
Famous Day (short ver.)
http://youtu.be/k-K4hZmApWw
12:50~ THE ORAL CIGARETTES [SEASIDE PARK]
2年連続出演にして、去年から1つステージを上げた、THE ORAL CIGARETTESがSEASIDE PARKのトップバッターとして登場。
おなじみの前口上をすると、
「今日は6曲だけなんで、全部キラーチューンやります!」
と山中が宣言し、その通りにキラーチューン連発。
「8割型が初めて見る人」
と言っていたが、そうは思えない盛り上がりぶり。
しかし、「大魔王参上」での、あきらかにあきら(ベース)の片足を高く上げる奏法にはかなりのどよめきと笑いが起こっていたので、あながち8割型が初見というのは間違いではなかったかもしれない。
「全然曲知らなくても、この曲のことは知らないとは言わせない!」
とキラーチューンが並んだ中でも、現状最大のキラーチューン「起死回生STORY」を終えると、
「起死回生STORY終わったら移動するやつもいるやろ」
と山中が言った通りに、ステージから出て行く人が続出してしまった。しかし、それでも残ってくれた人たちへのメッセージとともに、最新シングル「エイミー」を披露。決して盛り上がる曲ではないが、大切な人に向けて作ったという曲なだけに、最後まで残ってくれた、大切な人たちへ向けてこの曲を最後に演奏するのは実に意味があることだと思う。
しかし「番狂わせ」がバンドの合言葉になっているが、これからさらにでかいステージに行くことになっても、もはやそれは番狂わせではなく、必然と言っていいところまで来ているバンドだと思う。
1.mist…
2.STARGET
3.大魔王参上
4.Mr.ファントム
5.起死回生STORY
6.エイミー
エイミー
http://youtu.be/06CWzyvDUYc
13:30~ チャットモンチー [WINDMILL FIELD]
先に登場したのは、恒岡章とシモリョーの男陣と、世武裕子と北野愛子の乙女団。これまではどちらかのみだったが、この日はいきなり4人が勢ぞろい。すると橋本、福岡も登場し、6人編成での「シャングリラ」でスタートするという、予想外過ぎる展開。
さらにはシモリョーがベースに変わり、橋本と福岡がサングラスをかけてラップをする、最新アルバム「共鳴」からの「ぜんぶカン」でさらに度肝を抜く。コール&レスポンスの練習をさせてから本番へ、という流れだっただけに、これからもライブではおなじみの曲になる気がする。
福岡「絵莉子のヤバスギルスキル見たいー!?」
というあたり、ヒップホップマナーもしっかり学んでいるのがわかる。
そこからは男陣と2曲、乙女団と2曲。ともに最新の曲と過去曲だが、過去曲をどちらの編成でやるのかという振り分けも今後は興味深いポイントとなる。新作の曲は意識はしてないみたいだが、橋本作詞が男陣、福岡作詞が乙女団となっているだけに。
そして再び男陣と乙女団が集結すると、ラストは「共鳴」の曲を続ける。このラスト2曲は間違いなく名曲。高橋久美子脱退後は迷走していると思われても仕方ない時もあったが、ここからのチャットモンチーには期待しかない。ツアー、そして武道館では「共鳴」の曲はもちろん、最近は演奏できなかった曲もやるはずなだけに、今から楽しみ。
1.シャングリラ
2.ぜんぶカン
3.東京ハチミツオーケストラ
4.こころとあたま
5.ときめき
6.Last Love Letter
7.ドライブ
8.きみがその気なら
きみがその気なら
http://youtu.be/d-AAvHcMWys
14:20~ SHISHAMO [SEASIDE PARK]
年明けには武道館ワンマンも開催されることが発表され、ノリに乗ってるガールズスリーピースバンド、SHISHAMO。
満員と言っていい観客が待ち受ける中、メンバーが登場すると、宮崎朝子の歌も、松岡彩のベースと吉川美冴貴のリズムも、これまでよりもさらにパワーアップを果たしているのが目に見えてわかる。これはこの3人になってから、ツアーなどのライブを重ねてきた結果だろう。
「SHISHAMOは初出演ですけど、私は2年前に客としてこのフェスを見に来ました。こいつら(松岡と吉川)は来てないですけど。
でもみんな楽しそうなツラをしてますね」
と、やたらと毒舌じみたMCを宮崎が展開すると、サビでタオルをぐるぐる回す様が壮観な「タオル」、去年話題を集めまくった「君と夏フェス」と、今年も各地の夏フェスで鳴り響くであろう、夏のキラーチューンが続く。
すると、今年発売されたニューアルバム「SHISHAMO 2」からの「さよならの季節」を披露し、まさかの早くもこれで終了。
そもそも1曲あたりの長さもそんなに長くないし、まだ25分くらいしか経ってなかっただけに、せめてもう1曲くらいやってくれても良かったんじゃないだろうか。ライブ自体が格段に進化しているのがわかるだけに、ここはちょっと残念。
1.僕に彼女ができたんだ
2.僕、実は
3.タオル
4.君と夏フェス
5.さよならの季節
さよならの季節
http://youtu.be/BiIQSiXAlgU
15:00~ androp [WINDMILL FIELD]
3年連続出演の皆勤賞だが、過去2年はSEASIDE PARKのトリだったため、すっかり夜のバンドのイメージが定着しつつあるandrop。しかし、今年はついにメインステージに辿り着き、このフェスでは初めて陽が出ている時間での出演。
登場するなり、内澤が
「みんなで一つになろう!」
と言って「One」からスタートすると、手拍子が鳴り響く「MirrorDance」では
「僕はメトロックが大好きだ!」
と、毎年恒例の歌詞をメトロック仕様に変えて歌うパフォーマンス。
序盤はアッパーな躍らせる曲が続いたが、
「晴れた空の下で」
と紹介された「Rainbows」はじっくり向き合うタイプの曲。
しかし「Run」からは再び文字通り加速し、カルピスのCMソングとして大量オンエアされている「Yeah! Yeah! Yeah!」は、今年の夏フェスで間違いなくキラーチューンになるであろう、晴れた空の下が実によく似合う曲。
そしてラストはやはり大合唱になった、2年前のこのフェスでのライブの映像がPVになっている「Voice」。
さすがに前に出た2バンドに比べると、集客はもう一つ、といった感じだったが、これからもメインステージに出続けるバンドになるだろうか?
1.One
2.MirrorDance
3.Bell
4.Rainbows
5.Run
6.Yeah! Yeah! Yeah!
7.Voice
One
http://youtu.be/unQsV5W0Cd8
15:50~ 高橋優 [SEASIDE PARK]
本来の予定では、NEW BEAT SQUAREでピエール中野を見る予定だったが、始まる前から入場規制になっていて入れなかったので、そのままSEASIDE PARKへ行って、高橋優へ。
先に4人のバックバンドが登場してから、高橋優が登場してアコギを持つと、実にダイナミックかつロック度の強いサウンドで、高橋優自身の声も実に力強い。本人も、
「初めて見る方ばかりだと思いますが、もっと落ち着いた感じだと思ったら、熱くてビックリしてると思います!」
と言うように、総じてテンションが高い。
一度聴いただけで歌えるくらいの新曲と紹介された「明日はきっといい日になる」は、まさにその通りの合唱系ナンバー。
そしてライブでは恒例の秋田弁の曲、「泣く子はいねが」では、
「泣く子はいねが!」
のコール&レスポンスから、
「大都市!」「俺田舎者!」「メトロック!」「メトロポリタン!」「ナポリタン!」「サムゲタン!」「ジンギスカン!」
と、もはやなんでもあり状態のコール&レスポンスへ。曲が始まると、ステージ下手の、バンドメンバーからは絶対姿が見えない位置まで移動して熱唱。
そしてラストは暖かい空気に包まれ、まさに聴いていると笑顔になってくる「福笑い」。
SHISHAMOと同じく5曲だが、こちらは1曲が割と長い(コール&レスポンスはもっと長い)ので、致し方ないところ。しかし、コール&レスポンスは面白かった。
1.パイオニア
2.太陽と花
3.明日はきっといい日になる
4.泣く子はいねが
5.福笑い
明日はきっといい日になる
http://youtu.be/cpIa89_rZoA
16:30~ くるり [WINDMILL FIELD]
2年前は大トリを務めたくるりが初日の中間あたりの時間に登場。この日は岸田、佐藤と、松本大樹(ギター)、mabanua(ドラム)の4人編成。妊娠中のファンファンはもちろん、VIVA LA ROCKとJAPAN JAMでファンファンの不在を補っていた、権藤知彦も今日は不在。
4人が登場すると、いきなりの「ワンダーフォーゲル」で早くも客席を沸かせ、「ばらの花」では一転してしっとりと。
「虹」も続け、珍しいシングル曲の連発ぶりだったが、
「フェスだとだいたいみんなシングル曲をやるでしょう?俺らあんまりやらへんから、フェスを盛り下げるバンドってよく怒られんねん(笑)だから今日はシングルしかやらん!」
と宣言すると、その通りにそこからもまさかの全曲シングル。個人的にはマイナーなアルバム曲ももちろん好きだが、フェスで初めて見る人には優しくないセトリが多かっただけに、これは実にいいことだと思う。今後、毎回これだったらちょっと勘弁して欲しいけど。
「街」では岸田が絶唱を見せ、「Liberty & Gravity」では、「ばらの花」ではキーボードのフレーズをギターで担っていた松本が、トランペットのフレーズまでもギターで担うという活躍を見せる。これは他の楽器のメンバーを入れなくてもいいだけに、実に頼もしい存在だ。
そしてラストは
「晴れ渡る空の色」
という歌詞がこのシチュエーションにピッタリな「ロックンロール」。
結果的には全曲シングル曲だったが、果たしてこのセトリが意味するものは?
1.ワンダーフォーゲル
2.ばらの花
3.虹
4.東京
5.街
6.Liberty & Gravity
7.ロックンロール
ロックンロール
http://youtu.be/dq2252lRvzA
17:20~ グッドモーニングアメリカ [SEASIDE PARK]
昨年から一つステージを上げ、今年は初の武道館ワンマンも控える、グッドモーニングアメリカ。
たなしん(ベース)が影アナで、
「若洲公園を大いに沸かせたいと思います!」
と言うと、ステージには馬の被り物を被った人が。そこへたなしんが現れ、キングオブコントでブレイクした、バンビーノの「ダンソン」のネタを全力コピーして、爆笑に巻き込む。これ、かなり体力を使うようで、そのままファイヤー!をする時、たなしんはかなり息が切れていた。
しかし曲が始まれば関係なしとばかりにアッパーな曲が続き、金廣のハイトーンボイスが会場を支配していく。
すると6月にリリースされる最新シングル「コピペ」では、先に観客にサビのフレーズを噛まないようにレクチャーしてから演奏。しかし、早口言葉のようなサビの部分はやたらと噛み気味。
渡辺が告知を兼ねて熱いMCをすると、金廣も、これから始まるホールでのライブと武道館の成功、さらにはシングルのヒットを祈願し、さらに大きなステージへの野望を語った。
そしてラストは大合唱となった、「未来へのスパイラル」。客席はこの日も満員だったが、果たしてメインステージまで行くことができるだろうか?
1.キャッチアンドリリース
2.空ばかり見てた
3.inトーキョーシティー
4.コピペ
5.拝啓、ツラツストラ
6.イチ、ニッ、サンでジャンプ
7.未来へのスパイラル
コピペ
http://youtu.be/Iy2qPkmswYY
18:10~ マキシマム ザ ホルモン [WINDMILL FIELD]
ドラマー・ナヲの妊活により、当分ライブを行うことはなくなることになったホルモン。
すでに超満員の客席が待ち受ける中、サンバっぽいSEでメンバーが登場。
「What's up,people?!」からスタートすると、合間にダイスケはんとナヲの小芝居も挟みつつ、重量級の曲を次々に投下。やはり演奏はめちゃくちゃ上手い。ナヲは自らのボーカル部分ではここぞとばかりにカメラ目線を決める。
客席では巨大なサークルなど、激しいノリが見受けられたが、ダイスケはんが煽ると「メス豚のケツにビンタ(キックも)」では超巨大な左回りのサークルが出現。
残り時間が少なくなり、恋のおまじないもかなり急いで一発で決めると、ラストは「恋のスペルマ」。ファンからしたらもっとたくさん曲を聴きたかったところだろうが、妊活前最後のライブを、四年ぶりに立つこの会場でのライブにしたあたりに、少しでも多くの人に見てもらおうという意思を感じる。
しかし、ホルモンは普段のツアーなどをライブハウスでしか行わないため、でかい場所で見れるのはこうしたフェスやイベントのみだが、もしワンマンもでかいとこでやるとしたら、幕張メッセはおろか、東京ドームすらも余裕でソールドアウトする気がする。それくらいに凄まじい数の人だったし、ホルモン目当てで来たであろう人が多かった。
1.What's up,people?!
2.maximum the hormon
3.「F」
4.シミ
5.ロッキンポ殺し
6.セフィーロ・レディオ・カムバック ~青春最下位~
7.アバラ・ボブ
8.my girl
9.メス豚のケツにビンタ(キックも)
10.恋のスペルマ
恋のスペルマ
http://youtu.be/Nw8624J0s5Y
19:10~ TK from 凛として時雨 [SEASIDE PARK]
この日のSEASIDE PARKのトリは、TK from 凛として時雨。夜になり、すっかり暗くなったステージに、ドラムのbobo、ベースの山口寛雄ら4人のサポートメンバーを従えて登場すると、バイオリンとキーボードを含めた幻想的な曲はこのシチュエーションに実によく似合う。
メンバー各々の高い演奏技術を駆使した緻密な演奏は、一瞬たりとも目を離すことはできず、TKの歌声も、凛として時雨の時の空間を切り裂くようなものではなく、曲に寄り添うような歌い方が多い。
途中途中に「ありがとう」ということくらいは言うも、MC全くなし、トリとはいえアンコールもなしという、実にストイックな40分。テンポも速いし、激しい曲も多いが、じっと聴き入っている曲ばかりの中、ラストの「Shandy」から「unravel」では無数の手が上がり、TKも喉から振り絞るような絶唱を見せた。
フェスの40分でこれだけ異次元に連れて行ってくれるライブ自体は素晴らしかったが、集客は小さいステージに出た、ピエール中野のほうが多かったと思う。フェスでは集客が厳しい時も多いが、凛として時雨では間違いなくメインステージが満員になるであろうだけに、実に複雑。
1.Fantastic Magic
2.Dramatic Slow Motion
3.Crazy Tampern
4.contrast
5.Abnormal trick
6.phase to phrase
7.Shandy
8.unravel
unravel (short version)
http://youtu.be/gQMmVCv8P3w
20:00~ Perfume [WINDMILL FIELD]
初日のトリは3年連続出演、この日が今年国内初ライブとなるPerfume。
暗闇の中、3人がすでにステージにスタンバイしていると、レーザー光線が飛び交う中、最新両A面シングルの収録曲である「Pick Me Up」からスタート。相変わらず一糸乱れぬ3人のダンスは素晴らしいキレ。
序盤に「ポリリズム」を早くも披露すると、前日に出たミュージックステーションの裏話を開陳し、「ピンヒールは8cm」とその時に言ったのは、同じ日に出演したチャットモンチーの「8cmのピンヒール」へのリスペクトということで、あ~ちゃんがサビをアカペラで歌う。
しかし、後半にやった「PTAのコーナー」もそうだけど、MCが実に長かった。
「日本でライブやるの久しぶりだから話したいことがいっぱいあるね」
と言っていたが、ゆうに10分以上はMCをしていた気がする。
アンコールではバキバキのエレクトロな「FAKE IT」を終えると、ラストは「チョコレイト・ディスコ」。だが、ステージになんか4人いる!?と思ったら、ホルモンのナヲがメンバーに混じっていた。というか、メンバーになっていた。
もうすぐ40歳になるというのに完璧に踊り切ると、曲が終わってもさらにトークタイム。なんやかんやでこれも10分くらいは喋っていたかもしれない。
1.Pick Me Up
2.ポリリズム
3.Cling Cling
4.いじわるなハロー
5.SEVENTH HEAVEN
6.Relax In The City
7.Party Maker
8.レーザービーム
9.MY COLOR
encore
10.FAKE IT
11.チョコレイト・ディスコ
Pick Me Up
http://youtu.be/vhfYis6VuXY
この日はかなり暑かったが、夜になってからは寒くなった。疲労ももちろんないとは言えないが、翌日に続く。
Next→ 5/24 METROCK @新木場・若洲公園

駅からかなり距離がある会場だが、シャトルバスが実にスムーズに運行されており、ストレスを全く感じないあたりはさすが。
今年もステージは大きい順に
WINDMILL FIELD
SEASIDE PARK
NEW BEAT SQUARE
の3つ。薄い雲がかかっているが、晴れていて、海の近くなので常な吹いている風が気持ちいい。
12:00~ [Alexandros] [WINDMILL FIELD]
テレ朝の女子アナウンサーによる前説から、今年のこのフェスの開催を告げるのは、[Alexandros]。
おなじみ「Burger Queen」のSEでメンバーが登場。川上洋平はどこか髪がさっぱりしたような印象。
その川上がギターを弾きながら、
「泣けばいい 誰より笑えばいい」
と歌ってからバンドが合流する「Starrrrrr」でスタート。
いきなり川上が演奏中に、
「超気持ちいいー!」
と叫ぶと、「Dracula La」では
「君を 他のバンドから奪い去りたい!」
と歌詞を変えて歌い、これはまさに女子からしたら「あなたの虜」になることだろう。
「Kick & Spin」では川上がハンドマイクで歌ってから客席を見渡し、
「イケメンしかいないですね。そこの赤いTシャツ着てる君、イケメンですね~。ROCKって書いてありますね。君もイケメン、君もイケメン、君は…僕のタイプじゃないですね(笑)」
という、誤解を招きそうなことを口走って、メンバーに突っ込まれる。
そして6月にリリースされるニューアルバムからの新曲「Famous Day」を披露。なぜシングルにしなかったのかと思うくらいのキラーチューンっぷり。「city」を彷彿とさせる、ストレートなギターロックという感じだろうか。
ラストは壮大な「ワタリドリ」。川上は歌い終えると、青く晴れた空を見上げたが、それが本当に絵になっていた。最近はフェスでトリをやることも増えてきたが、真昼間に聴くのも実に似合っているバンドだと思う。
1.Starrrrrr
2.city
3.Dracula La
4.Run Away
5.Kick & Spin
6.Famous Day
7.ワタリドリ
Famous Day (short ver.)
http://youtu.be/k-K4hZmApWw
12:50~ THE ORAL CIGARETTES [SEASIDE PARK]
2年連続出演にして、去年から1つステージを上げた、THE ORAL CIGARETTESがSEASIDE PARKのトップバッターとして登場。
おなじみの前口上をすると、
「今日は6曲だけなんで、全部キラーチューンやります!」
と山中が宣言し、その通りにキラーチューン連発。
「8割型が初めて見る人」
と言っていたが、そうは思えない盛り上がりぶり。
しかし、「大魔王参上」での、あきらかにあきら(ベース)の片足を高く上げる奏法にはかなりのどよめきと笑いが起こっていたので、あながち8割型が初見というのは間違いではなかったかもしれない。
「全然曲知らなくても、この曲のことは知らないとは言わせない!」
とキラーチューンが並んだ中でも、現状最大のキラーチューン「起死回生STORY」を終えると、
「起死回生STORY終わったら移動するやつもいるやろ」
と山中が言った通りに、ステージから出て行く人が続出してしまった。しかし、それでも残ってくれた人たちへのメッセージとともに、最新シングル「エイミー」を披露。決して盛り上がる曲ではないが、大切な人に向けて作ったという曲なだけに、最後まで残ってくれた、大切な人たちへ向けてこの曲を最後に演奏するのは実に意味があることだと思う。
しかし「番狂わせ」がバンドの合言葉になっているが、これからさらにでかいステージに行くことになっても、もはやそれは番狂わせではなく、必然と言っていいところまで来ているバンドだと思う。
1.mist…
2.STARGET
3.大魔王参上
4.Mr.ファントム
5.起死回生STORY
6.エイミー
エイミー
http://youtu.be/06CWzyvDUYc
13:30~ チャットモンチー [WINDMILL FIELD]
先に登場したのは、恒岡章とシモリョーの男陣と、世武裕子と北野愛子の乙女団。これまではどちらかのみだったが、この日はいきなり4人が勢ぞろい。すると橋本、福岡も登場し、6人編成での「シャングリラ」でスタートするという、予想外過ぎる展開。
さらにはシモリョーがベースに変わり、橋本と福岡がサングラスをかけてラップをする、最新アルバム「共鳴」からの「ぜんぶカン」でさらに度肝を抜く。コール&レスポンスの練習をさせてから本番へ、という流れだっただけに、これからもライブではおなじみの曲になる気がする。
福岡「絵莉子のヤバスギルスキル見たいー!?」
というあたり、ヒップホップマナーもしっかり学んでいるのがわかる。
そこからは男陣と2曲、乙女団と2曲。ともに最新の曲と過去曲だが、過去曲をどちらの編成でやるのかという振り分けも今後は興味深いポイントとなる。新作の曲は意識はしてないみたいだが、橋本作詞が男陣、福岡作詞が乙女団となっているだけに。
そして再び男陣と乙女団が集結すると、ラストは「共鳴」の曲を続ける。このラスト2曲は間違いなく名曲。高橋久美子脱退後は迷走していると思われても仕方ない時もあったが、ここからのチャットモンチーには期待しかない。ツアー、そして武道館では「共鳴」の曲はもちろん、最近は演奏できなかった曲もやるはずなだけに、今から楽しみ。
1.シャングリラ
2.ぜんぶカン
3.東京ハチミツオーケストラ
4.こころとあたま
5.ときめき
6.Last Love Letter
7.ドライブ
8.きみがその気なら
きみがその気なら
http://youtu.be/d-AAvHcMWys
14:20~ SHISHAMO [SEASIDE PARK]
年明けには武道館ワンマンも開催されることが発表され、ノリに乗ってるガールズスリーピースバンド、SHISHAMO。
満員と言っていい観客が待ち受ける中、メンバーが登場すると、宮崎朝子の歌も、松岡彩のベースと吉川美冴貴のリズムも、これまでよりもさらにパワーアップを果たしているのが目に見えてわかる。これはこの3人になってから、ツアーなどのライブを重ねてきた結果だろう。
「SHISHAMOは初出演ですけど、私は2年前に客としてこのフェスを見に来ました。こいつら(松岡と吉川)は来てないですけど。
でもみんな楽しそうなツラをしてますね」
と、やたらと毒舌じみたMCを宮崎が展開すると、サビでタオルをぐるぐる回す様が壮観な「タオル」、去年話題を集めまくった「君と夏フェス」と、今年も各地の夏フェスで鳴り響くであろう、夏のキラーチューンが続く。
すると、今年発売されたニューアルバム「SHISHAMO 2」からの「さよならの季節」を披露し、まさかの早くもこれで終了。
そもそも1曲あたりの長さもそんなに長くないし、まだ25分くらいしか経ってなかっただけに、せめてもう1曲くらいやってくれても良かったんじゃないだろうか。ライブ自体が格段に進化しているのがわかるだけに、ここはちょっと残念。
1.僕に彼女ができたんだ
2.僕、実は
3.タオル
4.君と夏フェス
5.さよならの季節
さよならの季節
http://youtu.be/BiIQSiXAlgU
15:00~ androp [WINDMILL FIELD]
3年連続出演の皆勤賞だが、過去2年はSEASIDE PARKのトリだったため、すっかり夜のバンドのイメージが定着しつつあるandrop。しかし、今年はついにメインステージに辿り着き、このフェスでは初めて陽が出ている時間での出演。
登場するなり、内澤が
「みんなで一つになろう!」
と言って「One」からスタートすると、手拍子が鳴り響く「MirrorDance」では
「僕はメトロックが大好きだ!」
と、毎年恒例の歌詞をメトロック仕様に変えて歌うパフォーマンス。
序盤はアッパーな躍らせる曲が続いたが、
「晴れた空の下で」
と紹介された「Rainbows」はじっくり向き合うタイプの曲。
しかし「Run」からは再び文字通り加速し、カルピスのCMソングとして大量オンエアされている「Yeah! Yeah! Yeah!」は、今年の夏フェスで間違いなくキラーチューンになるであろう、晴れた空の下が実によく似合う曲。
そしてラストはやはり大合唱になった、2年前のこのフェスでのライブの映像がPVになっている「Voice」。
さすがに前に出た2バンドに比べると、集客はもう一つ、といった感じだったが、これからもメインステージに出続けるバンドになるだろうか?
1.One
2.MirrorDance
3.Bell
4.Rainbows
5.Run
6.Yeah! Yeah! Yeah!
7.Voice
One
http://youtu.be/unQsV5W0Cd8
15:50~ 高橋優 [SEASIDE PARK]
本来の予定では、NEW BEAT SQUAREでピエール中野を見る予定だったが、始まる前から入場規制になっていて入れなかったので、そのままSEASIDE PARKへ行って、高橋優へ。
先に4人のバックバンドが登場してから、高橋優が登場してアコギを持つと、実にダイナミックかつロック度の強いサウンドで、高橋優自身の声も実に力強い。本人も、
「初めて見る方ばかりだと思いますが、もっと落ち着いた感じだと思ったら、熱くてビックリしてると思います!」
と言うように、総じてテンションが高い。
一度聴いただけで歌えるくらいの新曲と紹介された「明日はきっといい日になる」は、まさにその通りの合唱系ナンバー。
そしてライブでは恒例の秋田弁の曲、「泣く子はいねが」では、
「泣く子はいねが!」
のコール&レスポンスから、
「大都市!」「俺田舎者!」「メトロック!」「メトロポリタン!」「ナポリタン!」「サムゲタン!」「ジンギスカン!」
と、もはやなんでもあり状態のコール&レスポンスへ。曲が始まると、ステージ下手の、バンドメンバーからは絶対姿が見えない位置まで移動して熱唱。
そしてラストは暖かい空気に包まれ、まさに聴いていると笑顔になってくる「福笑い」。
SHISHAMOと同じく5曲だが、こちらは1曲が割と長い(コール&レスポンスはもっと長い)ので、致し方ないところ。しかし、コール&レスポンスは面白かった。
1.パイオニア
2.太陽と花
3.明日はきっといい日になる
4.泣く子はいねが
5.福笑い
明日はきっといい日になる
http://youtu.be/cpIa89_rZoA
16:30~ くるり [WINDMILL FIELD]
2年前は大トリを務めたくるりが初日の中間あたりの時間に登場。この日は岸田、佐藤と、松本大樹(ギター)、mabanua(ドラム)の4人編成。妊娠中のファンファンはもちろん、VIVA LA ROCKとJAPAN JAMでファンファンの不在を補っていた、権藤知彦も今日は不在。
4人が登場すると、いきなりの「ワンダーフォーゲル」で早くも客席を沸かせ、「ばらの花」では一転してしっとりと。
「虹」も続け、珍しいシングル曲の連発ぶりだったが、
「フェスだとだいたいみんなシングル曲をやるでしょう?俺らあんまりやらへんから、フェスを盛り下げるバンドってよく怒られんねん(笑)だから今日はシングルしかやらん!」
と宣言すると、その通りにそこからもまさかの全曲シングル。個人的にはマイナーなアルバム曲ももちろん好きだが、フェスで初めて見る人には優しくないセトリが多かっただけに、これは実にいいことだと思う。今後、毎回これだったらちょっと勘弁して欲しいけど。
「街」では岸田が絶唱を見せ、「Liberty & Gravity」では、「ばらの花」ではキーボードのフレーズをギターで担っていた松本が、トランペットのフレーズまでもギターで担うという活躍を見せる。これは他の楽器のメンバーを入れなくてもいいだけに、実に頼もしい存在だ。
そしてラストは
「晴れ渡る空の色」
という歌詞がこのシチュエーションにピッタリな「ロックンロール」。
結果的には全曲シングル曲だったが、果たしてこのセトリが意味するものは?
1.ワンダーフォーゲル
2.ばらの花
3.虹
4.東京
5.街
6.Liberty & Gravity
7.ロックンロール
ロックンロール
http://youtu.be/dq2252lRvzA
17:20~ グッドモーニングアメリカ [SEASIDE PARK]
昨年から一つステージを上げ、今年は初の武道館ワンマンも控える、グッドモーニングアメリカ。
たなしん(ベース)が影アナで、
「若洲公園を大いに沸かせたいと思います!」
と言うと、ステージには馬の被り物を被った人が。そこへたなしんが現れ、キングオブコントでブレイクした、バンビーノの「ダンソン」のネタを全力コピーして、爆笑に巻き込む。これ、かなり体力を使うようで、そのままファイヤー!をする時、たなしんはかなり息が切れていた。
しかし曲が始まれば関係なしとばかりにアッパーな曲が続き、金廣のハイトーンボイスが会場を支配していく。
すると6月にリリースされる最新シングル「コピペ」では、先に観客にサビのフレーズを噛まないようにレクチャーしてから演奏。しかし、早口言葉のようなサビの部分はやたらと噛み気味。
渡辺が告知を兼ねて熱いMCをすると、金廣も、これから始まるホールでのライブと武道館の成功、さらにはシングルのヒットを祈願し、さらに大きなステージへの野望を語った。
そしてラストは大合唱となった、「未来へのスパイラル」。客席はこの日も満員だったが、果たしてメインステージまで行くことができるだろうか?
1.キャッチアンドリリース
2.空ばかり見てた
3.inトーキョーシティー
4.コピペ
5.拝啓、ツラツストラ
6.イチ、ニッ、サンでジャンプ
7.未来へのスパイラル
コピペ
http://youtu.be/Iy2qPkmswYY
18:10~ マキシマム ザ ホルモン [WINDMILL FIELD]
ドラマー・ナヲの妊活により、当分ライブを行うことはなくなることになったホルモン。
すでに超満員の客席が待ち受ける中、サンバっぽいSEでメンバーが登場。
「What's up,people?!」からスタートすると、合間にダイスケはんとナヲの小芝居も挟みつつ、重量級の曲を次々に投下。やはり演奏はめちゃくちゃ上手い。ナヲは自らのボーカル部分ではここぞとばかりにカメラ目線を決める。
客席では巨大なサークルなど、激しいノリが見受けられたが、ダイスケはんが煽ると「メス豚のケツにビンタ(キックも)」では超巨大な左回りのサークルが出現。
残り時間が少なくなり、恋のおまじないもかなり急いで一発で決めると、ラストは「恋のスペルマ」。ファンからしたらもっとたくさん曲を聴きたかったところだろうが、妊活前最後のライブを、四年ぶりに立つこの会場でのライブにしたあたりに、少しでも多くの人に見てもらおうという意思を感じる。
しかし、ホルモンは普段のツアーなどをライブハウスでしか行わないため、でかい場所で見れるのはこうしたフェスやイベントのみだが、もしワンマンもでかいとこでやるとしたら、幕張メッセはおろか、東京ドームすらも余裕でソールドアウトする気がする。それくらいに凄まじい数の人だったし、ホルモン目当てで来たであろう人が多かった。
1.What's up,people?!
2.maximum the hormon
3.「F」
4.シミ
5.ロッキンポ殺し
6.セフィーロ・レディオ・カムバック ~青春最下位~
7.アバラ・ボブ
8.my girl
9.メス豚のケツにビンタ(キックも)
10.恋のスペルマ
恋のスペルマ
http://youtu.be/Nw8624J0s5Y
19:10~ TK from 凛として時雨 [SEASIDE PARK]
この日のSEASIDE PARKのトリは、TK from 凛として時雨。夜になり、すっかり暗くなったステージに、ドラムのbobo、ベースの山口寛雄ら4人のサポートメンバーを従えて登場すると、バイオリンとキーボードを含めた幻想的な曲はこのシチュエーションに実によく似合う。
メンバー各々の高い演奏技術を駆使した緻密な演奏は、一瞬たりとも目を離すことはできず、TKの歌声も、凛として時雨の時の空間を切り裂くようなものではなく、曲に寄り添うような歌い方が多い。
途中途中に「ありがとう」ということくらいは言うも、MC全くなし、トリとはいえアンコールもなしという、実にストイックな40分。テンポも速いし、激しい曲も多いが、じっと聴き入っている曲ばかりの中、ラストの「Shandy」から「unravel」では無数の手が上がり、TKも喉から振り絞るような絶唱を見せた。
フェスの40分でこれだけ異次元に連れて行ってくれるライブ自体は素晴らしかったが、集客は小さいステージに出た、ピエール中野のほうが多かったと思う。フェスでは集客が厳しい時も多いが、凛として時雨では間違いなくメインステージが満員になるであろうだけに、実に複雑。
1.Fantastic Magic
2.Dramatic Slow Motion
3.Crazy Tampern
4.contrast
5.Abnormal trick
6.phase to phrase
7.Shandy
8.unravel
unravel (short version)
http://youtu.be/gQMmVCv8P3w
20:00~ Perfume [WINDMILL FIELD]
初日のトリは3年連続出演、この日が今年国内初ライブとなるPerfume。
暗闇の中、3人がすでにステージにスタンバイしていると、レーザー光線が飛び交う中、最新両A面シングルの収録曲である「Pick Me Up」からスタート。相変わらず一糸乱れぬ3人のダンスは素晴らしいキレ。
序盤に「ポリリズム」を早くも披露すると、前日に出たミュージックステーションの裏話を開陳し、「ピンヒールは8cm」とその時に言ったのは、同じ日に出演したチャットモンチーの「8cmのピンヒール」へのリスペクトということで、あ~ちゃんがサビをアカペラで歌う。
しかし、後半にやった「PTAのコーナー」もそうだけど、MCが実に長かった。
「日本でライブやるの久しぶりだから話したいことがいっぱいあるね」
と言っていたが、ゆうに10分以上はMCをしていた気がする。
アンコールではバキバキのエレクトロな「FAKE IT」を終えると、ラストは「チョコレイト・ディスコ」。だが、ステージになんか4人いる!?と思ったら、ホルモンのナヲがメンバーに混じっていた。というか、メンバーになっていた。
もうすぐ40歳になるというのに完璧に踊り切ると、曲が終わってもさらにトークタイム。なんやかんやでこれも10分くらいは喋っていたかもしれない。
1.Pick Me Up
2.ポリリズム
3.Cling Cling
4.いじわるなハロー
5.SEVENTH HEAVEN
6.Relax In The City
7.Party Maker
8.レーザービーム
9.MY COLOR
encore
10.FAKE IT
11.チョコレイト・ディスコ
Pick Me Up
http://youtu.be/vhfYis6VuXY
この日はかなり暑かったが、夜になってからは寒くなった。疲労ももちろんないとは言えないが、翌日に続く。
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