NO GUARD -Round 12- 出演:LAMA / bonobos / ナツノムジナ (Opening Act) @Shibuya WWW 5/20
- 2015/05/21
- 00:32
2日連続のWWW。この日はLAMAとbonobosという、実に久しぶりにライブを見る、もはやベテランと言ってもいい2組の対バン。ナカコーはちょくちょくソロでライブを見ているが、LAMAとして見るのは久々。このWWWはLAMAが初めてライブを行った場所でもある。
・ナツノムジナ (Opening Act)
オープニングアクト、いかにも純朴そうな青年4人組といった感じのバンド、ナツノムジナ。
中央がギター、上手がボーカル&ギターという立ち位置で、バンド名の通りに「夏」という歌詞がよく出てくる曲を演奏。しかし、カラッとしたイケイケな夏ではなく、サイケデリックなギターサウンドが描き出す彼らの夏は、陽炎がたゆたうような、夢見心地な夏。
シンプルだが、スネアのアタックが強いドラムと、演奏もしっかりしているが、緊張しているのが実によくわかるので、ボーカルはちょっとサウンドに比べると物足りなさも感じる。
MCでも声が非常に小さく、何を言っているのかよくわからなかったが、このあとに出てくる2組のオープニングアクトということを考えると致し方ないところだろうか。
新曲と言っていた曲のアウトロの、空間を埋め尽くすような、強烈なギターのフィードバックノイズは陶酔感たっぷり。強いて言うならばシャムキャッツあたりを彷彿とさせる。
1.プロペラ
2.まばたき
3.Backseat
4.新曲
5.渚にて
渚にて
http://youtu.be/ffMLCawDFWo
・bonobos
実に久しぶりのbonobos。かつてはよくフェスなどにも名を連ねており、ライブを見る機会も多かったが、かつての佐々木”コジロウ”康之(ギター)に加え、松井泉(パーカッション。現在はYOUR SONG IS GOODのライブに参加している)までもが脱退し、メンバーは蔡忠浩(ボーカル&ギター)、森本夏子(ベース)、辻凡人(ドラム)の3人に。おそらくこの3人になってから見るのは初。
サポートにギターとキーボードを加えた5人編成にで登場し、かつてほどダブの要素が強い曲が多いわけではないが、やはりダブ、スカ、さらにはジャジーなアレンジに振り切れた「GOLD」と、実に幅広い音楽のバックグラウンドを感じさせてくれるのはかつてと変わらない。
蔡のボーカルも、サポートを含めたメンバーの演奏も相変わらず安定感抜群。
来月から始まる東名阪の対バンツアーで、新作7インチレコードをリリースすることを発表したりしながら、ゆらゆらと心地よく揺れながら、実にアルコールを摂取しながら聴きたくなるような演奏を展開。
「さっきカレーを食べたんだけど、大盛過ぎて腹がパンパン。しかも豚肉と鶏肉が両方入ってたんだけど、何故か袋が広島の牡蠣ので。LAMAのみなさんがカキフライでも買ったんかな?個人の経歴ではLAMAのほうが全然先輩ですけど、バンドとしてはbonobosのほうが先輩ですからね。
なんか、高校に入学した時、売店でこめっこっていうお菓子と少年ジャンプを買ってベンチに座ってたら、3年生の先輩に絡まれたことを思い出しましたね。あと先輩に第一ボタン外してる、ってだけで殴られたり(笑)
いや、LAMA先輩には殴られてないですよ(笑)」
と、蔡のMCはマイペースながらも笑わせてくれる。
終盤はインプロのようなメンバー間の演奏を主体にし、そのまま演奏しながら、
「今日はありがとうございました」
と言ってメンバー紹介をして、演奏が終わるとともにステージから去っていった。
かつては日比谷野音のワンマンがソールドアウトしたり、COUNT DOWN JAPANでは1万人規模のGALAXY STAGEを満員にしたりしていたが、今度のツアーの東京公演は代官山UNIT。
決して変わってしまった、とは思わないが、やはり5人時代の印象が強いだけに、外から見たら2人も抜けたら迷走している感じに捉えられてもしかたないよなぁ。
GOLD
http://youtu.be/0nLUUjDB3nQ
・LAMA
ナカコーのソロはちょくちょく見ていたが、LAMAとしては見るのは久しぶり。田渕ひさ子はナカコーのソロでも一緒にやっていたし、agraphは電気グルーヴのサポートとしてステージに立っているだけに、フルカワミキがステージに立つのを見るのが久しぶりである。
ステージ向かって右側からフルカワミキ、agraph、ナカコー、田渕ひさ子という並びでメンバーが揃うと、まずはお互いの呼吸を確かめるようにして音を出し始める。
少々ノイジーなサウンドを展開してから、「For You,For Me」「White Out」と、2ndアルバム「Modanica」の冒頭の2曲を続けるというのは、その「Modanica」のツアーの時と同じ。
「Spell」「Cupid」と、キラキラしたポップなシングル曲も早くも序盤に演奏されるが、このあたりのポップさはこのバンドならでは。ナカコーのソロも好きだが、スーパーカー時代もそうだったように、こんなにポップさとカッコよさを兼ね備えた曲を書ける人はそうはいないだけに、このバンドのようにポップな曲を発表できるアウトプットは常に持っていてもらいたいところ。
このあたりまではフルカワミキのボーカルが中心で、久しぶりに見るので若干の不安もあったが、あのエンジェリックボイスはまだまだ健在。田渕ひさ子のうなりまくるギターとキラキラしたサウンドも、違和感があるようでいて、むしろ今ではこのギターがあってこそこれらの曲のポップさが際立っているのがよくわかる。
「So」からは一転して深く潜っていくようなダークな曲が続く。「Fantasy」では美しいピアノの旋律とナカコーの気だるいボーカルが絡み合い、ナカコーのソロでも演奏されていた「Ane Mone」も、さすがにLAMAのライブとなればオリジナルバージョンで演奏される。
「D.B.A.」ではagraphの打ち込み魂が炸裂するのだが、ドラマー不在というこのバンドに生の実感を与えているのは、間違いなくこのagraphのビート。聴いていてドラムがいないということに全く物足りなさや違和感を感じないというのは本当に凄い。
「Parellel Sign」から「Know Your Rights」と、疾走感あるギターロック曲で一気にバンドも客席も熱を帯びていくと、agraphが間違えて違うビートを出して謝るというレアな場面もありつつ、まさに夢の中にいるかのような桃源郷ポップから、アウトロではナカコーと田渕ひさ子がギターノイズを撒き散らしまくり、耳が痛くなるほどの轟音にまで展開する「Dreamin'」で締め。ノイズの洪水に包まれながら、フルカワミキ、agraph、田渕ひさ子が順番にステージを去り、最後にナカコーがノイズ出しっ放しでステージを去る。
MCもアンコールも一切なしというあまりにも潔い1時間であった。
しかし、春からLAMAとしてまたライブをやってるのは、LAMAの新曲が出来てきていて、それをライブでやりつつ、新作リリースという流れになるのかと思っていたが、新曲は一切やらなかった。ライブをこうして見れるのは嬉しいが、こうなると再始動の意図は?と思ってしまう。
そして、もはやアラフォーと言っていい年齢だというのに、LAMAのナカコー、フルカワミキ、田渕ひさ子は、スーパーカーとNUMBER GIRLが解散して以降のここ10年ほど、ほぼ見た目が変わっていない。なんか若さを保つ秘訣みたいなのをメンバーで共有しているのかと勘ぐってしまうほどに。
1.For You,For Me
2.White out
3.Spell
4.Cupid
5.Rockin' Your Eyes
6.So
7.Fantasy
8.Ane Mone
9.Blind Mind
10.D.B.A.
11.Parallel Sign
12.Know Your Rights
13.Life
14.Dreamin'
Parellel Sign
http://youtu.be/_wLT9MXCtJU
Next→ 5/21 the telephones @日本武道館
・ナツノムジナ (Opening Act)
オープニングアクト、いかにも純朴そうな青年4人組といった感じのバンド、ナツノムジナ。
中央がギター、上手がボーカル&ギターという立ち位置で、バンド名の通りに「夏」という歌詞がよく出てくる曲を演奏。しかし、カラッとしたイケイケな夏ではなく、サイケデリックなギターサウンドが描き出す彼らの夏は、陽炎がたゆたうような、夢見心地な夏。
シンプルだが、スネアのアタックが強いドラムと、演奏もしっかりしているが、緊張しているのが実によくわかるので、ボーカルはちょっとサウンドに比べると物足りなさも感じる。
MCでも声が非常に小さく、何を言っているのかよくわからなかったが、このあとに出てくる2組のオープニングアクトということを考えると致し方ないところだろうか。
新曲と言っていた曲のアウトロの、空間を埋め尽くすような、強烈なギターのフィードバックノイズは陶酔感たっぷり。強いて言うならばシャムキャッツあたりを彷彿とさせる。
1.プロペラ
2.まばたき
3.Backseat
4.新曲
5.渚にて
渚にて
http://youtu.be/ffMLCawDFWo
・bonobos
実に久しぶりのbonobos。かつてはよくフェスなどにも名を連ねており、ライブを見る機会も多かったが、かつての佐々木”コジロウ”康之(ギター)に加え、松井泉(パーカッション。現在はYOUR SONG IS GOODのライブに参加している)までもが脱退し、メンバーは蔡忠浩(ボーカル&ギター)、森本夏子(ベース)、辻凡人(ドラム)の3人に。おそらくこの3人になってから見るのは初。
サポートにギターとキーボードを加えた5人編成にで登場し、かつてほどダブの要素が強い曲が多いわけではないが、やはりダブ、スカ、さらにはジャジーなアレンジに振り切れた「GOLD」と、実に幅広い音楽のバックグラウンドを感じさせてくれるのはかつてと変わらない。
蔡のボーカルも、サポートを含めたメンバーの演奏も相変わらず安定感抜群。
来月から始まる東名阪の対バンツアーで、新作7インチレコードをリリースすることを発表したりしながら、ゆらゆらと心地よく揺れながら、実にアルコールを摂取しながら聴きたくなるような演奏を展開。
「さっきカレーを食べたんだけど、大盛過ぎて腹がパンパン。しかも豚肉と鶏肉が両方入ってたんだけど、何故か袋が広島の牡蠣ので。LAMAのみなさんがカキフライでも買ったんかな?個人の経歴ではLAMAのほうが全然先輩ですけど、バンドとしてはbonobosのほうが先輩ですからね。
なんか、高校に入学した時、売店でこめっこっていうお菓子と少年ジャンプを買ってベンチに座ってたら、3年生の先輩に絡まれたことを思い出しましたね。あと先輩に第一ボタン外してる、ってだけで殴られたり(笑)
いや、LAMA先輩には殴られてないですよ(笑)」
と、蔡のMCはマイペースながらも笑わせてくれる。
終盤はインプロのようなメンバー間の演奏を主体にし、そのまま演奏しながら、
「今日はありがとうございました」
と言ってメンバー紹介をして、演奏が終わるとともにステージから去っていった。
かつては日比谷野音のワンマンがソールドアウトしたり、COUNT DOWN JAPANでは1万人規模のGALAXY STAGEを満員にしたりしていたが、今度のツアーの東京公演は代官山UNIT。
決して変わってしまった、とは思わないが、やはり5人時代の印象が強いだけに、外から見たら2人も抜けたら迷走している感じに捉えられてもしかたないよなぁ。
GOLD
http://youtu.be/0nLUUjDB3nQ
・LAMA
ナカコーのソロはちょくちょく見ていたが、LAMAとしては見るのは久しぶり。田渕ひさ子はナカコーのソロでも一緒にやっていたし、agraphは電気グルーヴのサポートとしてステージに立っているだけに、フルカワミキがステージに立つのを見るのが久しぶりである。
ステージ向かって右側からフルカワミキ、agraph、ナカコー、田渕ひさ子という並びでメンバーが揃うと、まずはお互いの呼吸を確かめるようにして音を出し始める。
少々ノイジーなサウンドを展開してから、「For You,For Me」「White Out」と、2ndアルバム「Modanica」の冒頭の2曲を続けるというのは、その「Modanica」のツアーの時と同じ。
「Spell」「Cupid」と、キラキラしたポップなシングル曲も早くも序盤に演奏されるが、このあたりのポップさはこのバンドならでは。ナカコーのソロも好きだが、スーパーカー時代もそうだったように、こんなにポップさとカッコよさを兼ね備えた曲を書ける人はそうはいないだけに、このバンドのようにポップな曲を発表できるアウトプットは常に持っていてもらいたいところ。
このあたりまではフルカワミキのボーカルが中心で、久しぶりに見るので若干の不安もあったが、あのエンジェリックボイスはまだまだ健在。田渕ひさ子のうなりまくるギターとキラキラしたサウンドも、違和感があるようでいて、むしろ今ではこのギターがあってこそこれらの曲のポップさが際立っているのがよくわかる。
「So」からは一転して深く潜っていくようなダークな曲が続く。「Fantasy」では美しいピアノの旋律とナカコーの気だるいボーカルが絡み合い、ナカコーのソロでも演奏されていた「Ane Mone」も、さすがにLAMAのライブとなればオリジナルバージョンで演奏される。
「D.B.A.」ではagraphの打ち込み魂が炸裂するのだが、ドラマー不在というこのバンドに生の実感を与えているのは、間違いなくこのagraphのビート。聴いていてドラムがいないということに全く物足りなさや違和感を感じないというのは本当に凄い。
「Parellel Sign」から「Know Your Rights」と、疾走感あるギターロック曲で一気にバンドも客席も熱を帯びていくと、agraphが間違えて違うビートを出して謝るというレアな場面もありつつ、まさに夢の中にいるかのような桃源郷ポップから、アウトロではナカコーと田渕ひさ子がギターノイズを撒き散らしまくり、耳が痛くなるほどの轟音にまで展開する「Dreamin'」で締め。ノイズの洪水に包まれながら、フルカワミキ、agraph、田渕ひさ子が順番にステージを去り、最後にナカコーがノイズ出しっ放しでステージを去る。
MCもアンコールも一切なしというあまりにも潔い1時間であった。
しかし、春からLAMAとしてまたライブをやってるのは、LAMAの新曲が出来てきていて、それをライブでやりつつ、新作リリースという流れになるのかと思っていたが、新曲は一切やらなかった。ライブをこうして見れるのは嬉しいが、こうなると再始動の意図は?と思ってしまう。
そして、もはやアラフォーと言っていい年齢だというのに、LAMAのナカコー、フルカワミキ、田渕ひさ子は、スーパーカーとNUMBER GIRLが解散して以降のここ10年ほど、ほぼ見た目が変わっていない。なんか若さを保つ秘訣みたいなのをメンバーで共有しているのかと勘ぐってしまうほどに。
1.For You,For Me
2.White out
3.Spell
4.Cupid
5.Rockin' Your Eyes
6.So
7.Fantasy
8.Ane Mone
9.Blind Mind
10.D.B.A.
11.Parallel Sign
12.Know Your Rights
13.Life
14.Dreamin'
Parellel Sign
http://youtu.be/_wLT9MXCtJU
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