HOT STUFF presents Ruby Tuesday 5 supported by TUMBLING DICE 出演:ウソツキ / Mrs.GREEN APPLE / vivid undress / Rei / 杉恵ゆりか @Shibuya WWW 5/19
- 2015/05/20
- 07:24
ライブ制作会社、HOT STUFFが仕掛ける、若手アーティストのライブイベント。
この日は
ウソツキ
Mrs.GREEN APPLE
vivid undress
の3組と、LOUNGE AREA ACTとして、
Rei
杉恵ゆりか
の2組が出演。チケット代1000円というのが実に嬉しいところ。
・vivid undress
トップバッターは、ボーカルとドラムが女性、ギターとベースとキーボードが男性という、男女混合5人組バンド、vivid undress。男性陣は渋いスーツで揃えているが、ボーカルのKiilaはピンクのドレス、ドラムのウツミエリは黒の叩きやすそうな衣装。
Cornelius「Gum」のSEでメンバーが登場すると、四つ打ちのダンスナンバー「パラレルワ」からスタート。J-ROCKの王道的なサウンドと確かな技術を伴った演奏に、ハイトーンなKiilaのボーカルが乗る。サウンドとボーカルは一聴するとアンバランスな気もするが、曲が進んでいくにつれ、バンドの演奏も上手いが、このボーカルこそがこのバンドのキモであるとわかる。
するとMCでは、ここまでクールな演奏をしていた男性陣のうち、スピーカーによじ登って拍手を煽っていたキーボードのrio(芸人のスマイリーキクチに見た目が似ている)が、まさかのオネエ口調で喋り始めるというギャップに場内は笑いに包まれる。ほぼ初見の人だらけという状況でここまで笑わせられるというのはバンドにとって大きな武器である。パッと見のイメージとはまるで違うけど。
今の時点でアニメのタイアップになっててもいいくらいに王道的な曲が多い中、タイトルそのままな「バラード」では一層Kiilaの伸びのあるクリアーなボーカルが生きる。
しかし、今のところの最大のキラーチューンは最後に演奏した「簡単な言葉」だろう。
演奏力が高いだけに、これからどんな方向にも行けそうな気がするが、どんな進化を遂げていくのか。
1.パラレルワ
2.はやるよろひや
3.Bring me a light
4.嘘月
5.バラード
6.yours
7.簡単な言葉
簡単な言葉
http://youtu.be/oBM4kpc5Gdw
・杉恵ゆりか
WWWのステージフロアから下がったバーエリア、LOUNGE AREAでは2組の女性シンガーソングライターが登場。
まずは杉恵ゆりか。近年、女性シンガーソングライターといえばもっぱらギターの弾き語りだが、この人はキーボード。そのキーボードのみで1曲の中で様々に転調する技術の高さを見せながらも、曲自体は非常にポップで、本人の透明感のあるボーカルも実に上手い。
これはただ単に歌が上手いから歌っている、というタイプではなく、明らかにきちんと音楽を学んできたタイプだろう。
曲自体は聴かせるようなラブソングが中心、という感じだが、歌詞には毒のようなエッセンスを感じるのは、可愛い女子という見た目とは裏腹に、喋り出すと実に気の強い広島出身女子という内面からくるものだろうか。
最後に演奏された「自分で髪を切る」というテーマの「ジョキッ」はこの日唯一のノリの良い曲。カフェなどでワンマンを行っているらしいが、今月末の公演はすでにソールドアウトしているらしい。確かに、普通の女性ソロシンガーソングライターとは一味違う感じのする存在。常にこの形態でライブをやっているのだろうか。
1.ロマンチックワールド
2.skirt
3.ランデブー
4.ジョキッ
skirt
http://youtu.be/bx0PcaOT_wo
・ウソツキ
セトリの曲タイトルを見ればわかる通りに、「宇宙」などへの妄想を綴る、4人組文系ギターロックバンド、ウソツキ。
「決して嘘をつかないバンド、ウソツキ始めます」
とハットを被った竹田昌和(ボーカル&ギター)が言うと、最新作のリード曲「新木場発、銀河鉄道」でスタート。イントロの吉田健二のギターが列車の走る音を奏でているのだが、これはなかなか画期的で、まさに銀河鉄道に乗っているかのような気分になる。
「新木場発」というのが個人的に馴染みがあっていいのだが、新木場発というと、武蔵野線か京葉線か有楽町線かりんかい線だろうか。そう言ってしまうと銀河鉄道感は一切なくなってしまうが。
「王道歌モノバンド」を自称しているだけあり、近年のバンドに多い、手数や音数の多いリズムとは全く間逆で、藤井(ベース)と林山(ドラム)のリズム隊は実にシンプルで、吉田のギターとともに歌に寄り添うかのように派手な主張はしない。しかしこれは人によって好き嫌いは分かれるところかもしれない。
竹田の妄想炸裂な曲を続けながら、天然さも感じさせるMCも挟むと、じゃんけんをテーマにどんどん視野が広がっていき、最後にはまさに竹田がタイトル通りに2本指を高く掲げる「ピースする」、そして吉田と藤井が腕を上げ下げするのが実に面白い「旗揚げ運動」と、歌詞は実に面白い。
系譜的にはメレンゲやOverTheDogsなど、自分がこれまでに好きになってきた、歌を主軸にしたギターロックバンドの流れに入ると思うのだが、この手のバンドは、名曲を量産してもなかなか評価されないという厳しい傾向にある。今はまだ、曲の的にもメンバーの見た目的にもいかにも文系ロック好きな女子が客層のほとんど、という感じだが、これからそこを広げていけるだろうか。
1.新木場発、銀河鉄道
2.時空間旅行代理時計
3.金星人に恋をした
4.アオの木苺
5.過去から届いた光の手紙
6.ピースする
7.旗揚げ運動
新木場発、銀河鉄道
http://youtu.be/ZpvYkTJZogw
・Rei
LOUNGE AREAに登場したのは、見るからに幼さが垣間見えるシンガーソングライター、Rei。杉恵ゆりかはキーボードだったが、こちらはギターでの弾き語り。
しかしながら、いざギターを弾き始めると、そのあまりのテクニックの高さと、上手いというだけでは全然褒め言葉にならないんじゃないかというくらいのボーカルに度肝を抜かれる。初めてMIYAVIを見たときに近い感覚。
ジョニー・ウィンターのカバーをやったりと、音楽性自体はブルース。ただ、体全体どころか骨の髄まで染み込んでいるというタイプのブルースで、曲中に吹くハープもめちゃくちゃ上手い。
さらにはキックドラムを踏みながらギターを弾いて歌を歌うという、もはや1人ブルースバンド状態。それでもギターを弾きまくれているのがなお恐ろしいところ。
曲を終えるたびに、外人としか思えない発音で「Thank you」と言っていたのだが、プロフィールによると幼少期をアメリカで過ごしたらしい。しかし、それだけでこんなに英語のブルースを歌いこなせるようになるだろうか。
22歳(見た目はもっと幼く見える)の女性がこのスタイルを選び、いかにもブルースが好きそうなおじさんたちから大歓声を浴びている。ブルースの影響を感じるようなシンガーはいたが、ここまで衝撃的というレベルの人は今までいなかった気がする。とりあえずはTHE BAWDIESと対バンして欲しい。
1.Illustrated Woman
2.BLACK CAT
3.eutopia
4.my mama
5.BLACK BANANA
Illustrated woman
http://youtu.be/b3ObnqD5oW8
・Mrs.GREEN APPLE
そしてこの日のトリは、Mrs.GREEN APPLE。3月の新代田FEVERでの自主企画ライブを見て以来。この日も元気いっぱいという感じで5人のメンバーが登場し、「我逢人」でスタートすると、もう1音鳴っただけで目の前の景色はそれまでとガラッと変わる。
前回見てから2ヶ月足らずだが、その時よりもさらに進化しているんじゃないか、という感じすらするほどに、やはりこのバンドのメロディーの強さ、バンドの演奏とメンバーのステージングは飛び抜けている。もはや全く隙が見つからず、「アンゼンパイ」をハンドマイクで歌う大森元貴(ボーカル&ギター)は、若干18歳とは思えないくらいの貫禄が見える。
そしてこの日はイベントにしては持ち時間が長めということで、新曲も披露。7月にリリースされるメジャーデビューミニアルバムに入る「L.P」は同期を大幅に取り入れた、このバンドの中ではダークな雰囲気と言えるかもしれないギターロック。
続く「No.7」は「ナーナナナーナ」という「7」だから?なコーラスが一体感を演出する、みんなで歌える曲だが、途中でいきなり盆踊り風に急展開すると、若井(ギター)と藤澤(キーボード)の、ここまではソロも含めた演奏で客席を沸かせてきた両サイドの2人が盆踊りを踊り始めるという、かなり攻めた曲。今の所リリースされるかどうかは不明だが、夏フェスで演奏したら盛り上がりそうな曲ではある。
藤澤が観客に対する感謝を述べると、音源化されていないにも関わらず、すでにライブではキラーチューンと化している「愛情と矛先」。この曲のキメ部分で大森、若井、高野(ベース)の3人が息の合った動きを見せる様は実に見ていて楽しい。
そして「HeLLo」で本編を締めると、客席からはハッピーバースデーの合唱が。そう、この日は藤澤の22歳の誕生日だったのである。
なので藤澤が「本日誕生日」というタスキをかけて登場すると、
「実際に俺は21:32、ちょうどさっきライブやってる時間くらいに生まれたらしいです」
と誕生日を祝ってくれたファンに挨拶してから、メジャーデビューミニアルバムのリード曲である、「STaRt」を披露。実にポップな曲でメジャー一発目にふさわしい曲。
しかし、こうして次から次に出てくる曲が全て超キラーチューンの連発ぶりには、もはや恐ろしさすら感じるレベル。
冒頭に書いたように、一音で目の前の景色を変えてしまうほどのバンドなだけに、これからどれだけ広い景色を変えていくようになるのだろうか。
1.我逢人
2.リスキーゲーム
3.ナニヲナニヲ
4.アンゼンパイ
5.L.P
6.No.7
7.愛情と矛先
8.HeLLo
encore
9.StaRt
愛情と矛先 (Live)
http://youtu.be/5s6xcRSl600
イベントの終了時間そのものはかなり遅くなったが、普段のイベントでは30分くらいしか見れないバンドのライブを40分以上見れ、なおかつチケットは1000円。こんなに満足なイベントはなかなかない。やっぱり長い時間見れるのはありがたいだけに、これからもこのスタンスを貫き通して欲しい。
Next→ 5/20 LAMA / bonobos @Shibuya WWW

この日は
ウソツキ
Mrs.GREEN APPLE
vivid undress
の3組と、LOUNGE AREA ACTとして、
Rei
杉恵ゆりか
の2組が出演。チケット代1000円というのが実に嬉しいところ。
・vivid undress
トップバッターは、ボーカルとドラムが女性、ギターとベースとキーボードが男性という、男女混合5人組バンド、vivid undress。男性陣は渋いスーツで揃えているが、ボーカルのKiilaはピンクのドレス、ドラムのウツミエリは黒の叩きやすそうな衣装。
Cornelius「Gum」のSEでメンバーが登場すると、四つ打ちのダンスナンバー「パラレルワ」からスタート。J-ROCKの王道的なサウンドと確かな技術を伴った演奏に、ハイトーンなKiilaのボーカルが乗る。サウンドとボーカルは一聴するとアンバランスな気もするが、曲が進んでいくにつれ、バンドの演奏も上手いが、このボーカルこそがこのバンドのキモであるとわかる。
するとMCでは、ここまでクールな演奏をしていた男性陣のうち、スピーカーによじ登って拍手を煽っていたキーボードのrio(芸人のスマイリーキクチに見た目が似ている)が、まさかのオネエ口調で喋り始めるというギャップに場内は笑いに包まれる。ほぼ初見の人だらけという状況でここまで笑わせられるというのはバンドにとって大きな武器である。パッと見のイメージとはまるで違うけど。
今の時点でアニメのタイアップになっててもいいくらいに王道的な曲が多い中、タイトルそのままな「バラード」では一層Kiilaの伸びのあるクリアーなボーカルが生きる。
しかし、今のところの最大のキラーチューンは最後に演奏した「簡単な言葉」だろう。
演奏力が高いだけに、これからどんな方向にも行けそうな気がするが、どんな進化を遂げていくのか。
1.パラレルワ
2.はやるよろひや
3.Bring me a light
4.嘘月
5.バラード
6.yours
7.簡単な言葉
簡単な言葉
http://youtu.be/oBM4kpc5Gdw
・杉恵ゆりか
WWWのステージフロアから下がったバーエリア、LOUNGE AREAでは2組の女性シンガーソングライターが登場。
まずは杉恵ゆりか。近年、女性シンガーソングライターといえばもっぱらギターの弾き語りだが、この人はキーボード。そのキーボードのみで1曲の中で様々に転調する技術の高さを見せながらも、曲自体は非常にポップで、本人の透明感のあるボーカルも実に上手い。
これはただ単に歌が上手いから歌っている、というタイプではなく、明らかにきちんと音楽を学んできたタイプだろう。
曲自体は聴かせるようなラブソングが中心、という感じだが、歌詞には毒のようなエッセンスを感じるのは、可愛い女子という見た目とは裏腹に、喋り出すと実に気の強い広島出身女子という内面からくるものだろうか。
最後に演奏された「自分で髪を切る」というテーマの「ジョキッ」はこの日唯一のノリの良い曲。カフェなどでワンマンを行っているらしいが、今月末の公演はすでにソールドアウトしているらしい。確かに、普通の女性ソロシンガーソングライターとは一味違う感じのする存在。常にこの形態でライブをやっているのだろうか。
1.ロマンチックワールド
2.skirt
3.ランデブー
4.ジョキッ
skirt
http://youtu.be/bx0PcaOT_wo
・ウソツキ
セトリの曲タイトルを見ればわかる通りに、「宇宙」などへの妄想を綴る、4人組文系ギターロックバンド、ウソツキ。
「決して嘘をつかないバンド、ウソツキ始めます」
とハットを被った竹田昌和(ボーカル&ギター)が言うと、最新作のリード曲「新木場発、銀河鉄道」でスタート。イントロの吉田健二のギターが列車の走る音を奏でているのだが、これはなかなか画期的で、まさに銀河鉄道に乗っているかのような気分になる。
「新木場発」というのが個人的に馴染みがあっていいのだが、新木場発というと、武蔵野線か京葉線か有楽町線かりんかい線だろうか。そう言ってしまうと銀河鉄道感は一切なくなってしまうが。
「王道歌モノバンド」を自称しているだけあり、近年のバンドに多い、手数や音数の多いリズムとは全く間逆で、藤井(ベース)と林山(ドラム)のリズム隊は実にシンプルで、吉田のギターとともに歌に寄り添うかのように派手な主張はしない。しかしこれは人によって好き嫌いは分かれるところかもしれない。
竹田の妄想炸裂な曲を続けながら、天然さも感じさせるMCも挟むと、じゃんけんをテーマにどんどん視野が広がっていき、最後にはまさに竹田がタイトル通りに2本指を高く掲げる「ピースする」、そして吉田と藤井が腕を上げ下げするのが実に面白い「旗揚げ運動」と、歌詞は実に面白い。
系譜的にはメレンゲやOverTheDogsなど、自分がこれまでに好きになってきた、歌を主軸にしたギターロックバンドの流れに入ると思うのだが、この手のバンドは、名曲を量産してもなかなか評価されないという厳しい傾向にある。今はまだ、曲の的にもメンバーの見た目的にもいかにも文系ロック好きな女子が客層のほとんど、という感じだが、これからそこを広げていけるだろうか。
1.新木場発、銀河鉄道
2.時空間旅行代理時計
3.金星人に恋をした
4.アオの木苺
5.過去から届いた光の手紙
6.ピースする
7.旗揚げ運動
新木場発、銀河鉄道
http://youtu.be/ZpvYkTJZogw
・Rei
LOUNGE AREAに登場したのは、見るからに幼さが垣間見えるシンガーソングライター、Rei。杉恵ゆりかはキーボードだったが、こちらはギターでの弾き語り。
しかしながら、いざギターを弾き始めると、そのあまりのテクニックの高さと、上手いというだけでは全然褒め言葉にならないんじゃないかというくらいのボーカルに度肝を抜かれる。初めてMIYAVIを見たときに近い感覚。
ジョニー・ウィンターのカバーをやったりと、音楽性自体はブルース。ただ、体全体どころか骨の髄まで染み込んでいるというタイプのブルースで、曲中に吹くハープもめちゃくちゃ上手い。
さらにはキックドラムを踏みながらギターを弾いて歌を歌うという、もはや1人ブルースバンド状態。それでもギターを弾きまくれているのがなお恐ろしいところ。
曲を終えるたびに、外人としか思えない発音で「Thank you」と言っていたのだが、プロフィールによると幼少期をアメリカで過ごしたらしい。しかし、それだけでこんなに英語のブルースを歌いこなせるようになるだろうか。
22歳(見た目はもっと幼く見える)の女性がこのスタイルを選び、いかにもブルースが好きそうなおじさんたちから大歓声を浴びている。ブルースの影響を感じるようなシンガーはいたが、ここまで衝撃的というレベルの人は今までいなかった気がする。とりあえずはTHE BAWDIESと対バンして欲しい。
1.Illustrated Woman
2.BLACK CAT
3.eutopia
4.my mama
5.BLACK BANANA
Illustrated woman
http://youtu.be/b3ObnqD5oW8
・Mrs.GREEN APPLE
そしてこの日のトリは、Mrs.GREEN APPLE。3月の新代田FEVERでの自主企画ライブを見て以来。この日も元気いっぱいという感じで5人のメンバーが登場し、「我逢人」でスタートすると、もう1音鳴っただけで目の前の景色はそれまでとガラッと変わる。
前回見てから2ヶ月足らずだが、その時よりもさらに進化しているんじゃないか、という感じすらするほどに、やはりこのバンドのメロディーの強さ、バンドの演奏とメンバーのステージングは飛び抜けている。もはや全く隙が見つからず、「アンゼンパイ」をハンドマイクで歌う大森元貴(ボーカル&ギター)は、若干18歳とは思えないくらいの貫禄が見える。
そしてこの日はイベントにしては持ち時間が長めということで、新曲も披露。7月にリリースされるメジャーデビューミニアルバムに入る「L.P」は同期を大幅に取り入れた、このバンドの中ではダークな雰囲気と言えるかもしれないギターロック。
続く「No.7」は「ナーナナナーナ」という「7」だから?なコーラスが一体感を演出する、みんなで歌える曲だが、途中でいきなり盆踊り風に急展開すると、若井(ギター)と藤澤(キーボード)の、ここまではソロも含めた演奏で客席を沸かせてきた両サイドの2人が盆踊りを踊り始めるという、かなり攻めた曲。今の所リリースされるかどうかは不明だが、夏フェスで演奏したら盛り上がりそうな曲ではある。
藤澤が観客に対する感謝を述べると、音源化されていないにも関わらず、すでにライブではキラーチューンと化している「愛情と矛先」。この曲のキメ部分で大森、若井、高野(ベース)の3人が息の合った動きを見せる様は実に見ていて楽しい。
そして「HeLLo」で本編を締めると、客席からはハッピーバースデーの合唱が。そう、この日は藤澤の22歳の誕生日だったのである。
なので藤澤が「本日誕生日」というタスキをかけて登場すると、
「実際に俺は21:32、ちょうどさっきライブやってる時間くらいに生まれたらしいです」
と誕生日を祝ってくれたファンに挨拶してから、メジャーデビューミニアルバムのリード曲である、「STaRt」を披露。実にポップな曲でメジャー一発目にふさわしい曲。
しかし、こうして次から次に出てくる曲が全て超キラーチューンの連発ぶりには、もはや恐ろしさすら感じるレベル。
冒頭に書いたように、一音で目の前の景色を変えてしまうほどのバンドなだけに、これからどれだけ広い景色を変えていくようになるのだろうか。
1.我逢人
2.リスキーゲーム
3.ナニヲナニヲ
4.アンゼンパイ
5.L.P
6.No.7
7.愛情と矛先
8.HeLLo
encore
9.StaRt
愛情と矛先 (Live)
http://youtu.be/5s6xcRSl600
イベントの終了時間そのものはかなり遅くなったが、普段のイベントでは30分くらいしか見れないバンドのライブを40分以上見れ、なおかつチケットは1000円。こんなに満足なイベントはなかなかない。やっぱり長い時間見れるのはありがたいだけに、これからもこのスタンスを貫き通して欲しい。
Next→ 5/20 LAMA / bonobos @Shibuya WWW


NO GUARD -Round 12- 出演:LAMA / bonobos / ナツノムジナ (Opening Act) @Shibuya WWW 5/20 ホーム
クリープハイプ 「一つじゃつまらないから、せめて二つくらいやろう 後編」 @NHKホール 5/8