THE BAWDIES 「Boys!」 TOUR 2014-2015 @日本武道館 3/29
- 2015/03/30
- 00:24
昨年、アルバム「Boys!」をリリースし、全国ツアーを廻っているTHE BAWDIES。年をまたいだツアーのファイナルは、バンド史上2度目となる日本武道館ワンマン。
会場BGMとしてソウルやロックンロールが流れるのはこのバンドならでは。ソールドアウトで満員の客席には、高校の後輩であるOKAMOTO'Sのメンバーたちの姿も。
18時過ぎ、おなじみウィルソン・ピケットの「ダンス天国」のSEが流れると、ステージに張られた紗幕に、これまでのバンドの歴史を総括したような映像が映し出され、それがダンスするメンバーの影に変わると、幕が落ちてメンバーの姿が現れる。もうこの段階で気分が高まってきてしょうがない。
ROYの雄叫びを合図に、最近のライブでは1曲目に定着している「NO WAY」から早くも客席は踊りまくり、左右に伸びた花道をTAXMANとJIMが歩きながらギターを弾く「ROCK ME BABY」を挟みながらも、「Boys!」のツアーということで、「Boys!」の曲が中心。花道は前回の360°客席だった初武道館時はなかったので、この姿は新鮮。
ステージに飾り付けられた無数の電飾が輝く「NICE AND SLOW」など、BPMが速い曲が続く中、「ANYTHING YOU WANT」では軽快なダンスビート、「CHERRY MASH」ではこの季節ならではの切なさも感じさせる。
「呪いのビデオ」と「揃いの背広」で韻を踏みながら、
「ツアーの時、移動中は寝たいのに、飛行機を恐れているTAXMANが睡眠を妨害してくる」
と、まずはTAXMANをいじり始めるROY。
TAXMANは飛行機が揺れまくった時は、降りたあとに通路から機長をにらみ続け、飛行機が全く揺れなかった時は機長に笑顔で手を振る、というわかりやすいくらいに飛行機を恐れているらしいが、先日札幌から戻ってきた時に機長に手を振ったら、子供が集まってきて一緒に機長に手を振ると、機長が飛行機のワイパーを振って返してきた、という話で爆笑を誘う。
ここまでは「Boys!」の曲を中心にしてきたが、
「昔の曲もやってもいいんじゃないでしょうか!?」
と言うと、前回の初武道館時にはピークに演奏されて、会場を暖かい空気で包んだ「KEEP YOU HAPPY」を演奏。久しぶりにライブで聴いたが、この曲は本当に武道館によく似合う。
すると、
「春風に乗せて…新曲はどうですか!?」
と、アルバムのツアーにも関わらず、新曲「DANCING SHOES」を披露。JIMのまさにロックンロールなギターリフが引っ張る曲だが、果たしてこれは早くも次なるリリースがあると思っていいのだろうか。
そんなサプライズもありながら、突然JIMが沙悟浄、MARCYが猪八戒、TAXMANが孫悟空、ROYが三蔵法師という(人数構成ピッタリ)小芝居で、「伸びろ如意棒」ならぬ「伸びろソーセージ」のセリフで始まった「HOT DOG」では一気にステージも客席も爆発したかのようなテンションに。
メンバーの後ろには多くの照明があるのだが、その照明は回転するようになっており、「KICKS!」では照明からLED画面に回転して、ガイコツ姿のメンバーが踊る映像が映し出される。
すると、TAXMANがメインボーカルの「LOVER MAN」では、TAXMANが中央のROYのマイクスタンドで歌う。常に己のマイクで歌ってきたTAXMANだが、これは今までやったことがあっただろうか。
MARCYのドラムソロからの「A NEW DAY IS COMIN'」を終えると、ROYが今度はMARCYをいじり始める。
また移動中に睡眠を妨害された話なのだが、新幹線でROYが寝ようと思っているのに、ROYの鞄からガムを勝手に取り出して噛み、ゲームをし始めたりした挙句、自身も寝ようとしてリクライニングを倒そうとしたら、ROYの椅子が倒れた、という話で爆笑。
後ろに座っていたTAXMANは、「ずっと寝ていたはずのROYの椅子がなんで倒れてくるんだ!?」とびっくりしたという。
そんな話を「懐かしい話」とまとめると、
「タイムマシンに乗って、あの頃へ、2008年くらいですか。メジャーデビュー時に一緒に行ってみませんか!?」
と言うと、フロント3人が中央でヘッドを合わせる「I BEG YOU」から、インディー時代の名曲をメドレー形式で演奏。TAXMANボーカルの「MY LITTLE JOE」はTAXMANのボーカルがほとんど聞けないくらいに早く終わったけど。
そんな狂騒的な空気を和らげるのは「LEMONADE」。「楽しく歌えて踊れる」というイメージが先行しがちなTHE BAWDIESが初めてシングルとしてリリースしたミドルテンポの曲だが、CMに起用されたこともあってか、この曲が好きという人はかなり多い。
すると、ROYとTAXMANの間にはマイクスタンドが置かれ、
「ゲストをお呼びします!」
と、「Boys!」の「RECORD PLAYER」にコーラスとして参加していた黒人女性シンガー、オリベラが登場。その曲をやるのかと思いきや、AIとのコラボ曲「LOVE YOU NEED YOU」までもコラボ。体格の良い、いかにもソウルシンガーといった出で立ちなのだが、やはり声量もとんでもなく、ROYが「魂吸い取られた」というほど。
JIMとMARCYも観客への感謝と、二度目の武道館に立てたことへの喜びを語ると、音源よりもBPM上がりまくりの「EMOTION POTION」では曲中のブレイク部分でJIM、TAXMAN、MARCYの三人が大声で叫んでから、観客とROYの叫びで演奏再開。
TAXMANボーカルの「B.P.B」も突っ走るような演奏で、曲間には、
「お父さーん!お母さーん!産んでくれてありがとうー!」
と叫んだのだが、これはROYがツアー中にTAXMANが各地の名称を叫ぶのが、テンション上がり過ぎて違う単語に聞こえる、ということで、
「ぶどうかーん!を、お父さーん!、って言うんでしょう」
という前振りがあったため。武道館はロックンロールの父であり、母であるTHE BEATLESが日本で初めてロックンロールを鳴らした場所、という上手いまとめ具合だったが。
最近はすっかりコール&レスポンス曲としてライブではおなじみとなっている「SING YOUR SONG」でどでかい合唱を巻き起こすと、
「真っ直ぐ。斜めから見ないでください。ロックンロールは真っ直ぐです。真っ直ぐ行きましょう!」
と言って、ラストは「Boys!」のラストに収録されている、ロックンロールの衝動炸裂しまくりな「TWISTIN' ANNIE」で本編は終了。
アンコールでは暗闇の中、やたらとスタッフがステージ上を長々とセッティングしているな、と思っていると、急に場内が明るくなり、ステージには先ほどのオリベラと、かつてバンドがともにツアーを廻ったEli "Paperboy" Reedのバンドメンバーであるサックス奏者とトランペット奏者、さらにはベースとしてハマ・オカモト(OKAMOTO'S)までもがステージに。
ハマ・オカモトがベースということは、ROYはハンドマイクでボーカルという編成になり、「SHAKE A TAIL FEATHER」と、かつてバンドのSEであった「SOUL MAN」とカバー曲を連発。これが震えるくらいのかっこよさだったのだが、「ロックンロールを伝えていく」というバンドの使命をステージ上で実際に表現してみせた時間であった。
ゲストメンバー全員と手を繋いで観客に一礼してからステージを後にすると、なにやらアリーナに係員がたくさん動員されているのが見える。
すると、やはりアリーナの後方から2人ずつ二手に別れてメンバーが登場すると、観客がメンバーの元に殺到し、ハイタッチしながらステージに戻る。
「やりたいことはすべてやった」
と言い、「Boys!」収録曲でまだ演奏していなかったシングル曲「THE SEVEN SEAS」をスケールいっぱいに武道館中に響かせると、おなじみROYの
「ロックンロールは音楽のジャンルを指すものではありません!感情の爆発、それをロックンロールと言うんじゃないでしょうか!」
という熱いロックンロールMCから、「YOU GOTTA DANCE」で飛び跳ねまくり、ROYは過去最長かつ最強と言っていいくらいのシャウトを響かせる。
しかし、「出し尽くしてください!」と言われたにもかかわらず、まだ出し尽くしてない観客のために、さらに「JUST BE COOL」。曲が始まると場内の電気がすべて点き、明るい中での演奏。あまり最後にやるようなイメージの曲ではない(現にかつては序盤でやることも多かった)が、この日はこれで終わるのが最も美しかったはずだ。
しかし曲が終わってからもライブ自体はなかなか終わらないのがTHE BAWDIES。大将TAXMANが音頭を取り、恒例のわっしょいで締める。…のだが、「自分が1番目立ちたい」というROYが茶々を入れまくってなかなかわっしょいまでたどり着かない。結局MARCYが下手、JIMは上手の花道の先まで行き、いったん観客が全員椅子に座って、わっしょいの雄叫びとともに飛び上がる、「おとうさんわっしょい」で締めて、およそ3時間近くに及ぶ、THE BAWDIESの2回目の武道館ワンマンは幕を閉じた。
THE BAWDIESは変わらないようでいて、この武道館前にリリースされたヒストリービデオやオープニングの映像からもわかる通り、メンバーの出で立ちはかなり変遷を遂げている。でも、JIMの初めてギターを手にした少年のような笑顔はずっと変わらない。本人が言ってたように、80歳を過ぎてもずっとそれは変わらないんだろうな。
しかし、THE BAWDIESほど自分達が武道館に立つ意義をこれほどまでに理解し、武道館にこれほど暖かく迎えられたバンドがいるだろうか。まだ3月だが、現時点での今年ベストライブ。永ちゃんに並ぶくらいにこれからも武道館でやり続けてほしい。
このバンドが登場するまで、全く流行ってなかったロックンロールというスタイルを貫いて日本を代表する規模のバンドになり、それからもこのバンドに追いつくような、武道館でワンマンができるロックンロールバンドは未だに現れていない。そう考えると、THE BAWDIESは今の日本のロックシーンにおいて、誰も到達できないポジションにいるバンドだと言える。すでに決まっている次のワンマンも楽しみだが、何よりもこの日のライブの映像化(カメラがたくさんあったので間違いなくするはず)が楽しみで仕方ない。
1.NO WAY
2.WHAT YOU GONNA DO
3.ROCK ME BABY
4.HOLD ON
5.NICE AND SLOW
6.ANYTHING YOU WANT
7.CHERRY MASH
8.COME ON
9.KEEP YOU HAPPY
10.DANCING SHOES (新曲)
11.HOT DOG
12.KICKS!
13.LOVER MAN
14.A NEW DAY IS COMIN'
15.メドレー
I BEG YOU ~ I'M IN LOVE WITH YOU ~ MY LITTLE JOE ~ SHAKE YOUR HIPS
16.LEMONADE
17.LOVE YOU NEED YOU
18.RECORD PLAYER
19.EMOTION POTION
20.B.P.B
21.IT'S TOO LATE
22.SING YOUR SONG
23.TWISTIN' ANNIE
encore
24.SHAKE A TAIL FEATHER
25.SOUL MAN
encore2
26.THE SEVEN SEAS
27.YOU GOTTA DANCE
28.JUST BE COOL
KICKS!
http://youtu.be/QgtNbfo-mSs
EMOTION POTION
http://youtu.be/sJ7d5Wa87_c
Next→ 3/31 KANA-BOON @日本武道館

会場BGMとしてソウルやロックンロールが流れるのはこのバンドならでは。ソールドアウトで満員の客席には、高校の後輩であるOKAMOTO'Sのメンバーたちの姿も。
18時過ぎ、おなじみウィルソン・ピケットの「ダンス天国」のSEが流れると、ステージに張られた紗幕に、これまでのバンドの歴史を総括したような映像が映し出され、それがダンスするメンバーの影に変わると、幕が落ちてメンバーの姿が現れる。もうこの段階で気分が高まってきてしょうがない。
ROYの雄叫びを合図に、最近のライブでは1曲目に定着している「NO WAY」から早くも客席は踊りまくり、左右に伸びた花道をTAXMANとJIMが歩きながらギターを弾く「ROCK ME BABY」を挟みながらも、「Boys!」のツアーということで、「Boys!」の曲が中心。花道は前回の360°客席だった初武道館時はなかったので、この姿は新鮮。
ステージに飾り付けられた無数の電飾が輝く「NICE AND SLOW」など、BPMが速い曲が続く中、「ANYTHING YOU WANT」では軽快なダンスビート、「CHERRY MASH」ではこの季節ならではの切なさも感じさせる。
「呪いのビデオ」と「揃いの背広」で韻を踏みながら、
「ツアーの時、移動中は寝たいのに、飛行機を恐れているTAXMANが睡眠を妨害してくる」
と、まずはTAXMANをいじり始めるROY。
TAXMANは飛行機が揺れまくった時は、降りたあとに通路から機長をにらみ続け、飛行機が全く揺れなかった時は機長に笑顔で手を振る、というわかりやすいくらいに飛行機を恐れているらしいが、先日札幌から戻ってきた時に機長に手を振ったら、子供が集まってきて一緒に機長に手を振ると、機長が飛行機のワイパーを振って返してきた、という話で爆笑を誘う。
ここまでは「Boys!」の曲を中心にしてきたが、
「昔の曲もやってもいいんじゃないでしょうか!?」
と言うと、前回の初武道館時にはピークに演奏されて、会場を暖かい空気で包んだ「KEEP YOU HAPPY」を演奏。久しぶりにライブで聴いたが、この曲は本当に武道館によく似合う。
すると、
「春風に乗せて…新曲はどうですか!?」
と、アルバムのツアーにも関わらず、新曲「DANCING SHOES」を披露。JIMのまさにロックンロールなギターリフが引っ張る曲だが、果たしてこれは早くも次なるリリースがあると思っていいのだろうか。
そんなサプライズもありながら、突然JIMが沙悟浄、MARCYが猪八戒、TAXMANが孫悟空、ROYが三蔵法師という(人数構成ピッタリ)小芝居で、「伸びろ如意棒」ならぬ「伸びろソーセージ」のセリフで始まった「HOT DOG」では一気にステージも客席も爆発したかのようなテンションに。
メンバーの後ろには多くの照明があるのだが、その照明は回転するようになっており、「KICKS!」では照明からLED画面に回転して、ガイコツ姿のメンバーが踊る映像が映し出される。
すると、TAXMANがメインボーカルの「LOVER MAN」では、TAXMANが中央のROYのマイクスタンドで歌う。常に己のマイクで歌ってきたTAXMANだが、これは今までやったことがあっただろうか。
MARCYのドラムソロからの「A NEW DAY IS COMIN'」を終えると、ROYが今度はMARCYをいじり始める。
また移動中に睡眠を妨害された話なのだが、新幹線でROYが寝ようと思っているのに、ROYの鞄からガムを勝手に取り出して噛み、ゲームをし始めたりした挙句、自身も寝ようとしてリクライニングを倒そうとしたら、ROYの椅子が倒れた、という話で爆笑。
後ろに座っていたTAXMANは、「ずっと寝ていたはずのROYの椅子がなんで倒れてくるんだ!?」とびっくりしたという。
そんな話を「懐かしい話」とまとめると、
「タイムマシンに乗って、あの頃へ、2008年くらいですか。メジャーデビュー時に一緒に行ってみませんか!?」
と言うと、フロント3人が中央でヘッドを合わせる「I BEG YOU」から、インディー時代の名曲をメドレー形式で演奏。TAXMANボーカルの「MY LITTLE JOE」はTAXMANのボーカルがほとんど聞けないくらいに早く終わったけど。
そんな狂騒的な空気を和らげるのは「LEMONADE」。「楽しく歌えて踊れる」というイメージが先行しがちなTHE BAWDIESが初めてシングルとしてリリースしたミドルテンポの曲だが、CMに起用されたこともあってか、この曲が好きという人はかなり多い。
すると、ROYとTAXMANの間にはマイクスタンドが置かれ、
「ゲストをお呼びします!」
と、「Boys!」の「RECORD PLAYER」にコーラスとして参加していた黒人女性シンガー、オリベラが登場。その曲をやるのかと思いきや、AIとのコラボ曲「LOVE YOU NEED YOU」までもコラボ。体格の良い、いかにもソウルシンガーといった出で立ちなのだが、やはり声量もとんでもなく、ROYが「魂吸い取られた」というほど。
JIMとMARCYも観客への感謝と、二度目の武道館に立てたことへの喜びを語ると、音源よりもBPM上がりまくりの「EMOTION POTION」では曲中のブレイク部分でJIM、TAXMAN、MARCYの三人が大声で叫んでから、観客とROYの叫びで演奏再開。
TAXMANボーカルの「B.P.B」も突っ走るような演奏で、曲間には、
「お父さーん!お母さーん!産んでくれてありがとうー!」
と叫んだのだが、これはROYがツアー中にTAXMANが各地の名称を叫ぶのが、テンション上がり過ぎて違う単語に聞こえる、ということで、
「ぶどうかーん!を、お父さーん!、って言うんでしょう」
という前振りがあったため。武道館はロックンロールの父であり、母であるTHE BEATLESが日本で初めてロックンロールを鳴らした場所、という上手いまとめ具合だったが。
最近はすっかりコール&レスポンス曲としてライブではおなじみとなっている「SING YOUR SONG」でどでかい合唱を巻き起こすと、
「真っ直ぐ。斜めから見ないでください。ロックンロールは真っ直ぐです。真っ直ぐ行きましょう!」
と言って、ラストは「Boys!」のラストに収録されている、ロックンロールの衝動炸裂しまくりな「TWISTIN' ANNIE」で本編は終了。
アンコールでは暗闇の中、やたらとスタッフがステージ上を長々とセッティングしているな、と思っていると、急に場内が明るくなり、ステージには先ほどのオリベラと、かつてバンドがともにツアーを廻ったEli "Paperboy" Reedのバンドメンバーであるサックス奏者とトランペット奏者、さらにはベースとしてハマ・オカモト(OKAMOTO'S)までもがステージに。
ハマ・オカモトがベースということは、ROYはハンドマイクでボーカルという編成になり、「SHAKE A TAIL FEATHER」と、かつてバンドのSEであった「SOUL MAN」とカバー曲を連発。これが震えるくらいのかっこよさだったのだが、「ロックンロールを伝えていく」というバンドの使命をステージ上で実際に表現してみせた時間であった。
ゲストメンバー全員と手を繋いで観客に一礼してからステージを後にすると、なにやらアリーナに係員がたくさん動員されているのが見える。
すると、やはりアリーナの後方から2人ずつ二手に別れてメンバーが登場すると、観客がメンバーの元に殺到し、ハイタッチしながらステージに戻る。
「やりたいことはすべてやった」
と言い、「Boys!」収録曲でまだ演奏していなかったシングル曲「THE SEVEN SEAS」をスケールいっぱいに武道館中に響かせると、おなじみROYの
「ロックンロールは音楽のジャンルを指すものではありません!感情の爆発、それをロックンロールと言うんじゃないでしょうか!」
という熱いロックンロールMCから、「YOU GOTTA DANCE」で飛び跳ねまくり、ROYは過去最長かつ最強と言っていいくらいのシャウトを響かせる。
しかし、「出し尽くしてください!」と言われたにもかかわらず、まだ出し尽くしてない観客のために、さらに「JUST BE COOL」。曲が始まると場内の電気がすべて点き、明るい中での演奏。あまり最後にやるようなイメージの曲ではない(現にかつては序盤でやることも多かった)が、この日はこれで終わるのが最も美しかったはずだ。
しかし曲が終わってからもライブ自体はなかなか終わらないのがTHE BAWDIES。大将TAXMANが音頭を取り、恒例のわっしょいで締める。…のだが、「自分が1番目立ちたい」というROYが茶々を入れまくってなかなかわっしょいまでたどり着かない。結局MARCYが下手、JIMは上手の花道の先まで行き、いったん観客が全員椅子に座って、わっしょいの雄叫びとともに飛び上がる、「おとうさんわっしょい」で締めて、およそ3時間近くに及ぶ、THE BAWDIESの2回目の武道館ワンマンは幕を閉じた。
THE BAWDIESは変わらないようでいて、この武道館前にリリースされたヒストリービデオやオープニングの映像からもわかる通り、メンバーの出で立ちはかなり変遷を遂げている。でも、JIMの初めてギターを手にした少年のような笑顔はずっと変わらない。本人が言ってたように、80歳を過ぎてもずっとそれは変わらないんだろうな。
しかし、THE BAWDIESほど自分達が武道館に立つ意義をこれほどまでに理解し、武道館にこれほど暖かく迎えられたバンドがいるだろうか。まだ3月だが、現時点での今年ベストライブ。永ちゃんに並ぶくらいにこれからも武道館でやり続けてほしい。
このバンドが登場するまで、全く流行ってなかったロックンロールというスタイルを貫いて日本を代表する規模のバンドになり、それからもこのバンドに追いつくような、武道館でワンマンができるロックンロールバンドは未だに現れていない。そう考えると、THE BAWDIESは今の日本のロックシーンにおいて、誰も到達できないポジションにいるバンドだと言える。すでに決まっている次のワンマンも楽しみだが、何よりもこの日のライブの映像化(カメラがたくさんあったので間違いなくするはず)が楽しみで仕方ない。
1.NO WAY
2.WHAT YOU GONNA DO
3.ROCK ME BABY
4.HOLD ON
5.NICE AND SLOW
6.ANYTHING YOU WANT
7.CHERRY MASH
8.COME ON
9.KEEP YOU HAPPY
10.DANCING SHOES (新曲)
11.HOT DOG
12.KICKS!
13.LOVER MAN
14.A NEW DAY IS COMIN'
15.メドレー
I BEG YOU ~ I'M IN LOVE WITH YOU ~ MY LITTLE JOE ~ SHAKE YOUR HIPS
16.LEMONADE
17.LOVE YOU NEED YOU
18.RECORD PLAYER
19.EMOTION POTION
20.B.P.B
21.IT'S TOO LATE
22.SING YOUR SONG
23.TWISTIN' ANNIE
encore
24.SHAKE A TAIL FEATHER
25.SOUL MAN
encore2
26.THE SEVEN SEAS
27.YOU GOTTA DANCE
28.JUST BE COOL
KICKS!
http://youtu.be/QgtNbfo-mSs
EMOTION POTION
http://youtu.be/sJ7d5Wa87_c
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