OverTheDogs presents 会場シングル「FLASH BACKER & おはよう、いってきます」 発売記念 フラッシュバック、君と宙を舞うぞ!!ワンマンライブ @渋谷club asia 3/28
- 2015/03/28
- 23:41
近年はワンマンライブで会場限定シングルをリリースし、全国流通でアルバム、ミニアルバムをリリースするという活動形態を取っている、東京都福生市の4人組バンド、OverTheDogs。
今回のワンマンも、会場限定シングル「FLASH BACKER / 「おはよう、いってきます。」」のリリースを記念したものである。
土曜日にしては実に遅い19:30(バンドの物販デザインなどでコラボしている、ライブペインター、フクザワがタワーレコード渋谷店で18時頃からライブペインティングをしていた影響か。ライブペインティング中はOverTheDogsの曲が流れていたし)過ぎ、完全にワンマンのSEとして作られたであろう、メンバーを順番に呼び込むような内容の、やたらと脱力感のあるSEで、ギター三四郎、サポートドラム比田井修(ex.school food punishment)、キーボード星、またさらに太った感じがするベース佐藤、そして最後に鮮やかな金髪のボーカル恒吉の順に登場。
散文的な歌詞の軽快な4つ打ちダンスポップ「チーズヘッドフォンデュ」からスタートすると、星のキーボードが壮大なサウンドを作り出す「愛」、恒吉が飛び跳ねながら歌う、こちらも4つ打ちポップソング「どこぞの果て」と序盤は割と近年のポップサイドの曲を畳み掛ける。
ここまでは独特のハイトーンな声で歌いながら、ハンドマイクでフワフワと揺れたり踊ったり飛び跳ねたりしていた恒吉が
「今日は会場限定シングルの発売記念ワンマンなんですが、ここでもうそのシングルの曲をやります。つまり、4曲目にして、ここが山場です!」
と言って演奏されたのは、「FLASH BACKER」。サウンドはストレートなギターロック。ただ、歌詞にはやはり毒が含まれていそうな気も。
続く「ココロデウス」では、ギターを弾きながら歌う恒吉が、
「春は好きだけど 花粉は辛いのです」
という歌詞のあとに、
「マジで辛いんだよ本当」
とアドリブを入れる。これはまさに春真っ盛りなこの時期ならではのアドリブだろうが、こんなにも共感できる歌詞とアドリブはなかなかない。(自分が極度の花粉症なので)
「あえて英語にしているんだよ」
という歌詞の部分を観客に合唱させた「普遍ソング」では、最初に観客に歌わせた恒吉に続いて、ベース佐藤が氷室京介のモノマネをしながら観客に歌わせる。モノマネのクオリティ自体は、「言われないとそうだとわからない」というレベルであったが。
初期の「蟻と少年と内緒事」では、かつてはサポートギターもいたバンドサウンドを再現するため、三四郎がループエフェクターを駆使して音を重ねる。各地ではミスってやり直したりしたらしいが、今回は1回ですんなり成功。
さらに「宙、2秒」ではキーボードの星がアコースティックギターを弾くという、実にレア(というか初めて見た。ギターも上手いらしいが)な編成で演奏。曲中では佐藤が、ツアーで鍛えてきたというダンスを披露と、威圧感すら感じる風貌ではあるが、親しみを感じるパフォーマンスで沸かせる。
何気ない日常を歌った、染み入るようなバラード「うつらうつら」を終えると、
恒吉「ワンマンは何を言ってもウケる。うんことか言うだけでウケる」
佐藤「さすがに舐め過ぎだろ!全国民に謝れ!」
という、実際はそんなにウケていなかったやり取りを経て、ツービートのパンクソング「パンダの名前に似た感情」「ことなかれ」に挟んで恒吉が拡声器で歌う「つきもの」と、ポップなだけではない、激しいバンドサウンドで、恒吉言うところの「ゆるモッシュ」(実にこのバンドらしい言葉のチョイス)を発生させ、佐藤と三四郎はステージの前まで出てきてジャンプしたり身を乗り出したりする、白熱の演奏を見せた。
そして恒吉が再びギターを手にすると、
「言葉っていうのを僕は人類最大の武器であり、弱点でもあると考えていて…嫌なことばっかり口に出しているとどんどん悪い方へ行ってしまう気がしていて。
だから、何か食べる時はいただきます、帰ってきた時はただいま、って、思ってることを素直に言葉にしたいなって。
だから、今日は来てくれてありがとうございました」
と、普段はいたずらっ子っぽい雰囲気を醸し出しているが、素直に観客への感謝を告げ、「FLASH BACKER」とともにシングルに収録されている「おはよう、いってきます。」を演奏。
その前のMCは明らかにこの曲のタイトルあってのものだと思うが、
「盛り上がったりしたりせずに聴いてください」
と言った通り、盛り上がってもおかしくないようなストレートなギターロックの曲だが、みんな言葉を噛みしめるように聴いていた。
アンコールではいきなり佐藤が1人で登場すると、帽子に無数のうまい棒を巻きつけており、そのうまい棒を客席に投げ込みながら、もはやワンマンではおなじみになりつつある、佐藤のソロ曲のお披露目。今回のシングルに収録されている「うまい棒何本分だっ!!」は、歌詞の内容はそれ以上でもそれ以下でもないが、前作は歌謡曲調だったサウンドは、今回は完全にメタル。と言ってもカラオケであり、メンバーが生演奏してるわけではないのだが。
途中で自身もうまい棒を食べながら歌っていたため、ふがふがとしていて途中からはほとんど何を言っているか聞こえず。曲が終わると客席から、
「ダイキさんカッコいい!」
という歓声が飛び、
「今言った人、手を挙げて!…後で連絡先教えて!(笑)」
と、自身へのポジティブな野次は拾うことを忘れない。
すると他のメンバーもうまい棒を持って登場し、客席に投げ込みまくると、ツアーで毎回やってる写真撮影をしようとしたのだが、せっかくだからこの日は動画で、ということで、ソロ曲を終えて汗ダクの佐藤が「神様になれますように」を、谷村新司のモノマネ(氷室京介より似てない)で歌う中、盛り上がってる体の様子を恒吉が撮影。
そして5月にリリースされる全国流通アルバムと、それに伴うツアーの告知をし、そのアルバムのタイトル曲「君が使える魔法について」を披露。
これもストレートなギターロック曲で、初聴きにもかかわらずかなりの盛り上がりぶりを見せたが、アルバム自体もストレートなギターロックの内容になっているんだろうか。フルアルバムはかなり久々なだけに、期待が高まる。
近年のシングルでは曲のアレンジの幅もかなり広がり、ワンマンで最新曲から最初期の曲までを同時に聴くとそれは非常にわかりやすいのだが、どれだけいろんなタイプの曲をやっても、このバンドの最大の持ち味であるポップなメロディはずっと変わってないし、これからも変わらないだろう。
しかし、赤坂BLITZをピークに徐々に規模が縮小しているのは実にもどかしい。(次の東京ワンマンは渋谷WWW)
恒吉のボーカルは癖があるかもしれないが、曲は万人受けしてしかるべきポップさなだけに、このままほとんどの人に知られずにキャリアを重ねていくのは実にもったいない。
メンバーは今でも他のバンドのライブ会場の外で自分たちでチラシを配ったりするという地道な宣伝活動をしているだけに、なんとか報われて欲しい。
1.チーズヘッドフォンデュ
2.愛
3.どこぞの果て
4.FLASH BACKER
5.ココロデウス
6.普遍ソング
7.マインストール
8.おとぎ話
9.蟻と少年と内緒事
10.宙、2秒
11.うつらうつら
12.パンダの名前に似た感情
13.つきもの
14.ことなかれ
15.「おはよう、いってきます」
encore
16.うまい棒何本分だっ!!
17.君が使える魔法について (新曲)
ココロデウス
http://youtu.be/bdIU7dFCyf0
Next→ 3/29 THE BAWDIES @日本武道館

今回のワンマンも、会場限定シングル「FLASH BACKER / 「おはよう、いってきます。」」のリリースを記念したものである。
土曜日にしては実に遅い19:30(バンドの物販デザインなどでコラボしている、ライブペインター、フクザワがタワーレコード渋谷店で18時頃からライブペインティングをしていた影響か。ライブペインティング中はOverTheDogsの曲が流れていたし)過ぎ、完全にワンマンのSEとして作られたであろう、メンバーを順番に呼び込むような内容の、やたらと脱力感のあるSEで、ギター三四郎、サポートドラム比田井修(ex.school food punishment)、キーボード星、またさらに太った感じがするベース佐藤、そして最後に鮮やかな金髪のボーカル恒吉の順に登場。
散文的な歌詞の軽快な4つ打ちダンスポップ「チーズヘッドフォンデュ」からスタートすると、星のキーボードが壮大なサウンドを作り出す「愛」、恒吉が飛び跳ねながら歌う、こちらも4つ打ちポップソング「どこぞの果て」と序盤は割と近年のポップサイドの曲を畳み掛ける。
ここまでは独特のハイトーンな声で歌いながら、ハンドマイクでフワフワと揺れたり踊ったり飛び跳ねたりしていた恒吉が
「今日は会場限定シングルの発売記念ワンマンなんですが、ここでもうそのシングルの曲をやります。つまり、4曲目にして、ここが山場です!」
と言って演奏されたのは、「FLASH BACKER」。サウンドはストレートなギターロック。ただ、歌詞にはやはり毒が含まれていそうな気も。
続く「ココロデウス」では、ギターを弾きながら歌う恒吉が、
「春は好きだけど 花粉は辛いのです」
という歌詞のあとに、
「マジで辛いんだよ本当」
とアドリブを入れる。これはまさに春真っ盛りなこの時期ならではのアドリブだろうが、こんなにも共感できる歌詞とアドリブはなかなかない。(自分が極度の花粉症なので)
「あえて英語にしているんだよ」
という歌詞の部分を観客に合唱させた「普遍ソング」では、最初に観客に歌わせた恒吉に続いて、ベース佐藤が氷室京介のモノマネをしながら観客に歌わせる。モノマネのクオリティ自体は、「言われないとそうだとわからない」というレベルであったが。
初期の「蟻と少年と内緒事」では、かつてはサポートギターもいたバンドサウンドを再現するため、三四郎がループエフェクターを駆使して音を重ねる。各地ではミスってやり直したりしたらしいが、今回は1回ですんなり成功。
さらに「宙、2秒」ではキーボードの星がアコースティックギターを弾くという、実にレア(というか初めて見た。ギターも上手いらしいが)な編成で演奏。曲中では佐藤が、ツアーで鍛えてきたというダンスを披露と、威圧感すら感じる風貌ではあるが、親しみを感じるパフォーマンスで沸かせる。
何気ない日常を歌った、染み入るようなバラード「うつらうつら」を終えると、
恒吉「ワンマンは何を言ってもウケる。うんことか言うだけでウケる」
佐藤「さすがに舐め過ぎだろ!全国民に謝れ!」
という、実際はそんなにウケていなかったやり取りを経て、ツービートのパンクソング「パンダの名前に似た感情」「ことなかれ」に挟んで恒吉が拡声器で歌う「つきもの」と、ポップなだけではない、激しいバンドサウンドで、恒吉言うところの「ゆるモッシュ」(実にこのバンドらしい言葉のチョイス)を発生させ、佐藤と三四郎はステージの前まで出てきてジャンプしたり身を乗り出したりする、白熱の演奏を見せた。
そして恒吉が再びギターを手にすると、
「言葉っていうのを僕は人類最大の武器であり、弱点でもあると考えていて…嫌なことばっかり口に出しているとどんどん悪い方へ行ってしまう気がしていて。
だから、何か食べる時はいただきます、帰ってきた時はただいま、って、思ってることを素直に言葉にしたいなって。
だから、今日は来てくれてありがとうございました」
と、普段はいたずらっ子っぽい雰囲気を醸し出しているが、素直に観客への感謝を告げ、「FLASH BACKER」とともにシングルに収録されている「おはよう、いってきます。」を演奏。
その前のMCは明らかにこの曲のタイトルあってのものだと思うが、
「盛り上がったりしたりせずに聴いてください」
と言った通り、盛り上がってもおかしくないようなストレートなギターロックの曲だが、みんな言葉を噛みしめるように聴いていた。
アンコールではいきなり佐藤が1人で登場すると、帽子に無数のうまい棒を巻きつけており、そのうまい棒を客席に投げ込みながら、もはやワンマンではおなじみになりつつある、佐藤のソロ曲のお披露目。今回のシングルに収録されている「うまい棒何本分だっ!!」は、歌詞の内容はそれ以上でもそれ以下でもないが、前作は歌謡曲調だったサウンドは、今回は完全にメタル。と言ってもカラオケであり、メンバーが生演奏してるわけではないのだが。
途中で自身もうまい棒を食べながら歌っていたため、ふがふがとしていて途中からはほとんど何を言っているか聞こえず。曲が終わると客席から、
「ダイキさんカッコいい!」
という歓声が飛び、
「今言った人、手を挙げて!…後で連絡先教えて!(笑)」
と、自身へのポジティブな野次は拾うことを忘れない。
すると他のメンバーもうまい棒を持って登場し、客席に投げ込みまくると、ツアーで毎回やってる写真撮影をしようとしたのだが、せっかくだからこの日は動画で、ということで、ソロ曲を終えて汗ダクの佐藤が「神様になれますように」を、谷村新司のモノマネ(氷室京介より似てない)で歌う中、盛り上がってる体の様子を恒吉が撮影。
そして5月にリリースされる全国流通アルバムと、それに伴うツアーの告知をし、そのアルバムのタイトル曲「君が使える魔法について」を披露。
これもストレートなギターロック曲で、初聴きにもかかわらずかなりの盛り上がりぶりを見せたが、アルバム自体もストレートなギターロックの内容になっているんだろうか。フルアルバムはかなり久々なだけに、期待が高まる。
近年のシングルでは曲のアレンジの幅もかなり広がり、ワンマンで最新曲から最初期の曲までを同時に聴くとそれは非常にわかりやすいのだが、どれだけいろんなタイプの曲をやっても、このバンドの最大の持ち味であるポップなメロディはずっと変わってないし、これからも変わらないだろう。
しかし、赤坂BLITZをピークに徐々に規模が縮小しているのは実にもどかしい。(次の東京ワンマンは渋谷WWW)
恒吉のボーカルは癖があるかもしれないが、曲は万人受けしてしかるべきポップさなだけに、このままほとんどの人に知られずにキャリアを重ねていくのは実にもったいない。
メンバーは今でも他のバンドのライブ会場の外で自分たちでチラシを配ったりするという地道な宣伝活動をしているだけに、なんとか報われて欲しい。
1.チーズヘッドフォンデュ
2.愛
3.どこぞの果て
4.FLASH BACKER
5.ココロデウス
6.普遍ソング
7.マインストール
8.おとぎ話
9.蟻と少年と内緒事
10.宙、2秒
11.うつらうつら
12.パンダの名前に似た感情
13.つきもの
14.ことなかれ
15.「おはよう、いってきます」
encore
16.うまい棒何本分だっ!!
17.君が使える魔法について (新曲)
ココロデウス
http://youtu.be/bdIU7dFCyf0
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