Mrs.GREEN APPLE presents ゼンジン未到とプログレス ~実践編~ Mrs.GREEN APPLE / Chapter Line / ARCHAIC RAG HOUSE @新代田FEVER 3/26
- 2015/03/26
- 23:07
前日のThe SALOVERSラストライブの余韻も残る中、この日はまだデビューしたばかりのバンド、Mrs.GREEN APPLEの自主企画イベントへ。
Mrs.GREEN APPLEは今年リリースした初の全国流通ミニアルバム「Progressive」で一躍注目を浴びる、10代の5人組バンド。すでに様々なイベントなどにも出演し、先日渋谷で行われたサーキット型イベントでは入場規制がかかるという期待の高さを見せつける形になったらしい。
その期待度の高さを証明するかのように、まだ無名に近いはずだが、この日のチケットはソールドアウトし、客席は満員。
18:30頃、まずはオープニングアクトとして、主催のMrs.GREEN APPLEのボーカル、大森元貴の弾き語り。
登場した時の歓声から、このバンドがどれだけ待たれているかということがひしひしと伝わってくる中、バンドとしては音源化してない「世界」をテーマにした曲(「正解」とかけているようにも聴こえた)、そしてCDでも弾き語りのスタイルで収録されていた、バンドの「慶びの種」を弾き語りで披露。
その歌声は、アコギだけの状態だとより美しく透き通って聴こえたが、リバーブ深めだったのは弾き語りだったからなんだろうか。
1.新曲
2.慶びの種
・ARCHAIC RAG STORE
トップバッターは、すでにMrs.GREEN APPLEと何度も対バンしている、平均年齢19歳の4人組バンド、ARCHAIC RAG STORE。
ボーカル&ギター鴻池の憂いと湿り気のある歌が特徴で、アッパーでもダウナーでもない、現在のロックシーンの流行りとは一線を画すギターロック。
MCはドラムの奥山が担当しているのだが、何故MC担当なんだろうかというくらいにMCは上手くない。しかしながら、来月からbay FMで番組がバンドが担当する番組が始まることを告げると、盛大な拍手が起こり、思わず
「温かいー!」
と言ってしまうほど。
ただ、まだ10代ということもあるが、演奏も含め、ライブはまだまだ発展途上というイメージ。代表曲になるようなキラーチューンができれば、30分でのインパクトはかなり変わってくると思うんだが。
・Chapter Line
2番手は、こちらもミセス同様に今年全国流通盤をリリースした、3ピースバンド、Chater Line。
アルバムのタイトル曲である「夜が終わり」でスタートすると、ベース藤と、紅一点ドラマー宮内の強力なリズム隊の演奏に目と耳が行く。
つまり非常に演奏が上手いスリーピースギターロックバンドで、アッパーな曲が中心であれど、「BELIEVE」のような聴かせる曲もあり。
しかし、アルバムタイトルの「夜が終わり」が象徴しているように、どうあっても明るくなれない人が作ってるんだろうなぁというサウンドと歌詞。
ラストに演奏した「大言壮語の逆襲」が現状では最大のキラーチューンだと思うが、もしかしたらこのバンドは今年の夏からいろんなフェスなどで名前を見るようなバンドになるかもしれない。
・Mrs.GREEN APPLE
そしていよいよ主催のMrs.GREEN APPLEが登場。
最初にベースの高野と紅一点ドラマー山中が2人で両サイドから登場し、次にギターの若井とキーボードの藤澤が同じように両サイドから登場。最後にこの日はオープニングアクトとして弾き語りをやったボーカル&ギターの大森が登場。
1曲目は「Progressive」のオープニングナンバーでもある「我逢人」からスタートしたのだが、もうイントロのギターとキーボードの音が鳴っただけで、目の前の景色が変わった。CDで聴いても衝撃的なくらいにキラキラ輝くポップなメロディ。そして若い(大森と若井は先日高校を卒業したばかりの18歳)メンバーもステージ上で本当にキラキラと輝いている。
序盤はアッパーな曲が中心で、となると若いだけに演奏力が気になるところだが、いやはや、なんでこんなに完成度が高いのか。キメの多い曲もバッチリ噛み合い、時には衝動的に音を鳴らす。メンバーのグルーヴも正式にこのメンバーになってから1年未満とはとても思えない。
大森の歌もファルセットまでしっかりと歌いこなし、やはりリバーブが深かった弾き語りの時とは違う、「バンドのボーカル」としての歌唱。
「アンゼンパイ」ではギターを置き、ハンドマイクで観客にコーラスを求めながら、大きいとは言えないステージを左右に移動しながら歌って、この空間を完全に掌握していた。
ここで普段のイベントとかでは、大森と藤澤以外はあまりしゃべる機会がないということで、メンバーそれぞれが一言ずつしゃべる。ベース高野は最年長(それでも23歳)にもかかわらず、やたらとメンバーからいじられている。でも、最年少の大森が全ての曲を手がけているだけに、引っ張ってく年長者よりも、こういうタイプの年長者のほうがバンドに合っているんだろう。
「日々と君」では盛り上がり一辺倒ではなく、歌詞を噛み締めながら聴き入らせる。
しかし「リスキーゲーム」では愉快な振り付けとともに再びギアをトップに入れ、「ナニヲナニヲ」では、周りから理解されない少年の衝動を炸裂させる。バンドの演奏も実に力強い。
大森が、自身が中学校に全然行かなかったことなど、自身が苛まれてきた劣等感について語り出すと、すでに小学校6年生の時点で、
「自分が他の人に認められるための表現」
として、音楽を選んだと話した。この、とてもこの前まで高校生だったメンバーが首謀者とは思えない完成度は、そういうところからきているのかもしれない。
そして大森と若井が高校を、山中が専門学校を卒業したことを話した時の口ぶりは、「ボーカルが高校生だから」という理由で舐められることもあったんだろうな、と思うものだった。そしてようやくそこから解放された、とも。
そしてラストは卒業してこの曲を演奏できるのが嬉しいと語った「CONFLICT」。もう、本当にどれだけ良いメロディがこの大森元貴という男の頭の中には鳴っているんだろうか。そしてそれをこれだけ聴いた人に響かせるように演奏するメンバー。このバンド、本当に良いバンドじゃないか。
アンコールでは、普通のバンドとは異なり、曲をやる前に写真撮影をすると、重大発表、と言って、7月にEMIからメジャーデビューをすることを発表。そしてそのメジャーデビューに際してリリースされるミニアルバムからの新曲「StaRt」を披露。メジャーデビューが決まってから書いたのかどうかはわからないが、明らかに変化、進化を果たしたと感じる曲。なんか、アニメのタイアップになりそうなくらいのキャッチーさで、この曲を入り口にして、これからたくさんの人がこのバンドに出会うことになるのだろう。
これからもいろんなイベントに出演することが決定しているが、来年には間違いなくこのキャパでは見れなくなっている。もしかしたら、都内でもかなり大きいとこでやるようになっているかもしれないし、夏にはいろんなフェスにも出るだろう。
7/20にはeggmanでリリースパーティーもやるそうだが、その時にはどうなっているんだろうか。現状も、この先もとにかく末恐ろしい。
大森は昨日のサラバーズのラストライブに来ていた。でもきっと、一瞬でサラバーズよりでかいとこまで行ってしまうだろう。個人的には、ユニゾンがインディーズでデビューした時を思い出した。
1.我逢人
2.スターダム
3.WaLL FloWeR
4.藍色
5.アンゼンパイ
6.愛情と矛先
7.日々と君
8.リスキーゲーム
9.ナニヲナニヲ
10.HeLLo
11.CONFLICT
encore
12.StaRt (新曲)
終演後、物販でChapter LineのCDを買って、メンバーのみなさんにサインしていただく。紅一点ドラマーの宮内沙弥さん、演奏もそうだったけど、かっこいい女性バンドマンそのものといった感じの人だった。
Next→ 3/28 OverTheDogs @渋谷asia
Mrs.GREEN APPLEは今年リリースした初の全国流通ミニアルバム「Progressive」で一躍注目を浴びる、10代の5人組バンド。すでに様々なイベントなどにも出演し、先日渋谷で行われたサーキット型イベントでは入場規制がかかるという期待の高さを見せつける形になったらしい。
その期待度の高さを証明するかのように、まだ無名に近いはずだが、この日のチケットはソールドアウトし、客席は満員。
18:30頃、まずはオープニングアクトとして、主催のMrs.GREEN APPLEのボーカル、大森元貴の弾き語り。
登場した時の歓声から、このバンドがどれだけ待たれているかということがひしひしと伝わってくる中、バンドとしては音源化してない「世界」をテーマにした曲(「正解」とかけているようにも聴こえた)、そしてCDでも弾き語りのスタイルで収録されていた、バンドの「慶びの種」を弾き語りで披露。
その歌声は、アコギだけの状態だとより美しく透き通って聴こえたが、リバーブ深めだったのは弾き語りだったからなんだろうか。
1.新曲
2.慶びの種
・ARCHAIC RAG STORE
トップバッターは、すでにMrs.GREEN APPLEと何度も対バンしている、平均年齢19歳の4人組バンド、ARCHAIC RAG STORE。
ボーカル&ギター鴻池の憂いと湿り気のある歌が特徴で、アッパーでもダウナーでもない、現在のロックシーンの流行りとは一線を画すギターロック。
MCはドラムの奥山が担当しているのだが、何故MC担当なんだろうかというくらいにMCは上手くない。しかしながら、来月からbay FMで番組がバンドが担当する番組が始まることを告げると、盛大な拍手が起こり、思わず
「温かいー!」
と言ってしまうほど。
ただ、まだ10代ということもあるが、演奏も含め、ライブはまだまだ発展途上というイメージ。代表曲になるようなキラーチューンができれば、30分でのインパクトはかなり変わってくると思うんだが。
・Chapter Line
2番手は、こちらもミセス同様に今年全国流通盤をリリースした、3ピースバンド、Chater Line。
アルバムのタイトル曲である「夜が終わり」でスタートすると、ベース藤と、紅一点ドラマー宮内の強力なリズム隊の演奏に目と耳が行く。
つまり非常に演奏が上手いスリーピースギターロックバンドで、アッパーな曲が中心であれど、「BELIEVE」のような聴かせる曲もあり。
しかし、アルバムタイトルの「夜が終わり」が象徴しているように、どうあっても明るくなれない人が作ってるんだろうなぁというサウンドと歌詞。
ラストに演奏した「大言壮語の逆襲」が現状では最大のキラーチューンだと思うが、もしかしたらこのバンドは今年の夏からいろんなフェスなどで名前を見るようなバンドになるかもしれない。
・Mrs.GREEN APPLE
そしていよいよ主催のMrs.GREEN APPLEが登場。
最初にベースの高野と紅一点ドラマー山中が2人で両サイドから登場し、次にギターの若井とキーボードの藤澤が同じように両サイドから登場。最後にこの日はオープニングアクトとして弾き語りをやったボーカル&ギターの大森が登場。
1曲目は「Progressive」のオープニングナンバーでもある「我逢人」からスタートしたのだが、もうイントロのギターとキーボードの音が鳴っただけで、目の前の景色が変わった。CDで聴いても衝撃的なくらいにキラキラ輝くポップなメロディ。そして若い(大森と若井は先日高校を卒業したばかりの18歳)メンバーもステージ上で本当にキラキラと輝いている。
序盤はアッパーな曲が中心で、となると若いだけに演奏力が気になるところだが、いやはや、なんでこんなに完成度が高いのか。キメの多い曲もバッチリ噛み合い、時には衝動的に音を鳴らす。メンバーのグルーヴも正式にこのメンバーになってから1年未満とはとても思えない。
大森の歌もファルセットまでしっかりと歌いこなし、やはりリバーブが深かった弾き語りの時とは違う、「バンドのボーカル」としての歌唱。
「アンゼンパイ」ではギターを置き、ハンドマイクで観客にコーラスを求めながら、大きいとは言えないステージを左右に移動しながら歌って、この空間を完全に掌握していた。
ここで普段のイベントとかでは、大森と藤澤以外はあまりしゃべる機会がないということで、メンバーそれぞれが一言ずつしゃべる。ベース高野は最年長(それでも23歳)にもかかわらず、やたらとメンバーからいじられている。でも、最年少の大森が全ての曲を手がけているだけに、引っ張ってく年長者よりも、こういうタイプの年長者のほうがバンドに合っているんだろう。
「日々と君」では盛り上がり一辺倒ではなく、歌詞を噛み締めながら聴き入らせる。
しかし「リスキーゲーム」では愉快な振り付けとともに再びギアをトップに入れ、「ナニヲナニヲ」では、周りから理解されない少年の衝動を炸裂させる。バンドの演奏も実に力強い。
大森が、自身が中学校に全然行かなかったことなど、自身が苛まれてきた劣等感について語り出すと、すでに小学校6年生の時点で、
「自分が他の人に認められるための表現」
として、音楽を選んだと話した。この、とてもこの前まで高校生だったメンバーが首謀者とは思えない完成度は、そういうところからきているのかもしれない。
そして大森と若井が高校を、山中が専門学校を卒業したことを話した時の口ぶりは、「ボーカルが高校生だから」という理由で舐められることもあったんだろうな、と思うものだった。そしてようやくそこから解放された、とも。
そしてラストは卒業してこの曲を演奏できるのが嬉しいと語った「CONFLICT」。もう、本当にどれだけ良いメロディがこの大森元貴という男の頭の中には鳴っているんだろうか。そしてそれをこれだけ聴いた人に響かせるように演奏するメンバー。このバンド、本当に良いバンドじゃないか。
アンコールでは、普通のバンドとは異なり、曲をやる前に写真撮影をすると、重大発表、と言って、7月にEMIからメジャーデビューをすることを発表。そしてそのメジャーデビューに際してリリースされるミニアルバムからの新曲「StaRt」を披露。メジャーデビューが決まってから書いたのかどうかはわからないが、明らかに変化、進化を果たしたと感じる曲。なんか、アニメのタイアップになりそうなくらいのキャッチーさで、この曲を入り口にして、これからたくさんの人がこのバンドに出会うことになるのだろう。
これからもいろんなイベントに出演することが決定しているが、来年には間違いなくこのキャパでは見れなくなっている。もしかしたら、都内でもかなり大きいとこでやるようになっているかもしれないし、夏にはいろんなフェスにも出るだろう。
7/20にはeggmanでリリースパーティーもやるそうだが、その時にはどうなっているんだろうか。現状も、この先もとにかく末恐ろしい。
大森は昨日のサラバーズのラストライブに来ていた。でもきっと、一瞬でサラバーズよりでかいとこまで行ってしまうだろう。個人的には、ユニゾンがインディーズでデビューした時を思い出した。
1.我逢人
2.スターダム
3.WaLL FloWeR
4.藍色
5.アンゼンパイ
6.愛情と矛先
7.日々と君
8.リスキーゲーム
9.ナニヲナニヲ
10.HeLLo
11.CONFLICT
encore
12.StaRt (新曲)
終演後、物販でChapter LineのCDを買って、メンバーのみなさんにサインしていただく。紅一点ドラマーの宮内沙弥さん、演奏もそうだったけど、かっこいい女性バンドマンそのものといった感じの人だった。
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