a flood of circle AFOC Tour "Golden Time Rock'n Roll Show" 対バン:ROMEO'S blood @EX THEATER ROPPONGI 3/7
- 2015/03/09
- 11:55
昨年、東京キネマ倶楽部3daysのあとに突如としてギタリストDuranの加入が発表され、バンドの新たな季節の到来を告げるアルバム「Golden Time」をリリースした、a flood of circle。
アルバムのリリースツアーは対バンツアーであり、ファイナルの六本木EX THEATERでの2daysの初日の対バンは、ベンジーこと浅井健一の新バンド、ROMEO'S blood。
18時ちょっと過ぎ、会場が暗転すると、先攻のROMEO'S bloodが登場。浅井健一(ボーカル&ギター&ベース)、THE NOVEMBERSの小林祐介(ギター&ベース)、有松益男(ドラム)のスリーピース。
「ROMEO'S PONTIACSです」
という、最近はカレー屋も経営しているベンジー(公式HPにもカレー屋の休みの日の情報が載っていたりする)の挨拶でスタートすると、序盤はベンジーがギター、小林がベースという編成の、シンプルなロックンロール。小林がベースを弾いているのも新鮮だが、何よりベンジーの色気が凄い。ピックをやたらと遠くへ飛ばしているのも凄いのだが。
しかしながら小林がベースを弾いているのを見ていると、新鮮なのは間違いないのだが、「別にベース弾くだけなら小林じゃなくてもいいんじゃん?」と思っていたら、中盤でベンジーがベース、小林がギターにパートチェンジ。すると、一気に小林のギターが、THE NOVEMBERSのような轟音を奏で始める。
ああ、ベンジーはこの音が欲しかったからこそ、小林をメンバーに誘ったんだろうな、というのが一瞬でわかるくらいに小林ならではのサウンドであった。
また、全身にタトゥーが入っているドラムの有松のドラムも、目を覚まされるくらいに力強い。すでにベンジーとはこれまでにも共に音楽をやっているが、さすがにそれだけの理由がある。
「六本木ボーイズ、来てくれて見てくれてありがとう。フラッドサークル…フラッドオブサークル、呼んでくれてありがとう」
と、まだ完璧にバンド名を覚えていないんじゃないかという気もしたが、
「We are ROMEO's blood。またどこかで会おう。それまで元気でね」
と再会を約束した通り、4月には雑誌、音楽と人のイベントで再びフラッドと共演することが決まっている。
そして後攻のa flood of circle。これまでとは違う新たなSEでメンバーが登場すると、Duranは昨年見た時の長い髪をバッサリ切り、短髪と言ってもいいような髪型になっている。
佐々木亮介(ボーカル&ギター)の
「おはようございます、a flood of circleです」
というおなじみの一言から、「GO」でスタート。
前作の「ロックンロールバンド」を挟みながらも、序盤は新作のアッパーな曲を連発。すでに昨年の日本大学の学園祭ライブの時に新作の曲を全曲演奏したのを見ているが、この4人で初めてツアーを回った成果が早くも目に見える形で現れており、その時よりもはるかにバンドのグルーヴが強力になっている。
亮介がハンドマイクで客席前の柵に足をかけながら、
「すべての街を回ってもまだ すべての歌を歌ってもまだ この国にブルースを流し込んで行く」
という、全都道府県ツアーと全曲演奏ライブを経たからこその歌詞を歌うのは、過去でも未来でもなく、今だからこそ。
バレンタインデーにHISAYO(ベース)がメンバーにおかきをプレゼントしたので、お返しを考えなくてはならないという話から、
「今の季節だからできる曲」
という「ホットチョコレート」は一転して温かく聞かせる。これまでこういうタイプの曲では亮介はアコギを弾くことが多かったが、この曲ではエレキ。
このツアーがこのバンドでの初ツアーとなるDuranが盛岡で打ち上げをしたあと、酔っ払っていなくなり、セブンイレブンの前でおでんの幟を振り続けていた、というぶっ飛んだエピソードを明かすと、「KIDS」からは再びぶち上げモード。渡邉一丘のドラムソロも曲間に挟まれる。
亮介が
「六本木の声を聞かせてくれ!」
と言うと、「ウォーウォーウォーウォー」というサビの勇ましいコーラスが響いた「Golden Time」から、個人的にはこのメンバーでのバージョンを聴くのは初めてとなる「プシケ」では、
「ギター、Duran!」
というメンバー紹介が実に新鮮ながらも、一方ではもうずっとこのメンバーでやってきたかのように違和感がない。
ツアーを経て東京に帰ってきた感慨を亮介が語ると、
「ここにいるあなたに捧げます」
と言い、「アカネ」。昨年の野音ワンマンの時もそうだったが、この曲がこれだけ響くのはツアーファイナルだからこそ。
亮介がギターを置き、タンバリンを手にすると、
「夜はまだまだこれからだ!」
と言いながらも、あっという間にラストの「Party!!!」。タイトルそのものと言えるパーティー感溢れる空気で本編を締め、亮介は最後にDuranの首にタンバリンをかけ、翌日出演するアルカラの稲村状態にしていた。
アンコールではメンバー全員が缶ビールを持って登場。亮介がマイクの前で缶を開ける音を響かせると、亮介とHISAYOは半分ほど飲んでから最前列の客に渡すも、Duranはケチであるらしく、頑なに渡そうとしない。(結局最後には渡していたが)
すると亮介と一丘が、以前2人でBlankey Jet Cityの「ペピン」をカバーしていたことを話しながら、ついにベンジーと対バンできたことの嬉しさを語る。
ちなみにベンジーがいたことで一丘は楽屋でいつもよりも大人しく、まだビビってベンジーに握手してもらっていないという。
そんなエピソードもありながら、アンコールで何の曲をやるんだろうか、と思っていると、
「新作の曲ばかりやると思ってるんだろ?持ってきたぜ、東京!」
と亮介が言って一丘が軽快なリズムを叩き出したのは、インディーズ期の名曲「世界は君のもの」。これにはイントロから大きな歓声が上がった。しかし、やはりギターが曽根巧からDuranに変わってからこの曲を聴くのは初めてなので、サウンドの変化を感じて少々戸惑った。これからこういうのも慣れていくんだろうか。
そしてラストは新作の「STARS」から、
「2daysだけど、明日もあるなんて思っちゃいない。今日全部出し尽くすつもりで、暴れたいやつは暴れて、歌いたいやつは歌ってくれ!」
と、ダイバー続出の中、サビでは亮介がマイクを客席に向けて大合唱が起こった「シーガル」で終了。
この日は客席はやや空白が目立つところがあったが、やはり対バンの組み合わせ的には翌日のアルカラのほうがフラッドのファンとして馴染みがあるのだろう。現にこの日はパッと見ただけで、どっちを見にきたのかがすぐわかるような客層であった。
でも、ベンジーもフラッドもライブ見れば「かっこいい!」と思うのは同じ。
1.GO
2.スカイウォーカー
3.Rodeo Drive
4.ロックンロールバンド
5.Cigarette Roll
6.Black Eye Blues
7.ホットチョコレート
8.KIDS
9.Dancing Zombiez
10.Golden Time
11.プシケ
12.アカネ
13.Party!!!
encore
14.世界は君のもの
15.STARS
16.シーガル
Golden Time
http://youtu.be/BXn6cEXs-Gs
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アルバムのリリースツアーは対バンツアーであり、ファイナルの六本木EX THEATERでの2daysの初日の対バンは、ベンジーこと浅井健一の新バンド、ROMEO'S blood。
18時ちょっと過ぎ、会場が暗転すると、先攻のROMEO'S bloodが登場。浅井健一(ボーカル&ギター&ベース)、THE NOVEMBERSの小林祐介(ギター&ベース)、有松益男(ドラム)のスリーピース。
「ROMEO'S PONTIACSです」
という、最近はカレー屋も経営しているベンジー(公式HPにもカレー屋の休みの日の情報が載っていたりする)の挨拶でスタートすると、序盤はベンジーがギター、小林がベースという編成の、シンプルなロックンロール。小林がベースを弾いているのも新鮮だが、何よりベンジーの色気が凄い。ピックをやたらと遠くへ飛ばしているのも凄いのだが。
しかしながら小林がベースを弾いているのを見ていると、新鮮なのは間違いないのだが、「別にベース弾くだけなら小林じゃなくてもいいんじゃん?」と思っていたら、中盤でベンジーがベース、小林がギターにパートチェンジ。すると、一気に小林のギターが、THE NOVEMBERSのような轟音を奏で始める。
ああ、ベンジーはこの音が欲しかったからこそ、小林をメンバーに誘ったんだろうな、というのが一瞬でわかるくらいに小林ならではのサウンドであった。
また、全身にタトゥーが入っているドラムの有松のドラムも、目を覚まされるくらいに力強い。すでにベンジーとはこれまでにも共に音楽をやっているが、さすがにそれだけの理由がある。
「六本木ボーイズ、来てくれて見てくれてありがとう。フラッドサークル…フラッドオブサークル、呼んでくれてありがとう」
と、まだ完璧にバンド名を覚えていないんじゃないかという気もしたが、
「We are ROMEO's blood。またどこかで会おう。それまで元気でね」
と再会を約束した通り、4月には雑誌、音楽と人のイベントで再びフラッドと共演することが決まっている。
そして後攻のa flood of circle。これまでとは違う新たなSEでメンバーが登場すると、Duranは昨年見た時の長い髪をバッサリ切り、短髪と言ってもいいような髪型になっている。
佐々木亮介(ボーカル&ギター)の
「おはようございます、a flood of circleです」
というおなじみの一言から、「GO」でスタート。
前作の「ロックンロールバンド」を挟みながらも、序盤は新作のアッパーな曲を連発。すでに昨年の日本大学の学園祭ライブの時に新作の曲を全曲演奏したのを見ているが、この4人で初めてツアーを回った成果が早くも目に見える形で現れており、その時よりもはるかにバンドのグルーヴが強力になっている。
亮介がハンドマイクで客席前の柵に足をかけながら、
「すべての街を回ってもまだ すべての歌を歌ってもまだ この国にブルースを流し込んで行く」
という、全都道府県ツアーと全曲演奏ライブを経たからこその歌詞を歌うのは、過去でも未来でもなく、今だからこそ。
バレンタインデーにHISAYO(ベース)がメンバーにおかきをプレゼントしたので、お返しを考えなくてはならないという話から、
「今の季節だからできる曲」
という「ホットチョコレート」は一転して温かく聞かせる。これまでこういうタイプの曲では亮介はアコギを弾くことが多かったが、この曲ではエレキ。
このツアーがこのバンドでの初ツアーとなるDuranが盛岡で打ち上げをしたあと、酔っ払っていなくなり、セブンイレブンの前でおでんの幟を振り続けていた、というぶっ飛んだエピソードを明かすと、「KIDS」からは再びぶち上げモード。渡邉一丘のドラムソロも曲間に挟まれる。
亮介が
「六本木の声を聞かせてくれ!」
と言うと、「ウォーウォーウォーウォー」というサビの勇ましいコーラスが響いた「Golden Time」から、個人的にはこのメンバーでのバージョンを聴くのは初めてとなる「プシケ」では、
「ギター、Duran!」
というメンバー紹介が実に新鮮ながらも、一方ではもうずっとこのメンバーでやってきたかのように違和感がない。
ツアーを経て東京に帰ってきた感慨を亮介が語ると、
「ここにいるあなたに捧げます」
と言い、「アカネ」。昨年の野音ワンマンの時もそうだったが、この曲がこれだけ響くのはツアーファイナルだからこそ。
亮介がギターを置き、タンバリンを手にすると、
「夜はまだまだこれからだ!」
と言いながらも、あっという間にラストの「Party!!!」。タイトルそのものと言えるパーティー感溢れる空気で本編を締め、亮介は最後にDuranの首にタンバリンをかけ、翌日出演するアルカラの稲村状態にしていた。
アンコールではメンバー全員が缶ビールを持って登場。亮介がマイクの前で缶を開ける音を響かせると、亮介とHISAYOは半分ほど飲んでから最前列の客に渡すも、Duranはケチであるらしく、頑なに渡そうとしない。(結局最後には渡していたが)
すると亮介と一丘が、以前2人でBlankey Jet Cityの「ペピン」をカバーしていたことを話しながら、ついにベンジーと対バンできたことの嬉しさを語る。
ちなみにベンジーがいたことで一丘は楽屋でいつもよりも大人しく、まだビビってベンジーに握手してもらっていないという。
そんなエピソードもありながら、アンコールで何の曲をやるんだろうか、と思っていると、
「新作の曲ばかりやると思ってるんだろ?持ってきたぜ、東京!」
と亮介が言って一丘が軽快なリズムを叩き出したのは、インディーズ期の名曲「世界は君のもの」。これにはイントロから大きな歓声が上がった。しかし、やはりギターが曽根巧からDuranに変わってからこの曲を聴くのは初めてなので、サウンドの変化を感じて少々戸惑った。これからこういうのも慣れていくんだろうか。
そしてラストは新作の「STARS」から、
「2daysだけど、明日もあるなんて思っちゃいない。今日全部出し尽くすつもりで、暴れたいやつは暴れて、歌いたいやつは歌ってくれ!」
と、ダイバー続出の中、サビでは亮介がマイクを客席に向けて大合唱が起こった「シーガル」で終了。
この日は客席はやや空白が目立つところがあったが、やはり対バンの組み合わせ的には翌日のアルカラのほうがフラッドのファンとして馴染みがあるのだろう。現にこの日はパッと見ただけで、どっちを見にきたのかがすぐわかるような客層であった。
でも、ベンジーもフラッドもライブ見れば「かっこいい!」と思うのは同じ。
1.GO
2.スカイウォーカー
3.Rodeo Drive
4.ロックンロールバンド
5.Cigarette Roll
6.Black Eye Blues
7.ホットチョコレート
8.KIDS
9.Dancing Zombiez
10.Golden Time
11.プシケ
12.アカネ
13.Party!!!
encore
14.世界は君のもの
15.STARS
16.シーガル
Golden Time
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ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト '15 NICO Touches the Walls / [Alexandros] @新木場STUDIO COAST 3/5