The Mirraz 「The Mirraz 2014-2015 A/Wツアー ~オポオポオポオポオポオポオポオポオポオポチュニティィィィィィィィィィィ!!!!~」 @新木場STUDIO COAST 3/1
- 2015/03/01
- 23:12
昨年、メジャー3作目のアルバム「OPPORTUNITY」をリリースした、The Mirrazのリリースツアーファイナル。
しかし、この日の新木場STUDIO COASTは、2階席はおろか、主にじっくり見たい人がいる階段上のスペース、さらには入場してすぐのスピード前までもが入れなくなっているというガラガラぶり。あいにくの雨の中、それでも物販はそれなりに混んではいるが、これはかなり寂しい上にかなりテンションが下がる。
そんな状況ではあるが、18時を過ぎると、グループ魂のライブのMC部分を使ったSEでメンバーが登場。畠山(ボーカル&ギター)はサングラスを着用している。
ケイゾーのベースのイントロで始まったこの日の最初の曲は、「OPPORTUNITY」の1曲目である、「オポチュニティレポート」。そこからは意外にもこれまでの代表曲を連発していくのだが、バンド史上最長のツアーを廻ったからか、畠山のボーカルはもちろん、バンドの演奏、グルーヴは過去最高レベルと言ってもいいくらいのキレ。特に本格的にツアーに参加するのは初であるドラマー元輝は安定感溢れるドラムだけでなく、言葉数が非常に多いこのバンドの曲のコーラスを、ドラムを叩きながら軽々とこなしている。
畠山がサングラスを外すと、新作からの、世界各地の観光名所が次々と歌詞に登場する、ここまでの流れを踏まえると一気に聴かせるタイプの「世界一キレイなもの」。
しかしその後は再び過去曲を続けるのだが、前半は全くMCなし。これは実にライブのテンポが良い。かつては曲間にMCというか、全く意味のないメンバー間の雑談を挟んでグダグダになってしまっていたが、その時からしたら驚異的とも言えるテンポの良さである。
毒やダークさがほとんどない新作の中でダークさが際立つ、これぞミイラズな「アスファルテームの味がする」からは食べ物シリーズ。
畠山「そろそろお腹空いたんじゃない?何が食べたい?」
観客「寿司!」
畠山「違うだろ!HOT DOGだろ!ケイゾーのHOT DOGが食べたいんだろ!」
という下ネタはダダ滑り。
しかしそんな流れからの「SUSHI A GO! GO! GO!」では、歌詞の「OH! YEAH!」の部分で観客がタオルを投げるという、ステージには演出らしい演出がないこのバンドの中では華やかな演出。
畠山「食後のデザート」
という「ハッピーアイスクリーム」「観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは」はもはや普遍的な名曲と言える。
続く
畠山「最高な人生って、なんだろうね」
と言ってからの「最高な人生」を終えると、この日本編唯一のMCタイム。長いツアーが今日で終わるということについてメンバーが話したのだが、結局
「年齢的に車移動がもうキツい」
ということに落ち着く。
畠山「次の曲に上手くつなぐMCして」
と最後に無茶振りされたのは元輝だが、当然上手くつながるわけもなく。
しかしそこからのアッパーな曲が続く流れではダイバーが出現するくらいにフロアは沸騰。
終盤は「i luv 日常」「レイトショーデートしよう」と、新作の聴かせる曲が続いたのだが、こういうタイプの曲でもダレる空気は客席には全くなかったのは、間違いなく曲そのものの良さによるもの。実際、新作の内容はメジャーに来てからの中では最高傑作と言って間違いない。
ちなみに自分が新作の中で1番好きな曲がこの「i luv 日常」。野外フェスなどの日常ではない場所から日常に戻る時に聞きたくなるような、いつもの日常の愛おしさを実感させてくれる曲。
テンポが良過ぎただけにあっという間になったラストは、アルバムリリース前の去年夏からすでにライブでは演奏していた「プロタゴニストの一日は」。この曲の段階でアルバムが良いものになるのは予想できてはいたが、この曲ももはやバンドの代表曲と言っていいくらいの存在になっている。
アンコールでは新作の先行シングル「この惑星のすべて」、そして
「セカオワをパクってEDMを取り入れた」
という新曲を披露。畠山がハンドマイクで、まだ歌詞を覚えていないからか歌詞カードを見ながら歌ったのだが、確かに曲全体をEDMサウンドが貫きつつも、やはりダークかつ毒を含み、これまで同様の言葉数の多さは全くセカオワではないどころか、ミイラズの核の部分そのもの。
この曲が「ミイラズ第三章の始まり」になるらしい。
するとここでかねてから発表すると言っていた、重大発表。
客席からは発表する前に
「辞めないでー!」
という声が飛んでいたが、解散や活動休止ではないとアナウンスされていた通り、4/27に渋谷WWWで恒例の自主企画「PYRAMID de 427」が開催されることを発表。去年は翌日に大阪でも開催されていたが、
「終わってからすぐ車でほとんど寝ないで大阪まで行くのはマジで無理だってわかった」
という理由で、今年は東京のみ。
それ以外にも様々なイベントやフェスなどへの出演が発表されたが、中でも今月末に行われる、ふくろうずの対バンライブに出る際は、ふくろうずに合わせてバンド名を「みいらず」にして出演するという発表には笑いが起きた。
その後は元輝によるマジックショーもあったのだが、畠山からは、
「お前ら本当にアンコール出てきて欲しいって思ってる?どうせローディーが楽器変えてるからアンコールやるんだな、みたいな予定調和になってない?
もうこれからはアンコールやるかどうか最初に決めないことにする。こっちは本気でやってんだから、本気で求めてくれよ!」
と苦言を呈される。これはもう本当にその通り。それはミイラズに限ったことではないけど、そう思うようなライブもたくさんある。
その後はエモーション炸裂の「僕らは」から、アルバムの最終曲「O! M! G!!!」で終了。
終演後は「スピンオフ」が場内に流れたのだが、それと「バックパッカー」はこの日演奏されなかった。この2曲がこれからライブで演奏されることはあるのだろうか?
ただ、次のツアー以降は確実に規模は縮小せざるを得ないだろう。ちょっと前、それこそ夏のロッキンは満員だったし、メジャーデビュー以降は東京は毎回Zeppがソールドアウトするレベルだった。
それが今回こういう状況になった。知ってる曲ではしゃぎたい人たち、グッズが可愛いから来てた人たちはいなくなっただろうし、客席を見ていて、AXやZeppの時によくいた、MC中にずっと喋ってる人たちや聴かせる曲の時に携帯いじってる人たちはほぼいなくなった。でもそういう人たちがいなくなったということは、純然たるミイラズの曲が好きな人たちが残ったのがこの状況とも言える。
彼らが今どの辺りのバンドのライブにいるのかは明白だが、それらのバンドが乗り換えられる対象にならないことを願う。
ただ、メジャーデビュー後のアルバムが賛否両論というよりも、否のほうが圧倒的に多かったことを考えると、そのアルバムたちとインディー期のアルバムのちょうど中間を行くような、ミイラズらしさがありつつも、普遍的なポップさも感じさせる曲が多い「OPPORTUNITY」こそメジャーデビュー時に出すべき作品だったのかもしれない。
ただ、それはもはや振り返ったところでどうしようもないし、メンバーからはそこを気にする素振りは見せていなかった。
畠山が
「年末か来年くらいにまたアルバム出して、来年のこの時期にまたツアーしたい」
と言っていたし、春のイベントでも新曲をガンガンやっていきたいと語ったように、すでにバンドは第三章へ向けて走り出している。
動員が少なくなってもずっとライブ行くから、巻けないで、ミイラズ!
1.オポチュニティレポート
2.スーパーフレア
3.真夏の屯田兵 ~yeah! yeah! yeah!~
4.check it out! check it out! check it out! check it out!
5.僕はスーパーマン
6.世界一キレイなもの
7.WAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!
8.気持ち悪りぃ
9.アスファルテームの味がする
10.SUSHI A GO! GO! GO!
11.ハッピーアイスクリーム
12.観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは
13.最高の人生
14.ミラーボールが回りだしたら
15.ふぁっきゅー
16.ラストナンバー
17.CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい
18.i luv 日常
19.レイトショーデートしよう
20.プロタゴニストの一日は
encore
21.この惑星のすべて
22.新曲
23.僕らは
24.O! M! G!!!
プロタゴニストの一日は
http://youtu.be/wrfB8wWkWPs
世界一キレイなもの
http://youtu.be/2b9ujOO4RGg
Next→ 3/5 NICO Touches the Walls × [Alexandros] @新木場STUDIO COAST
しかし、この日の新木場STUDIO COASTは、2階席はおろか、主にじっくり見たい人がいる階段上のスペース、さらには入場してすぐのスピード前までもが入れなくなっているというガラガラぶり。あいにくの雨の中、それでも物販はそれなりに混んではいるが、これはかなり寂しい上にかなりテンションが下がる。
そんな状況ではあるが、18時を過ぎると、グループ魂のライブのMC部分を使ったSEでメンバーが登場。畠山(ボーカル&ギター)はサングラスを着用している。
ケイゾーのベースのイントロで始まったこの日の最初の曲は、「OPPORTUNITY」の1曲目である、「オポチュニティレポート」。そこからは意外にもこれまでの代表曲を連発していくのだが、バンド史上最長のツアーを廻ったからか、畠山のボーカルはもちろん、バンドの演奏、グルーヴは過去最高レベルと言ってもいいくらいのキレ。特に本格的にツアーに参加するのは初であるドラマー元輝は安定感溢れるドラムだけでなく、言葉数が非常に多いこのバンドの曲のコーラスを、ドラムを叩きながら軽々とこなしている。
畠山がサングラスを外すと、新作からの、世界各地の観光名所が次々と歌詞に登場する、ここまでの流れを踏まえると一気に聴かせるタイプの「世界一キレイなもの」。
しかしその後は再び過去曲を続けるのだが、前半は全くMCなし。これは実にライブのテンポが良い。かつては曲間にMCというか、全く意味のないメンバー間の雑談を挟んでグダグダになってしまっていたが、その時からしたら驚異的とも言えるテンポの良さである。
毒やダークさがほとんどない新作の中でダークさが際立つ、これぞミイラズな「アスファルテームの味がする」からは食べ物シリーズ。
畠山「そろそろお腹空いたんじゃない?何が食べたい?」
観客「寿司!」
畠山「違うだろ!HOT DOGだろ!ケイゾーのHOT DOGが食べたいんだろ!」
という下ネタはダダ滑り。
しかしそんな流れからの「SUSHI A GO! GO! GO!」では、歌詞の「OH! YEAH!」の部分で観客がタオルを投げるという、ステージには演出らしい演出がないこのバンドの中では華やかな演出。
畠山「食後のデザート」
という「ハッピーアイスクリーム」「観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは」はもはや普遍的な名曲と言える。
続く
畠山「最高な人生って、なんだろうね」
と言ってからの「最高な人生」を終えると、この日本編唯一のMCタイム。長いツアーが今日で終わるということについてメンバーが話したのだが、結局
「年齢的に車移動がもうキツい」
ということに落ち着く。
畠山「次の曲に上手くつなぐMCして」
と最後に無茶振りされたのは元輝だが、当然上手くつながるわけもなく。
しかしそこからのアッパーな曲が続く流れではダイバーが出現するくらいにフロアは沸騰。
終盤は「i luv 日常」「レイトショーデートしよう」と、新作の聴かせる曲が続いたのだが、こういうタイプの曲でもダレる空気は客席には全くなかったのは、間違いなく曲そのものの良さによるもの。実際、新作の内容はメジャーに来てからの中では最高傑作と言って間違いない。
ちなみに自分が新作の中で1番好きな曲がこの「i luv 日常」。野外フェスなどの日常ではない場所から日常に戻る時に聞きたくなるような、いつもの日常の愛おしさを実感させてくれる曲。
テンポが良過ぎただけにあっという間になったラストは、アルバムリリース前の去年夏からすでにライブでは演奏していた「プロタゴニストの一日は」。この曲の段階でアルバムが良いものになるのは予想できてはいたが、この曲ももはやバンドの代表曲と言っていいくらいの存在になっている。
アンコールでは新作の先行シングル「この惑星のすべて」、そして
「セカオワをパクってEDMを取り入れた」
という新曲を披露。畠山がハンドマイクで、まだ歌詞を覚えていないからか歌詞カードを見ながら歌ったのだが、確かに曲全体をEDMサウンドが貫きつつも、やはりダークかつ毒を含み、これまで同様の言葉数の多さは全くセカオワではないどころか、ミイラズの核の部分そのもの。
この曲が「ミイラズ第三章の始まり」になるらしい。
するとここでかねてから発表すると言っていた、重大発表。
客席からは発表する前に
「辞めないでー!」
という声が飛んでいたが、解散や活動休止ではないとアナウンスされていた通り、4/27に渋谷WWWで恒例の自主企画「PYRAMID de 427」が開催されることを発表。去年は翌日に大阪でも開催されていたが、
「終わってからすぐ車でほとんど寝ないで大阪まで行くのはマジで無理だってわかった」
という理由で、今年は東京のみ。
それ以外にも様々なイベントやフェスなどへの出演が発表されたが、中でも今月末に行われる、ふくろうずの対バンライブに出る際は、ふくろうずに合わせてバンド名を「みいらず」にして出演するという発表には笑いが起きた。
その後は元輝によるマジックショーもあったのだが、畠山からは、
「お前ら本当にアンコール出てきて欲しいって思ってる?どうせローディーが楽器変えてるからアンコールやるんだな、みたいな予定調和になってない?
もうこれからはアンコールやるかどうか最初に決めないことにする。こっちは本気でやってんだから、本気で求めてくれよ!」
と苦言を呈される。これはもう本当にその通り。それはミイラズに限ったことではないけど、そう思うようなライブもたくさんある。
その後はエモーション炸裂の「僕らは」から、アルバムの最終曲「O! M! G!!!」で終了。
終演後は「スピンオフ」が場内に流れたのだが、それと「バックパッカー」はこの日演奏されなかった。この2曲がこれからライブで演奏されることはあるのだろうか?
ただ、次のツアー以降は確実に規模は縮小せざるを得ないだろう。ちょっと前、それこそ夏のロッキンは満員だったし、メジャーデビュー以降は東京は毎回Zeppがソールドアウトするレベルだった。
それが今回こういう状況になった。知ってる曲ではしゃぎたい人たち、グッズが可愛いから来てた人たちはいなくなっただろうし、客席を見ていて、AXやZeppの時によくいた、MC中にずっと喋ってる人たちや聴かせる曲の時に携帯いじってる人たちはほぼいなくなった。でもそういう人たちがいなくなったということは、純然たるミイラズの曲が好きな人たちが残ったのがこの状況とも言える。
彼らが今どの辺りのバンドのライブにいるのかは明白だが、それらのバンドが乗り換えられる対象にならないことを願う。
ただ、メジャーデビュー後のアルバムが賛否両論というよりも、否のほうが圧倒的に多かったことを考えると、そのアルバムたちとインディー期のアルバムのちょうど中間を行くような、ミイラズらしさがありつつも、普遍的なポップさも感じさせる曲が多い「OPPORTUNITY」こそメジャーデビュー時に出すべき作品だったのかもしれない。
ただ、それはもはや振り返ったところでどうしようもないし、メンバーからはそこを気にする素振りは見せていなかった。
畠山が
「年末か来年くらいにまたアルバム出して、来年のこの時期にまたツアーしたい」
と言っていたし、春のイベントでも新曲をガンガンやっていきたいと語ったように、すでにバンドは第三章へ向けて走り出している。
動員が少なくなってもずっとライブ行くから、巻けないで、ミイラズ!
1.オポチュニティレポート
2.スーパーフレア
3.真夏の屯田兵 ~yeah! yeah! yeah!~
4.check it out! check it out! check it out! check it out!
5.僕はスーパーマン
6.世界一キレイなもの
7.WAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!
8.気持ち悪りぃ
9.アスファルテームの味がする
10.SUSHI A GO! GO! GO!
11.ハッピーアイスクリーム
12.観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは
13.最高の人生
14.ミラーボールが回りだしたら
15.ふぁっきゅー
16.ラストナンバー
17.CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい
18.i luv 日常
19.レイトショーデートしよう
20.プロタゴニストの一日は
encore
21.この惑星のすべて
22.新曲
23.僕らは
24.O! M! G!!!
プロタゴニストの一日は
http://youtu.be/wrfB8wWkWPs
世界一キレイなもの
http://youtu.be/2b9ujOO4RGg
Next→ 3/5 NICO Touches the Walls × [Alexandros] @新木場STUDIO COAST

ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト '15 NICO Touches the Walls / [Alexandros] @新木場STUDIO COAST 3/5 ホーム
ピストルディスコ巡業2015 ~サヨナラダケガ人生ダ~ 東京編 @TSUTAYA O-EAST 2/28