RX-RECORDS Presents RX-NIGHT Vol.6 @LIQUID ROOM 1/10
- 2015/01/10
- 22:57
2015年初ライブ。一応CDJでも年明け後にらいを何組か見たが、あれは12/31の延長線上という位置付けにしているので、2015年のライブ初め。
この日はインディーズレーベル、RX-RECORDSが主催するイベントで、出演者は
[Alexandros]
asobius
BIGMAMA
Cettia
SPiCYSOL
という、レーベルに所縁のある5組。[Alexandros]とBIGMAMAをこのリキッドルームのキャパで見れるのは、今やかなり貴重な機会である。
ステージには幕がかかっており、最初の出演者が誰なのかがわからない中、RX-RECORDS所属アーティストのライブではおなじみの開演前アナウンス。だが、見習いということか、やたら噛み気味。[Alexandros]やBIGMAMAのワンマンの時のようなユーモア要素もなし。
・asobius
トップバッターは、asobius。去年はUKFCなどにも出演した5人組バンドである。
おなじみの指揮棒を持ってステージに現れた甲斐(ボーカル)をはじめとする5人がステージに登場すると、多くの人にとって新年1発目のライブであろうこの日の1曲目を、現在制作中というニューアルバムからの、ライブ初披露の新曲で始めるという、なかなか挑戦的なオープニング。
CDでは北欧のポップミュージックをやっている、というイメージだったのだが、ライブではやはりもっとロックバンド然としているし、エモーショナル。
打ち込みを多々使いながらも、軸になっているのはやはり甲斐の美しい歌声。アルバムに英語版ディスクと日本語版ディスクがあるという、なかなか特異な形態でのリリースもしているが、英語の発音が抜群に良い。
「ステージに立って、みんなのキラキラした笑顔を見ると、言いたいことを全部忘れて獣みたいな言葉しか浮かばなくなる」
と言うように、MC自体はほとんどたいしたことは言っていないが、楽曲が始まるとそんなことはどうでもいいくらいに体と耳をステージに傾けざるを得ない。
特にラストの、イントロをハンドクラップが導く「starlight」は、サビで一気に照明が点き、光に包まれるような多幸感は今のところこのバンド最大のキラーチューン。次のアルバムがどうなるのかはまだ全くわからないが、この曲の方向性で行くならば、この曲を上回るくらいのキラーチューンが入ることに期待したい。
1.新曲
2.window
3.universurf
4.ignite
5.rise
6.discovery
7.大停電の夜に
8.starlight
・Cettia
2番手は、来月RX-RECORDSからデビュー作をリリースする、女性シンガーソングライターCettia。
広いステージに1人で現れ、弾き語りを始めてから、途中で挨拶を挟み、凛とした、伸びのある歌声を響かせて行く。
「おみくじを引いたら大吉だったし、年越しを大阪のライブハウスでして、そこにいた全員でお金を出し合って、ジャンケンで勝った人が全額もらえる、というゲームをしたら勝って全額もらえたので、今年は良い年になりそうな気がします」
という最初のMCこそクスクス笑いくらいだったが、弾き語りという特性上、物音も立てずに聴き入っていた客席が、最後のMCで
「今月末で18歳になるんですけど…」
と、現役高校生であることが判明すると、いきなりざわめき出す。
「新年が来ると、年を取りたくないなぁって思うんですけど…」
という一言には客席にいる誰もが、その歳で言うことじゃないだろ!と突っ込んだはず。
そのあとに披露された最後の「さよなら少年」が、まさにその、子どもと大人の境目にいる年齢そのものを歌った曲で、己にもこう思っていた時代があった、とノスタルジーに浸らざるを得なかったが、今や女性シンガーソングライターが非常に多くなっているだけに、その中から頭一つ抜け出せるような、この人でしかない曲が欲しいところ。
とはいえ、やはりまだまだめちゃくちゃ若いだけに、このレーベルに入って、所属するロックバンドに囲まれる中でライブを行い、これからどういう曲を作るようになっていくのかが実に楽しみ。
所属アーティストにバンドが多いこのレーベルにとっても、このタイプのアーティストと契約して作品をリリースするのは、レーベルの枠を大きく広げることになると思う。
1.inori
2.新世界
3.Beyond
4.スピレイ
5.escha
6.さよなら少年
・BIGMAMA
3番手というポジションで登場のBIGMAMA。メンバー本人が出て来てサウンドチェックを行うだけで歓声が起こり、それまでより客席の密度も一気に高くなる。
サウンドチェックで近年は定番中の定番である「荒狂曲 "シンセカイ"」を演奏し、この日はこれは本編ではやらないということなのか、といういつもとは違った期待を抱かせる中、サウンドチェックが終わってもメンバーはステージに残り、そのままライブがスタート。
「最高の新年会にしましょう!」
と金井が言うと、まさかの「Overture」という幕開けで、観客が一斉に前に詰めかけ、すぐさまダイバーが続出。
続いて「Neverland」と、ここまでは完全にライブハウス仕様だが、この日のセトリはマネージャーが考えたものらしい。
最新シングル(と言っても東海地区限定販売)の「ワンダーラスト」では合唱が起こる中、金井がステージから客席にダイブするという、客席との距離が近い会場ならではのパフォーマンスもあり、
「3秒間あれば未来は変えられる、って曲」
と、来月リリースの最新アルバムからの新曲「神様も言うとおりに」を、東京で初披露。金井が言ったことがそのまま歌詞になっており、
「未来は変えられる」
のフレーズでは合唱を促す。激しい曲ではないけれど、アルバムの中では重要な位置を占める曲になる気がする。
金井と柿沼のギターの応酬のイントロで歓声が上がった「"MISSION 481"」では、久しぶりに演奏したからか、途中で
「ここ忘れちゃった!」
と金井が歌詞を飛ばし、東出が観客に歌わせるという珍しいハプニングも。
さらに「Virtual Insanity」では、スペシャルゲストとして[Alexandros]の川上洋平を呼び込み、メガネをかけた川上と金井がボーカルを分け合う形でのコラボ。
曲終わりでは、
「言っただろ、最高の新年会にするって!」
とサラッと言ってしまうあたりがニクい。
「[Alexandros]は今年紅白出るんじゃないか、ってくらいの勢いだし、良い新人も入って来たし、今年はRXの年になりそうな気がするよ!」
と高らかに宣言すると、アコギに持ち替え、すでにライブでは披露されている、赤い糸をテーマにした聴かせる新曲「A KITE」から、色とりどりのタオルが客席に掲げられた「until the blouse is buttoned up」で合唱を巻き起こして終了。
来てくれた人が喜びそうなことを短い時間で総動員したような、このバンドならではのファンサービス。
今年もいろんなところで見ることになると思うけど、アルバムも含めて今年もひとつよろしく。
1.Overture
2.Neverland
3.ワンダーラスト
4.神様も言うとおりに
5."MISSION 481"
6.Virtual Insanity w/川上洋平
7.A KITE
8.until the blouse is buttoned up
・SGiCYSOL
新人バンドである。サウンドチェックからメンバーが登場し、そのままライブが始まるというのは、このバンドをRX-RECORDSに推薦したという、金井のBIGMAMAと同じ。
アフロヘアにアロハシャツという、分かり易すぎるくらいに分かり易いボーカルの出で立ちから想像できるとおりのサーフミュージックを軸にした5人組ロックバンド。
スカやレゲエ、ヒップホップの要素も感じさせる曲もあるのだが、とにかくメンバーの演奏が上手い。バンド結成わずか1年だと言っていたが、演奏力といい、あまり若くは見えない見た目といい、すでにそれぞれキャリアを積んできたメンバーによるバンドな感じがする。
アフロのボーカルも初見の人がほとんどの状態も関係なしに、タオル回しやコーラスなどを煽り、それなりに場数を踏んでいることがわかる盛り上げの上手さを見せる。
トランペット(兼キーボード)奏者がいることも曲の大きな色付けになっている。
「今日、俺たちが、このRX-RECORDSにゆかりのあるバンドが出るイベントに出ている理由は、春先にRX-RECORDSからCDを出すことが決まっているからです!」
と、早くもリリースが決定していることをアナウンス。
こういうタイプのバンドはあまりいないだけに、もしかしたらシーンの中で大きな存在になるかも?と思わされるライブだった。個人的にはアゲアゲのタオル回しソングよりも、センチメンタルかつメロディアスなサーフミュージックソングのほうに可能性を感じた。
・[Alexandros]
そしてトリは[Alexandros]。いつものように「Burger Queen」のSEで登場し、SEから演奏に変わるのもいつも通りだが、そのあとがここ最近のフェスやイベントとは全く違った。
「For Freedom」「Rocknrolla!」と、最近はあまり演奏されなくなった、かつての定番曲を続けて演奏。バンドのテンションも非常に高く、どこか笑顔が多いような気がするのはこのイベントならではの空気によるものか、それとも客席との距離が近いことによるものか。
川上がハンドマイクで歌う「Kick & Spin」では、川上がステージを降りて、磯部(ベース)の前の客席に身を乗り出して歌い、
「ここにいるすべてのKidsに捧げます!」
と、なんとまさかの「Schwarzenegger」からの「Kids」というレア選曲。というか、普通にこの曲演奏できるんなら、普段のフェスやイベントでもやってくれればいいのに。今やワンマンですら全然やらなくなっているだけに。
「Starrrr」を終えると、川上のMC。
「俺たち、RX-RECORDSで10番目にデビューしたバンドなんだって。なんか今日のメンツだとベテランみたいな感じに見えるけど(笑)
でもRXは仲良しこよしでやってるんじゃなくて、みんなお互い切磋琢磨しながらやってるレーベルだと思ってます。楽屋ではワイワイ笑ってるけど、心の中ではどんな先輩でも絶対負けねぇ、って思ってます」
と、このバンドらしい闘志剥き出しのレーベル紹介。
そしてあっという間のラストは新曲の「ワタリドリ」。もはやこのキャパで聞くと違和感すら感じる、スタジアムや大型フェスで鳴らされてしかるべき、壮大なサウンドに包まれた。
アンコールでは川上がBIGMAMAの「春は風のように」を歌う…のかと思いきや、
「春は」
までで終了というフェイント。実はこれは白井が出番前に楽屋で歌っていたらしく、そのことを川上が明かすと、白井に歌ってほしい、みたいな空気になったが、当然白井は歌わず。
そして川上が再びハンドマイクで歌い、大きな合唱に包まれた「Adventure」から、
「ここにいるみんなに捧げます!」
と、ライブハウスでは恒例のダイバー続出の「city」で終了。
演奏後、いつにも増してピックなどを多く客席に投げ込んでいたのが印象的だった。
「ユニバーサルと契約しましたが、RXに骨を埋めるつもりです!」
と言っていただけに、このイベントが続く限りこのバンドは出演するだろうし、もはやこのキャパではトリしか考えられない存在になってきている。
1.Burger Queen
2.For Freedom
3.Rocknrolla!
4.Kick & Spin
5.Kids
6.Starrrr
7.ワタリドリ
encore
8.Adventure
9.city
終演後、物販に行ったらCettiaさん本人がいたので、CD買ってサインしていただいた。確かに近くで見ると17歳の現役女子高生ってのも納得。
asobiusとSPiCYSOLもメンバーが物販にいたが、かなり並んでいたので断念。でもこういうのも、そんなに大きくない会場ならでは。
Next→ 1/16 THE ORAL CIGARETTES、フレデリック、LAMP IN TERREN @恵比寿リキッドルーム
この日はインディーズレーベル、RX-RECORDSが主催するイベントで、出演者は
[Alexandros]
asobius
BIGMAMA
Cettia
SPiCYSOL
という、レーベルに所縁のある5組。[Alexandros]とBIGMAMAをこのリキッドルームのキャパで見れるのは、今やかなり貴重な機会である。
ステージには幕がかかっており、最初の出演者が誰なのかがわからない中、RX-RECORDS所属アーティストのライブではおなじみの開演前アナウンス。だが、見習いということか、やたら噛み気味。[Alexandros]やBIGMAMAのワンマンの時のようなユーモア要素もなし。
・asobius
トップバッターは、asobius。去年はUKFCなどにも出演した5人組バンドである。
おなじみの指揮棒を持ってステージに現れた甲斐(ボーカル)をはじめとする5人がステージに登場すると、多くの人にとって新年1発目のライブであろうこの日の1曲目を、現在制作中というニューアルバムからの、ライブ初披露の新曲で始めるという、なかなか挑戦的なオープニング。
CDでは北欧のポップミュージックをやっている、というイメージだったのだが、ライブではやはりもっとロックバンド然としているし、エモーショナル。
打ち込みを多々使いながらも、軸になっているのはやはり甲斐の美しい歌声。アルバムに英語版ディスクと日本語版ディスクがあるという、なかなか特異な形態でのリリースもしているが、英語の発音が抜群に良い。
「ステージに立って、みんなのキラキラした笑顔を見ると、言いたいことを全部忘れて獣みたいな言葉しか浮かばなくなる」
と言うように、MC自体はほとんどたいしたことは言っていないが、楽曲が始まるとそんなことはどうでもいいくらいに体と耳をステージに傾けざるを得ない。
特にラストの、イントロをハンドクラップが導く「starlight」は、サビで一気に照明が点き、光に包まれるような多幸感は今のところこのバンド最大のキラーチューン。次のアルバムがどうなるのかはまだ全くわからないが、この曲の方向性で行くならば、この曲を上回るくらいのキラーチューンが入ることに期待したい。
1.新曲
2.window
3.universurf
4.ignite
5.rise
6.discovery
7.大停電の夜に
8.starlight
・Cettia
2番手は、来月RX-RECORDSからデビュー作をリリースする、女性シンガーソングライターCettia。
広いステージに1人で現れ、弾き語りを始めてから、途中で挨拶を挟み、凛とした、伸びのある歌声を響かせて行く。
「おみくじを引いたら大吉だったし、年越しを大阪のライブハウスでして、そこにいた全員でお金を出し合って、ジャンケンで勝った人が全額もらえる、というゲームをしたら勝って全額もらえたので、今年は良い年になりそうな気がします」
という最初のMCこそクスクス笑いくらいだったが、弾き語りという特性上、物音も立てずに聴き入っていた客席が、最後のMCで
「今月末で18歳になるんですけど…」
と、現役高校生であることが判明すると、いきなりざわめき出す。
「新年が来ると、年を取りたくないなぁって思うんですけど…」
という一言には客席にいる誰もが、その歳で言うことじゃないだろ!と突っ込んだはず。
そのあとに披露された最後の「さよなら少年」が、まさにその、子どもと大人の境目にいる年齢そのものを歌った曲で、己にもこう思っていた時代があった、とノスタルジーに浸らざるを得なかったが、今や女性シンガーソングライターが非常に多くなっているだけに、その中から頭一つ抜け出せるような、この人でしかない曲が欲しいところ。
とはいえ、やはりまだまだめちゃくちゃ若いだけに、このレーベルに入って、所属するロックバンドに囲まれる中でライブを行い、これからどういう曲を作るようになっていくのかが実に楽しみ。
所属アーティストにバンドが多いこのレーベルにとっても、このタイプのアーティストと契約して作品をリリースするのは、レーベルの枠を大きく広げることになると思う。
1.inori
2.新世界
3.Beyond
4.スピレイ
5.escha
6.さよなら少年
・BIGMAMA
3番手というポジションで登場のBIGMAMA。メンバー本人が出て来てサウンドチェックを行うだけで歓声が起こり、それまでより客席の密度も一気に高くなる。
サウンドチェックで近年は定番中の定番である「荒狂曲 "シンセカイ"」を演奏し、この日はこれは本編ではやらないということなのか、といういつもとは違った期待を抱かせる中、サウンドチェックが終わってもメンバーはステージに残り、そのままライブがスタート。
「最高の新年会にしましょう!」
と金井が言うと、まさかの「Overture」という幕開けで、観客が一斉に前に詰めかけ、すぐさまダイバーが続出。
続いて「Neverland」と、ここまでは完全にライブハウス仕様だが、この日のセトリはマネージャーが考えたものらしい。
最新シングル(と言っても東海地区限定販売)の「ワンダーラスト」では合唱が起こる中、金井がステージから客席にダイブするという、客席との距離が近い会場ならではのパフォーマンスもあり、
「3秒間あれば未来は変えられる、って曲」
と、来月リリースの最新アルバムからの新曲「神様も言うとおりに」を、東京で初披露。金井が言ったことがそのまま歌詞になっており、
「未来は変えられる」
のフレーズでは合唱を促す。激しい曲ではないけれど、アルバムの中では重要な位置を占める曲になる気がする。
金井と柿沼のギターの応酬のイントロで歓声が上がった「"MISSION 481"」では、久しぶりに演奏したからか、途中で
「ここ忘れちゃった!」
と金井が歌詞を飛ばし、東出が観客に歌わせるという珍しいハプニングも。
さらに「Virtual Insanity」では、スペシャルゲストとして[Alexandros]の川上洋平を呼び込み、メガネをかけた川上と金井がボーカルを分け合う形でのコラボ。
曲終わりでは、
「言っただろ、最高の新年会にするって!」
とサラッと言ってしまうあたりがニクい。
「[Alexandros]は今年紅白出るんじゃないか、ってくらいの勢いだし、良い新人も入って来たし、今年はRXの年になりそうな気がするよ!」
と高らかに宣言すると、アコギに持ち替え、すでにライブでは披露されている、赤い糸をテーマにした聴かせる新曲「A KITE」から、色とりどりのタオルが客席に掲げられた「until the blouse is buttoned up」で合唱を巻き起こして終了。
来てくれた人が喜びそうなことを短い時間で総動員したような、このバンドならではのファンサービス。
今年もいろんなところで見ることになると思うけど、アルバムも含めて今年もひとつよろしく。
1.Overture
2.Neverland
3.ワンダーラスト
4.神様も言うとおりに
5."MISSION 481"
6.Virtual Insanity w/川上洋平
7.A KITE
8.until the blouse is buttoned up
・SGiCYSOL
新人バンドである。サウンドチェックからメンバーが登場し、そのままライブが始まるというのは、このバンドをRX-RECORDSに推薦したという、金井のBIGMAMAと同じ。
アフロヘアにアロハシャツという、分かり易すぎるくらいに分かり易いボーカルの出で立ちから想像できるとおりのサーフミュージックを軸にした5人組ロックバンド。
スカやレゲエ、ヒップホップの要素も感じさせる曲もあるのだが、とにかくメンバーの演奏が上手い。バンド結成わずか1年だと言っていたが、演奏力といい、あまり若くは見えない見た目といい、すでにそれぞれキャリアを積んできたメンバーによるバンドな感じがする。
アフロのボーカルも初見の人がほとんどの状態も関係なしに、タオル回しやコーラスなどを煽り、それなりに場数を踏んでいることがわかる盛り上げの上手さを見せる。
トランペット(兼キーボード)奏者がいることも曲の大きな色付けになっている。
「今日、俺たちが、このRX-RECORDSにゆかりのあるバンドが出るイベントに出ている理由は、春先にRX-RECORDSからCDを出すことが決まっているからです!」
と、早くもリリースが決定していることをアナウンス。
こういうタイプのバンドはあまりいないだけに、もしかしたらシーンの中で大きな存在になるかも?と思わされるライブだった。個人的にはアゲアゲのタオル回しソングよりも、センチメンタルかつメロディアスなサーフミュージックソングのほうに可能性を感じた。
・[Alexandros]
そしてトリは[Alexandros]。いつものように「Burger Queen」のSEで登場し、SEから演奏に変わるのもいつも通りだが、そのあとがここ最近のフェスやイベントとは全く違った。
「For Freedom」「Rocknrolla!」と、最近はあまり演奏されなくなった、かつての定番曲を続けて演奏。バンドのテンションも非常に高く、どこか笑顔が多いような気がするのはこのイベントならではの空気によるものか、それとも客席との距離が近いことによるものか。
川上がハンドマイクで歌う「Kick & Spin」では、川上がステージを降りて、磯部(ベース)の前の客席に身を乗り出して歌い、
「ここにいるすべてのKidsに捧げます!」
と、なんとまさかの「Schwarzenegger」からの「Kids」というレア選曲。というか、普通にこの曲演奏できるんなら、普段のフェスやイベントでもやってくれればいいのに。今やワンマンですら全然やらなくなっているだけに。
「Starrrr」を終えると、川上のMC。
「俺たち、RX-RECORDSで10番目にデビューしたバンドなんだって。なんか今日のメンツだとベテランみたいな感じに見えるけど(笑)
でもRXは仲良しこよしでやってるんじゃなくて、みんなお互い切磋琢磨しながらやってるレーベルだと思ってます。楽屋ではワイワイ笑ってるけど、心の中ではどんな先輩でも絶対負けねぇ、って思ってます」
と、このバンドらしい闘志剥き出しのレーベル紹介。
そしてあっという間のラストは新曲の「ワタリドリ」。もはやこのキャパで聞くと違和感すら感じる、スタジアムや大型フェスで鳴らされてしかるべき、壮大なサウンドに包まれた。
アンコールでは川上がBIGMAMAの「春は風のように」を歌う…のかと思いきや、
「春は」
までで終了というフェイント。実はこれは白井が出番前に楽屋で歌っていたらしく、そのことを川上が明かすと、白井に歌ってほしい、みたいな空気になったが、当然白井は歌わず。
そして川上が再びハンドマイクで歌い、大きな合唱に包まれた「Adventure」から、
「ここにいるみんなに捧げます!」
と、ライブハウスでは恒例のダイバー続出の「city」で終了。
演奏後、いつにも増してピックなどを多く客席に投げ込んでいたのが印象的だった。
「ユニバーサルと契約しましたが、RXに骨を埋めるつもりです!」
と言っていただけに、このイベントが続く限りこのバンドは出演するだろうし、もはやこのキャパではトリしか考えられない存在になってきている。
1.Burger Queen
2.For Freedom
3.Rocknrolla!
4.Kick & Spin
5.Kids
6.Starrrr
7.ワタリドリ
encore
8.Adventure
9.city
終演後、物販に行ったらCettiaさん本人がいたので、CD買ってサインしていただいた。確かに近くで見ると17歳の現役女子高生ってのも納得。
asobiusとSPiCYSOLもメンバーが物販にいたが、かなり並んでいたので断念。でもこういうのも、そんなに大きくない会場ならでは。
Next→ 1/16 THE ORAL CIGARETTES、フレデリック、LAMP IN TERREN @恵比寿リキッドルーム

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