"This Summer Festival 2014" 出演:[Alexandros] / ORANGE RANGE / キュウソネコカミ @Zepp Tokyo 12/19
- 2014/12/20
- 00:43
去年までは[Champagne]、今年からは[Alexandros]主催の、日本一遅い夏フェスこと、This Summer Festivalが2年ぶりにこの時期に開催。
3年前が赤坂BLITZ、2年前が新木場STUDIO COAST、そして今年はZepp Tokyoと年々規模を拡大し、東京は2days、さらに名古屋と大阪でも開催され、各地で異なるゲストが出演。この日、東京初日のゲストはORANGE RANGE、キュウソネコカミという、実に意外な面々。
[Alexandros]のワンマンや主催ライブではおなじみのおもしろ影アナによる諸注意から、最初のアーティストが登場。
・キュウソネコカミ
トップバッターはキュウソネコカミ。「日本一遅い夏フェス」であるこのイベントに敬意を表してか、この日のSEはT.M.Revolution「HOT LIMIT」。メンバーは手拍子を煽りながらノリノリで登場したが、今の若い子たちはこの曲を知っているんだろうか。
「良いDJ」でスタートすると、セイヤ(ボーカル&ギター)がいきなり、
「ディスフェス行けるか ハイセイイェー!」
と歌詞を変えて歌う。続く「ファントムバイブレーション」もイントロのiPhoneのマリンバ音で大歓声が上がるなど、懸念されたアウェー感は全くない。メンバーも実に楽しそうで、セイヤは川上洋平に合わせてか、珍しくジャケットを着用している。
「キャベツ」ではセイヤの弾き語り的なパートで自らのブルースを爆発させると、
「ウェルアレ(スペシャの[Alexandros]の冠番組。毎回ゲストとコラボを行う)に出演が決まりましたー!今からその時にやる曲やりますー」
と言ってセイヤがヨコタ(キーボード)にギターを渡し、Oasisの「Don't Look Back In Anger」をカバー。セイヤの英語はかなり怪しく、
「嘘に決まってるやろー!」
と、薄々感づいてはいたが、というオチ。でもいずれウェルアレには出るような気がする。
「DQNなりたい、40代で死にたい」では「ヤンキー怖い」コールを響かせ、セイヤが曲中に客席に突入すると、前方は女子が多かったのか、
「めちゃ良い匂いするやんけ!」
と言いながらどんどん客席中央に進んで行き、最後は観客の上を転がりながらステージに戻っていった。
「タイアップ決まりましたー!しかるべきタイミングでタイアップがついた宇宙の曲をリリースすると爆発的に売れるというジンクスに乗っかりたいです」
と言って演奏されたのは、ドラゴンボールのタイアップソングの新曲「GALAXY」。このバンドからしたら歌詞に毒は全く含まれていないのが逆に新鮮な曲で、メロディ自体も非常にポップ。メンバーは間違いなく世代的にドラゴンボールから多大なる影響を受けている(「お願いシェンロン」という曲もあるし、金斗雲という名の板に乗って客席に突入しているし)が、曲自体はそこまでドラゴンボールに寄った感じはしない。
そしてラストは「ウィーアーインディーズバンド!!」からの「ビビった」。もはやこの規模でワンマンやっても即完するレベルのバンドになっているが、それでも[Alexandros]のイベントでここまで盛り上がるとは思っていなかった。
年末のCDJでは今年はGALAXY STAGEに出演するが、来年以降はメインステージで熱狂を巻き起こしている気がする。年始発売のアルバムとツアーも実に楽しみだ。
1.良いDJ
2.ファントムバイブレーション
3.キャベツ
4.DQNなりたい、40代で死にたい
5.カワイイだけ
6.GALAXY
7.ウィーアーインディーズバンド!!
8.ビビった
GALAXY
http://youtu.be/d9ebOh-dnU0
・ORANGE RANGE
こちらも意外なORANGE RANGE。[Alexandros]とは全く共通点が思い浮かばない。(一応メンバー同士は同世代か)
SEとして「キリキリマイ」のリミックスバージョンが流れる中、先にサポートドラムとNAOTO(ギター)、YOH(ベース)の楽器隊が登場すると、HIROKI、RYO、YAMATOの3人も続いて登場。
1曲目、いきなりの「お願い!セニョリータ」から、キュウソ同様に危惧してたアウェー感は皆無。YAMATOは歌詞の「メキシコ」を「ディスフェス」に変えて歌い、
RYO「季節感無視して行くんで!」
と、曲間にカチャーシーを巻き起こした「上海ハニー」、飛び跳ねさせる練習をしてから実際に飛び跳ねさせまくった「Special Summer Sale」と、新旧の夏ソングを続ける。
RYO「自分たちのワンマンかと勘違いしてしまった」
と言うほどの盛り上がりを見せているのだが、さらに「祭男爵」「イケナイ太陽」と、もはや完全に夏である。メンバーが「日本一遅い夏フェス」というコンセプトを知っていたかはわからないが、やはり自分たち世代からしたら夏の曲と言えばTUBEではなくORANGE RANGEである。この日はやらなかった曲にも良い夏の曲がたくさんある。
ここまではバンドの大衆的、ポップな面の曲が続いたが、NAOTOのギターがノイジーさを増して行く「チェスト」はミクスチャーバンドとしてのORANGE RANGEを存分に体感させてくれる。YAMATOは被っていた帽子が落ちるくらいにシャウトしまくりだったのだが、リリース当時は日本を代表するメガバンドであったものの、この曲がオリコン1位を取ったというのはすごいことである。
近年のエレクトロ要素の強い「オボロナアゲハ」から、ラストは再び爆発するような演奏と歌唱、そして客席の盛り上がりを見せた「キリキリマイ」。やはりこのバンドが売れまくっていた時代に青春を過ごしただけに、こうしてヒット曲連発のライブをしてくれるのは本当に楽しい。
[Alexandros]ファンの10代~20歳くらいの人たちも本当に楽しそうだった。
そしてなにより、デビューから10年以上経つのに、メンバーの見た目がほとんど変わらないのが凄い。
1.お願い!セニョリータ
2.上海ハニー
3.Special Summer Sale
4.祭男爵
5.イケナイ太陽
6.チェスト
7.オボロナアゲハ
8.キリキリマイ
イケナイ太陽
http://youtu.be/j5m9HV9Fqw0
・[Alexandros]
そして、主催の[Alexandros]。ステージ背面にバンドのロゴがせり上がってくる中、「Burger Queen」のSEで登場すると、サトヤス(ドラム)がトレードマークの長い髪を束ねた髪型になっているのにビックリ。
そのまま「Burger Queen」を途中からバンドで演奏し、打ち込みのイントロによる「Stimulator」からスタート。白井(ギター)は舌を出しながら観客を「もっと来い!」とばかりに煽り、「Waitress,Waitress」「city」とキラーチューンを連発していくバンドの演奏と川上の歌唱のテンションがいつにも増して高いのは、ゲストの2組がホームを奪ってしまうくらいの熱演を見せたからだろう。
「今日の出演者、あんまり接点がないような感じがするけど、馬鹿騒ぎが好きな人たちってことは共通してて。お前らもそうだろ?そんな愛すべき奴らに捧げるラブソング」
と「You're So Sweet & I Love You」で満員の観客による大きな合唱を巻き起こす。この曲の合唱時に磯部がマイクスタンドを客席のほうに向けるのが好きだ。
すると川上がギターを置き、ハンドマイクで歌い始めたのは、3月にリリースされる新曲。「Run Away」と「Starrrrrrr」の中間を行くような、まさにアンセムと呼んで差し支えない壮大な曲。地上波のTVのCMで流れてそうな感じすらする。日本語詞で歌詞に「羽ばたけ」などの単語が入っていたが、演奏が終わると、
「曲のタイトルは渡り鳥です!今歌い終わって決めました!」
と、今決めたのが本当かどうかはわからないが、現状タイトルは「渡り鳥」らしい。しかし、みんな初めて聴いた曲じゃないのか?と訝しがってしまうほどに、サビではピッタリのタイミングで無数の腕が上がっていた。
一転して「Droshky!」で暴れモードに入ると、
「次の曲はキュウソネコカミに捧げます!」
と言って演奏された「Cat2」は、
「セイヤが反応しない!」
のバージョンで、間奏では白井がメタルバンドかと思うようなギターを弾きまくり、
「Zeppー!元気なのかー!元気なら叫べオラァー!」
と、異様なほどのテンションの高さで観客にシャウトを促す。
そうしてキュウソへの愛を表明すると、
「キュウソ、さっきウェルアレ呼ばれてないみたいなこと言ってたけど、2回も呼んでるから!向こうが忙しくて予定が合わないから出てくれてないっていう向こうのせいだから!
実は裏ではめちゃくちゃ礼儀正しいからね(笑)これ言っちゃいけないやつか(笑)」
と、キュウソがウェルアレに出ない理由を明かし、
「ORANGE RANGE、青春時代に本当によく聴いてて。さっき袖でライブ見てる時に泣きそうになっちゃった。
でも、さっき年齢聞いたら、俺たちの1個下だって(笑)」
と、ORANGE RANGEへの愛も語り、
「さっきのキュウソの新曲やっていい?」
と言って川上が弾き語りしたのは、キュウソの新曲ではなく、「Don't Look Back In Anger」。何度か川上がこの曲を歌うのを聴いているが、やはり英語の発音が本当に滑らか。
そこからは「かつてORANGE RANGEを聴いてた頃に作った」という「spy」、川上がハンドマイクで歌う「Adventure」と聴かせる曲を続けてから、川上が促すとサビで合唱が起きた「Starrrrrrr」、またしても川上がハンドマイクで歌う「Kick & Spin」で上がっていく感じで終了。去り際には川上がORANGE RANGE、キュウソネコカミ、[Alexandros]、そして観客に対しても拍手を促してから帰って行った。
アンコールではまず川上が1人で登場し、スタッフからアコギを受け取ると、
「よくカラオケで歌ってた」
というORANGE RANGE「花」のサビをカバー。実によく似合っているというか、バンドの新曲と言われても納得してしまうんじゃないかと思うほど。
さらに、
「こっちはみんながカラオケで歌ってるかな」
と、キュウソネコカミ「ビビった」もサビをカバー。ラストの「ビビった」のフレーズは観客にも歌わせる。川上いわく、この曲は歌詞がパンクとのこと。
そしてそのまま弾き語りで
「クリスマスソングじゃなく、クリスマスの次の日からの曲」
と「12/26以降の年末ソング」。正直、本編は割とおなじみなセトリだったのだが、この曲はかなりレア。最後のサビ前では、
「今日何日だっけ?19日?じゃあ」
と、
「あと2週間足らずで 今年も終わるけど」
に急遽歌詞を変えて歌う。
メンバーが登場すると、自ずとクリスマスの話に。観客にクリスマスの予定を聞くと、サトヤスが1人でディズニーランドに行っているという話題になり、川上が
「今度はメンバーみんなで行こう。ウェルアレ、ディズニーランド収録やろう(笑)」
と言うも、
磯部「でも俺は酒飲めるからシーのほうがいいなぁ」
白井「俺ディズニーランド好きじゃない」
とのこと。
そして今日の出演者に捧げた「Forever Young」、今日の観客に捧げた「Run Away」で終了。
この日はゲスト2組のライブの熱さもあり、まさに「日本で1番遅い夏フェス」そのものだった。翌日はクリープハイプと9mm Parabellum Bulletと、こちらも超豪華な出演者。チケットが取れず、行くことはできないので、今年はまたCDJで。
いつか、もっと大きな会場でこのイベントを見れる日が来る気がする。
1.Stimulator
2.Waitress,Waitress!
3.city
4.You're So Sweet & I Love You
5.渡り鳥 (新曲)
6.Droshky!
7.Cat2
8.spy
9.Adventure
10.Starrrrrrr
11.Kick & Spin
encore
12.12/26以降の年末ソング
13.Forever Young
14.Run Away
Starrrrrrr
http://youtu.be/LKjldI1qjj0
Next→ 12/21 パスピエ @Zepp DiverCity
3年前が赤坂BLITZ、2年前が新木場STUDIO COAST、そして今年はZepp Tokyoと年々規模を拡大し、東京は2days、さらに名古屋と大阪でも開催され、各地で異なるゲストが出演。この日、東京初日のゲストはORANGE RANGE、キュウソネコカミという、実に意外な面々。
[Alexandros]のワンマンや主催ライブではおなじみのおもしろ影アナによる諸注意から、最初のアーティストが登場。
・キュウソネコカミ
トップバッターはキュウソネコカミ。「日本一遅い夏フェス」であるこのイベントに敬意を表してか、この日のSEはT.M.Revolution「HOT LIMIT」。メンバーは手拍子を煽りながらノリノリで登場したが、今の若い子たちはこの曲を知っているんだろうか。
「良いDJ」でスタートすると、セイヤ(ボーカル&ギター)がいきなり、
「ディスフェス行けるか ハイセイイェー!」
と歌詞を変えて歌う。続く「ファントムバイブレーション」もイントロのiPhoneのマリンバ音で大歓声が上がるなど、懸念されたアウェー感は全くない。メンバーも実に楽しそうで、セイヤは川上洋平に合わせてか、珍しくジャケットを着用している。
「キャベツ」ではセイヤの弾き語り的なパートで自らのブルースを爆発させると、
「ウェルアレ(スペシャの[Alexandros]の冠番組。毎回ゲストとコラボを行う)に出演が決まりましたー!今からその時にやる曲やりますー」
と言ってセイヤがヨコタ(キーボード)にギターを渡し、Oasisの「Don't Look Back In Anger」をカバー。セイヤの英語はかなり怪しく、
「嘘に決まってるやろー!」
と、薄々感づいてはいたが、というオチ。でもいずれウェルアレには出るような気がする。
「DQNなりたい、40代で死にたい」では「ヤンキー怖い」コールを響かせ、セイヤが曲中に客席に突入すると、前方は女子が多かったのか、
「めちゃ良い匂いするやんけ!」
と言いながらどんどん客席中央に進んで行き、最後は観客の上を転がりながらステージに戻っていった。
「タイアップ決まりましたー!しかるべきタイミングでタイアップがついた宇宙の曲をリリースすると爆発的に売れるというジンクスに乗っかりたいです」
と言って演奏されたのは、ドラゴンボールのタイアップソングの新曲「GALAXY」。このバンドからしたら歌詞に毒は全く含まれていないのが逆に新鮮な曲で、メロディ自体も非常にポップ。メンバーは間違いなく世代的にドラゴンボールから多大なる影響を受けている(「お願いシェンロン」という曲もあるし、金斗雲という名の板に乗って客席に突入しているし)が、曲自体はそこまでドラゴンボールに寄った感じはしない。
そしてラストは「ウィーアーインディーズバンド!!」からの「ビビった」。もはやこの規模でワンマンやっても即完するレベルのバンドになっているが、それでも[Alexandros]のイベントでここまで盛り上がるとは思っていなかった。
年末のCDJでは今年はGALAXY STAGEに出演するが、来年以降はメインステージで熱狂を巻き起こしている気がする。年始発売のアルバムとツアーも実に楽しみだ。
1.良いDJ
2.ファントムバイブレーション
3.キャベツ
4.DQNなりたい、40代で死にたい
5.カワイイだけ
6.GALAXY
7.ウィーアーインディーズバンド!!
8.ビビった
GALAXY
http://youtu.be/d9ebOh-dnU0
・ORANGE RANGE
こちらも意外なORANGE RANGE。[Alexandros]とは全く共通点が思い浮かばない。(一応メンバー同士は同世代か)
SEとして「キリキリマイ」のリミックスバージョンが流れる中、先にサポートドラムとNAOTO(ギター)、YOH(ベース)の楽器隊が登場すると、HIROKI、RYO、YAMATOの3人も続いて登場。
1曲目、いきなりの「お願い!セニョリータ」から、キュウソ同様に危惧してたアウェー感は皆無。YAMATOは歌詞の「メキシコ」を「ディスフェス」に変えて歌い、
RYO「季節感無視して行くんで!」
と、曲間にカチャーシーを巻き起こした「上海ハニー」、飛び跳ねさせる練習をしてから実際に飛び跳ねさせまくった「Special Summer Sale」と、新旧の夏ソングを続ける。
RYO「自分たちのワンマンかと勘違いしてしまった」
と言うほどの盛り上がりを見せているのだが、さらに「祭男爵」「イケナイ太陽」と、もはや完全に夏である。メンバーが「日本一遅い夏フェス」というコンセプトを知っていたかはわからないが、やはり自分たち世代からしたら夏の曲と言えばTUBEではなくORANGE RANGEである。この日はやらなかった曲にも良い夏の曲がたくさんある。
ここまではバンドの大衆的、ポップな面の曲が続いたが、NAOTOのギターがノイジーさを増して行く「チェスト」はミクスチャーバンドとしてのORANGE RANGEを存分に体感させてくれる。YAMATOは被っていた帽子が落ちるくらいにシャウトしまくりだったのだが、リリース当時は日本を代表するメガバンドであったものの、この曲がオリコン1位を取ったというのはすごいことである。
近年のエレクトロ要素の強い「オボロナアゲハ」から、ラストは再び爆発するような演奏と歌唱、そして客席の盛り上がりを見せた「キリキリマイ」。やはりこのバンドが売れまくっていた時代に青春を過ごしただけに、こうしてヒット曲連発のライブをしてくれるのは本当に楽しい。
[Alexandros]ファンの10代~20歳くらいの人たちも本当に楽しそうだった。
そしてなにより、デビューから10年以上経つのに、メンバーの見た目がほとんど変わらないのが凄い。
1.お願い!セニョリータ
2.上海ハニー
3.Special Summer Sale
4.祭男爵
5.イケナイ太陽
6.チェスト
7.オボロナアゲハ
8.キリキリマイ
イケナイ太陽
http://youtu.be/j5m9HV9Fqw0
・[Alexandros]
そして、主催の[Alexandros]。ステージ背面にバンドのロゴがせり上がってくる中、「Burger Queen」のSEで登場すると、サトヤス(ドラム)がトレードマークの長い髪を束ねた髪型になっているのにビックリ。
そのまま「Burger Queen」を途中からバンドで演奏し、打ち込みのイントロによる「Stimulator」からスタート。白井(ギター)は舌を出しながら観客を「もっと来い!」とばかりに煽り、「Waitress,Waitress」「city」とキラーチューンを連発していくバンドの演奏と川上の歌唱のテンションがいつにも増して高いのは、ゲストの2組がホームを奪ってしまうくらいの熱演を見せたからだろう。
「今日の出演者、あんまり接点がないような感じがするけど、馬鹿騒ぎが好きな人たちってことは共通してて。お前らもそうだろ?そんな愛すべき奴らに捧げるラブソング」
と「You're So Sweet & I Love You」で満員の観客による大きな合唱を巻き起こす。この曲の合唱時に磯部がマイクスタンドを客席のほうに向けるのが好きだ。
すると川上がギターを置き、ハンドマイクで歌い始めたのは、3月にリリースされる新曲。「Run Away」と「Starrrrrrr」の中間を行くような、まさにアンセムと呼んで差し支えない壮大な曲。地上波のTVのCMで流れてそうな感じすらする。日本語詞で歌詞に「羽ばたけ」などの単語が入っていたが、演奏が終わると、
「曲のタイトルは渡り鳥です!今歌い終わって決めました!」
と、今決めたのが本当かどうかはわからないが、現状タイトルは「渡り鳥」らしい。しかし、みんな初めて聴いた曲じゃないのか?と訝しがってしまうほどに、サビではピッタリのタイミングで無数の腕が上がっていた。
一転して「Droshky!」で暴れモードに入ると、
「次の曲はキュウソネコカミに捧げます!」
と言って演奏された「Cat2」は、
「セイヤが反応しない!」
のバージョンで、間奏では白井がメタルバンドかと思うようなギターを弾きまくり、
「Zeppー!元気なのかー!元気なら叫べオラァー!」
と、異様なほどのテンションの高さで観客にシャウトを促す。
そうしてキュウソへの愛を表明すると、
「キュウソ、さっきウェルアレ呼ばれてないみたいなこと言ってたけど、2回も呼んでるから!向こうが忙しくて予定が合わないから出てくれてないっていう向こうのせいだから!
実は裏ではめちゃくちゃ礼儀正しいからね(笑)これ言っちゃいけないやつか(笑)」
と、キュウソがウェルアレに出ない理由を明かし、
「ORANGE RANGE、青春時代に本当によく聴いてて。さっき袖でライブ見てる時に泣きそうになっちゃった。
でも、さっき年齢聞いたら、俺たちの1個下だって(笑)」
と、ORANGE RANGEへの愛も語り、
「さっきのキュウソの新曲やっていい?」
と言って川上が弾き語りしたのは、キュウソの新曲ではなく、「Don't Look Back In Anger」。何度か川上がこの曲を歌うのを聴いているが、やはり英語の発音が本当に滑らか。
そこからは「かつてORANGE RANGEを聴いてた頃に作った」という「spy」、川上がハンドマイクで歌う「Adventure」と聴かせる曲を続けてから、川上が促すとサビで合唱が起きた「Starrrrrrr」、またしても川上がハンドマイクで歌う「Kick & Spin」で上がっていく感じで終了。去り際には川上がORANGE RANGE、キュウソネコカミ、[Alexandros]、そして観客に対しても拍手を促してから帰って行った。
アンコールではまず川上が1人で登場し、スタッフからアコギを受け取ると、
「よくカラオケで歌ってた」
というORANGE RANGE「花」のサビをカバー。実によく似合っているというか、バンドの新曲と言われても納得してしまうんじゃないかと思うほど。
さらに、
「こっちはみんながカラオケで歌ってるかな」
と、キュウソネコカミ「ビビった」もサビをカバー。ラストの「ビビった」のフレーズは観客にも歌わせる。川上いわく、この曲は歌詞がパンクとのこと。
そしてそのまま弾き語りで
「クリスマスソングじゃなく、クリスマスの次の日からの曲」
と「12/26以降の年末ソング」。正直、本編は割とおなじみなセトリだったのだが、この曲はかなりレア。最後のサビ前では、
「今日何日だっけ?19日?じゃあ」
と、
「あと2週間足らずで 今年も終わるけど」
に急遽歌詞を変えて歌う。
メンバーが登場すると、自ずとクリスマスの話に。観客にクリスマスの予定を聞くと、サトヤスが1人でディズニーランドに行っているという話題になり、川上が
「今度はメンバーみんなで行こう。ウェルアレ、ディズニーランド収録やろう(笑)」
と言うも、
磯部「でも俺は酒飲めるからシーのほうがいいなぁ」
白井「俺ディズニーランド好きじゃない」
とのこと。
そして今日の出演者に捧げた「Forever Young」、今日の観客に捧げた「Run Away」で終了。
この日はゲスト2組のライブの熱さもあり、まさに「日本で1番遅い夏フェス」そのものだった。翌日はクリープハイプと9mm Parabellum Bulletと、こちらも超豪華な出演者。チケットが取れず、行くことはできないので、今年はまたCDJで。
いつか、もっと大きな会場でこのイベントを見れる日が来る気がする。
1.Stimulator
2.Waitress,Waitress!
3.city
4.You're So Sweet & I Love You
5.渡り鳥 (新曲)
6.Droshky!
7.Cat2
8.spy
9.Adventure
10.Starrrrrrr
11.Kick & Spin
encore
12.12/26以降の年末ソング
13.Forever Young
14.Run Away
Starrrrrrr
http://youtu.be/LKjldI1qjj0
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