THE BAWDIES 「Boys!」TOUR 2014-2015 @Zepp Tokyo 12/17
- 2014/12/17
- 22:54
今年はカバーアルバムの発売と、結成10周年を記念したTHE BAWDIES。オリジナルとしてはおよそ2年ぶりとなるメジャー5枚目のアルバム「Boys!」を今月リリースし、早くもツアーが開幕。初日の新代田FEVERに続くツアー2公演目である。
クリスマスを意識してか、ステージ上の照明から2階席まで電球が吊るされているという装飾を施している中、19時を過ぎると、ウィルソン・ピケットの「ダンス天国」のSEでメンバーが登場し、演奏前から手拍子と合唱が巻き起こる。THE BAWDIESのSEと言えばサム&デイブの「SOUL MAN」だったが、前回のツアーあたりからはこの曲に変わっている。
するとこの日の1曲目は「Boys!」の1曲目である「NO WAY」。アルバム自体はリリース間もないとは言え、かなり前からPVが公開されており、すでにライブではおなじみの曲になっていることもあって、盛り上がりぶりは新作の曲とは思えないほど。ROYは早くもシャウトを連発し、JIMはまさに「かきむしる」と言うようなギターさばきを見せる。
続けざまに「WHAT YOU GONNA DO」と新作の曲順通りのオープニング。するとROYが、
「お待たせいたしました!お・れ・た・ち・が・THE BAWDIESだー!」
と、「お・も・て・な・し」みたいな言い方で挨拶。しかし、これはかなりスベり、後でTAXMANのせいにして、TAXMANいじりのMCのきっかけになった。ROYはこのスベり具合を、次の「ROCK ME BABY」の最後のサビくらいまで引きずっていたらしい。
ちなみに、ROYは
「今が1番メンバー間の仲が良い」
と言いながら、JIMは
「お前(ROY)が電動髭剃りで髭剃った後のカスみたいなやつを俺のカバンに入れてくるのがマジで嫌い(笑)」
とのこと。
パンクの影響を感じる性急な演奏の「HOLD ON」、両A面先行シングルとしてリリースされた「COME ON」と、序盤はアッパーなロックンロールで攻め続ける。早くもメンバーのグレーのスーツには汗が染みて黒くなってきているのがわかる。
両A面のもう1曲「NICE AND SLOW」では、入場時から気になっていた電飾が一斉に輝き出す。しかも、ステージ背面にも無数の電球が貼り付けられており、実に煌びやか。
ダンサブルな「ANYTHING YOU WANT」、タイトル通りに甘酸っぱさを感じる「CHERRY MASH」と、ここまではほとんどが「Boys!」の収録曲であるが、こうしてライブで聴くと、毎作ロックンロールという軸は全くブレないままで、実に様々なタイプの曲を聴かせてくれる。
「アルバムのツアーでありますが、今年はデビュー5周年、結成10周年の年でもあります。その記念すべき年の締めくくりに、色んな曲もやろうと思っております」
と言って演奏されたのは、久々な感じのする「KEEP YOU HAPPY」。タイトル通りに、ついつい笑顔で跳ね回りたくなるような曲だが、かなりテンポが速くなっているように感じたのは現在のモードが反映されているのだろうか。
「モグモグ…あ、池に朝ご飯を落としちゃったよ~」
とROYが小芝居を始めると、TAXMAN、JIM、そしてMARCYまでもが池の精霊となり、メンバー全員で「金の斧」の小芝居を展開。
TAXMAN「落としたのは金のパンですか?」
JIM「それとも銀のソーセージですか?」
MARCY「それとも普通のケチャップですか?」
ROY「ええい、全部まとめてよこしやがれ!HOT DOG、召し上がれ!」
と、ここで早くも「HOT DOG」投下。最近は前フリが桃太郎だったり竹取物語だったりと、童話や昔話になっているのだが、このシリーズはいつまで続くんだろうか。
「NO WAY」同様にリリース前からPVが公開されていたROYとTAXMANのツインボーカル曲「KICKS!」は、アルバムの中ではアッパーではないが、随一のキャッチーな曲。この曲は間違いなくこのバンドでしか生まれない曲だと思う。
そのままTAXMANボーカルの最新曲「LOVER BOY」と、フェスやイベントなどではそこまで見ることのできないTAXMANの存在の重要性がどんどん浮かびあがってくる。前作のTAXMANボーカル曲「TAKE A CHANCE」も非常に好きな曲であり、ROYのぶっといボーカルとは対照的な爽やかさを感じさせてくれるので、いつかTAXMANボーカル曲全披露ライブみたいなのもやっていただきたい。
すると、
「ここからは懐かしい曲を、ポンポンポンとやっていきます!」
とROYが言い、「I BEG YOU」!…かと思いきや、途中でいきなりテンポがガラッと変わると、そのまま「I'M IN LOVE WITH YOU」、さらにはJIMが勢いよくギターを弾きまくる「SHAKE YOUR HIPS」と、まさかの懐かしの曲メドレー。まるで3曲を1つの組曲にしたかのようなアレンジは本当に見事。新作の曲も聴けた上にこうして懐かしい曲までも聴けるのは嬉しい限り。
「LEMONADE」でいったん落ちつかせると、一転してMARCYの激しいドラムが引っ張る「EMOTION POTION」、そのMARCYが間奏でドラムソロを披露した「FORGIVE ME」、新作からのソウル色が濃い、レコードへの愛に溢れた「RECORD PLAYER」と、終盤になっても様々なタイプの曲を演奏しつつ、勢いは衰えることを知らない。
「何をしでかすかわからない男、TAXMAN!」
とROYが紹介すると、この日2曲目となるTAXMANボーカル曲「B.P.B」、さらに
「我々はこのまま来年の日本武道館まで突っ走ります。遅れないで着いてきてください!」
と「IT'S TOO LATE」、曲間に最近おなじみのコール&レスポンスを挟み、もはや外の寒さをすっかり忘れるほどの熱狂を巻き起こした「SING YOUR SONG」、そして
「ラストはストレートなロックンロールで!」
と、「Boys!」のラスト曲「TWISTIN' ANNIE」を炸裂させて本編終了。
アンコールではすでに本編中にスーツを脱いでいたMARCY同様に全員が黒シャツ+ネクタイという姿で登場し、新作収録シングル曲にもかかわらず、フェスなどではもはやすっかり演奏されなくなった「THE SEVEN SEAS」。役割的に「LEMONADE」と被るからあまり演奏されなくなったのかもしれないが、このバンドのこういうセンチメンタルさを感じさせてくれる曲も本当に大好きだ。
「我々のようなロックンロールバンドがこの時代に2回目の武道館ワンマンをやるというのは、本当に意味のあることだと思っております。それを刻み付けに行きますんで、みなさん、また武道館で会いましょう!」
とROYが言ってのラストは「JUST BE COOL」。演奏が終わると全員が前に出てきて、タオルを首に巻いたTAXMANが恒例のわっしょいで締めようとするも、ROYがいちいち茶々を入れてくるせいでなかなかわっしょいできないというめんどくさいやり取りを経て、盛大なわっしょい。ピックを投げたり、最前列の観客とハイタッチしながらメンバーはステージから去って行った。
THE BAWDIESがシーンに登場して、巨大なバンドになってかなりの年月が経ったが、メンバー同士の微笑ましい空気や、
「Gonna sing "Keep A Knockin"
Gonna keep on rockin'
C'mon let's Rock and Roll」
(TWISTIN' ANNIE)
という、ロックンロールを愛し、伝えようとする気持ちは、ずっと変わっていない。武道館、もちろん行く。
1.NO WAY
2.WHAT YOU GONNA DO
3.ROCK ME BABY
4.HOLD ON
5.COME ON
6.NICE AND SLOW
7.ANYTHING YOU WANT
8.CHERRY MASH
9.KEEP YOU HAPPY
10.HOT DOG
11.KICKS!
12.LOVER BOY
13.I BEG YOU
14.I'M IN LOVE WITH YOU
15.SHAKE YOUR HIPS
16.LEMONADE
17.EMOTION POTION
18.FORGIVE ME
19.RECORD PLAYER
20.B.P.B
21.IT'S TOO LATE
22.SING YOUR SONG
23.TWISTIN' ANNIE
encore
24.THE SEVEN SEAS
25.JUST BE COOL
KICKS!
http://youtu.be/QgtNbfo-mSs
NO WAY
http://youtu.be/8y00ttLlVKk
Next→ 12/19 [Alexandros]、ORANGE RANGE、キュウソネコカミ @Zepp Tokyo
クリスマスを意識してか、ステージ上の照明から2階席まで電球が吊るされているという装飾を施している中、19時を過ぎると、ウィルソン・ピケットの「ダンス天国」のSEでメンバーが登場し、演奏前から手拍子と合唱が巻き起こる。THE BAWDIESのSEと言えばサム&デイブの「SOUL MAN」だったが、前回のツアーあたりからはこの曲に変わっている。
するとこの日の1曲目は「Boys!」の1曲目である「NO WAY」。アルバム自体はリリース間もないとは言え、かなり前からPVが公開されており、すでにライブではおなじみの曲になっていることもあって、盛り上がりぶりは新作の曲とは思えないほど。ROYは早くもシャウトを連発し、JIMはまさに「かきむしる」と言うようなギターさばきを見せる。
続けざまに「WHAT YOU GONNA DO」と新作の曲順通りのオープニング。するとROYが、
「お待たせいたしました!お・れ・た・ち・が・THE BAWDIESだー!」
と、「お・も・て・な・し」みたいな言い方で挨拶。しかし、これはかなりスベり、後でTAXMANのせいにして、TAXMANいじりのMCのきっかけになった。ROYはこのスベり具合を、次の「ROCK ME BABY」の最後のサビくらいまで引きずっていたらしい。
ちなみに、ROYは
「今が1番メンバー間の仲が良い」
と言いながら、JIMは
「お前(ROY)が電動髭剃りで髭剃った後のカスみたいなやつを俺のカバンに入れてくるのがマジで嫌い(笑)」
とのこと。
パンクの影響を感じる性急な演奏の「HOLD ON」、両A面先行シングルとしてリリースされた「COME ON」と、序盤はアッパーなロックンロールで攻め続ける。早くもメンバーのグレーのスーツには汗が染みて黒くなってきているのがわかる。
両A面のもう1曲「NICE AND SLOW」では、入場時から気になっていた電飾が一斉に輝き出す。しかも、ステージ背面にも無数の電球が貼り付けられており、実に煌びやか。
ダンサブルな「ANYTHING YOU WANT」、タイトル通りに甘酸っぱさを感じる「CHERRY MASH」と、ここまではほとんどが「Boys!」の収録曲であるが、こうしてライブで聴くと、毎作ロックンロールという軸は全くブレないままで、実に様々なタイプの曲を聴かせてくれる。
「アルバムのツアーでありますが、今年はデビュー5周年、結成10周年の年でもあります。その記念すべき年の締めくくりに、色んな曲もやろうと思っております」
と言って演奏されたのは、久々な感じのする「KEEP YOU HAPPY」。タイトル通りに、ついつい笑顔で跳ね回りたくなるような曲だが、かなりテンポが速くなっているように感じたのは現在のモードが反映されているのだろうか。
「モグモグ…あ、池に朝ご飯を落としちゃったよ~」
とROYが小芝居を始めると、TAXMAN、JIM、そしてMARCYまでもが池の精霊となり、メンバー全員で「金の斧」の小芝居を展開。
TAXMAN「落としたのは金のパンですか?」
JIM「それとも銀のソーセージですか?」
MARCY「それとも普通のケチャップですか?」
ROY「ええい、全部まとめてよこしやがれ!HOT DOG、召し上がれ!」
と、ここで早くも「HOT DOG」投下。最近は前フリが桃太郎だったり竹取物語だったりと、童話や昔話になっているのだが、このシリーズはいつまで続くんだろうか。
「NO WAY」同様にリリース前からPVが公開されていたROYとTAXMANのツインボーカル曲「KICKS!」は、アルバムの中ではアッパーではないが、随一のキャッチーな曲。この曲は間違いなくこのバンドでしか生まれない曲だと思う。
そのままTAXMANボーカルの最新曲「LOVER BOY」と、フェスやイベントなどではそこまで見ることのできないTAXMANの存在の重要性がどんどん浮かびあがってくる。前作のTAXMANボーカル曲「TAKE A CHANCE」も非常に好きな曲であり、ROYのぶっといボーカルとは対照的な爽やかさを感じさせてくれるので、いつかTAXMANボーカル曲全披露ライブみたいなのもやっていただきたい。
すると、
「ここからは懐かしい曲を、ポンポンポンとやっていきます!」
とROYが言い、「I BEG YOU」!…かと思いきや、途中でいきなりテンポがガラッと変わると、そのまま「I'M IN LOVE WITH YOU」、さらにはJIMが勢いよくギターを弾きまくる「SHAKE YOUR HIPS」と、まさかの懐かしの曲メドレー。まるで3曲を1つの組曲にしたかのようなアレンジは本当に見事。新作の曲も聴けた上にこうして懐かしい曲までも聴けるのは嬉しい限り。
「LEMONADE」でいったん落ちつかせると、一転してMARCYの激しいドラムが引っ張る「EMOTION POTION」、そのMARCYが間奏でドラムソロを披露した「FORGIVE ME」、新作からのソウル色が濃い、レコードへの愛に溢れた「RECORD PLAYER」と、終盤になっても様々なタイプの曲を演奏しつつ、勢いは衰えることを知らない。
「何をしでかすかわからない男、TAXMAN!」
とROYが紹介すると、この日2曲目となるTAXMANボーカル曲「B.P.B」、さらに
「我々はこのまま来年の日本武道館まで突っ走ります。遅れないで着いてきてください!」
と「IT'S TOO LATE」、曲間に最近おなじみのコール&レスポンスを挟み、もはや外の寒さをすっかり忘れるほどの熱狂を巻き起こした「SING YOUR SONG」、そして
「ラストはストレートなロックンロールで!」
と、「Boys!」のラスト曲「TWISTIN' ANNIE」を炸裂させて本編終了。
アンコールではすでに本編中にスーツを脱いでいたMARCY同様に全員が黒シャツ+ネクタイという姿で登場し、新作収録シングル曲にもかかわらず、フェスなどではもはやすっかり演奏されなくなった「THE SEVEN SEAS」。役割的に「LEMONADE」と被るからあまり演奏されなくなったのかもしれないが、このバンドのこういうセンチメンタルさを感じさせてくれる曲も本当に大好きだ。
「我々のようなロックンロールバンドがこの時代に2回目の武道館ワンマンをやるというのは、本当に意味のあることだと思っております。それを刻み付けに行きますんで、みなさん、また武道館で会いましょう!」
とROYが言ってのラストは「JUST BE COOL」。演奏が終わると全員が前に出てきて、タオルを首に巻いたTAXMANが恒例のわっしょいで締めようとするも、ROYがいちいち茶々を入れてくるせいでなかなかわっしょいできないというめんどくさいやり取りを経て、盛大なわっしょい。ピックを投げたり、最前列の観客とハイタッチしながらメンバーはステージから去って行った。
THE BAWDIESがシーンに登場して、巨大なバンドになってかなりの年月が経ったが、メンバー同士の微笑ましい空気や、
「Gonna sing "Keep A Knockin"
Gonna keep on rockin'
C'mon let's Rock and Roll」
(TWISTIN' ANNIE)
という、ロックンロールを愛し、伝えようとする気持ちは、ずっと変わっていない。武道館、もちろん行く。
1.NO WAY
2.WHAT YOU GONNA DO
3.ROCK ME BABY
4.HOLD ON
5.COME ON
6.NICE AND SLOW
7.ANYTHING YOU WANT
8.CHERRY MASH
9.KEEP YOU HAPPY
10.HOT DOG
11.KICKS!
12.LOVER BOY
13.I BEG YOU
14.I'M IN LOVE WITH YOU
15.SHAKE YOUR HIPS
16.LEMONADE
17.EMOTION POTION
18.FORGIVE ME
19.RECORD PLAYER
20.B.P.B
21.IT'S TOO LATE
22.SING YOUR SONG
23.TWISTIN' ANNIE
encore
24.THE SEVEN SEAS
25.JUST BE COOL
KICKS!
http://youtu.be/QgtNbfo-mSs
NO WAY
http://youtu.be/8y00ttLlVKk
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