9mm Parabellum Bullet Next Bullet Marks Tour 2014 @新木場STUDIO COAST 12/10
- 2014/12/10
- 22:04
7月にリリースした、9mm Parabellum Bulletの初のベストアルバムのリリースツアーである。
地方では一日、大都市では2daysという日程のツアーのファイナルがこの新木場STUDIO COAST。もちろん2daysであり、初日がワンマン、2日目が対バン。よって今日はワンマンである。
満員状態の中、19時過ぎに会場が急に暗転し、いつものようにAtari Teenage Riotの「Digital Hardcore」のSEでメンバーが登場。
「9mm Parabellum Bulletです」
という卓郎のいつもの挨拶から、ベスト盤のツアーらしく、「discommunication」からスタート。かみじょうは早くもスティックをクルクルと回しながらドラムを叩き、「Cold Edge」では自身が作曲をした和彦がデスボイスで
「新木場ー!」
と叫ぶ。かつてはクライマックスを担う曲であった「Black Market Blues」も近年はすっかり火付け役として序盤に演奏されることが多くなり、さらに「Answer And Answer」と、ここまではすべてシングル曲。
卓郎の挨拶的なMCと、軽めの
「行けるか?」
からは爆裂ナンバー「We Are Innocent」からは「Heat-Island」、卓郎が
「歌ってくれ!」
と言うと合唱が巻き起こった「Termination」と懐かしの曲が続く。
そしてこの日は最新シングル「生命のワルツ」の発売日でもあるのだが、そのシングルに収録されている「オマツリサワギニ」。すでに2月の武道館2daysの初日に披露され、そこで来場者にはライブ音源が配られた曲であるが、やはりそこまでお祭り騒ぎ感はない。強いて言うならば滝のギターのフレーズが夜の夏祭り感を醸し出しているだろうか。
曲間では観客がメンバーの名前を呼んだりしていたのだが、男性ファンの野太い
「滝くぅ~ん」
という声を卓郎は、
「つまんねぇ」
と真顔で切り捨て、若干緊張感が走る。しかし、
「俺は普段からこういう顔だから、怒ってるように見えるかもしれないけど、怒ってないぜ。本当につまんなかったからそう言っただけ。今言っちゃったやつも、いつかは面白いことが言えるさ(笑)」
とフォローし、このツアーでは他に演奏されていないというこの日限定曲は何故かインストの「Wild West Mustang」。新木場らしさも微塵も感じないだけに、このチョイスはなんだったんだろうか。
「Wanderland」「Supernova」と同シングル収録曲を順番を入れ替えて演奏し、「ハートに火をつけて」のカップリングに収録されていた「ラストラウンド」というレア曲までも演奏と、ベスト盤のツアーでもあり、そうでもないような感じ。
「俺は今までライブに参戦する、という言い方が良くわからなかったんだが、今はわかる。ライブは戦いだ。音楽を聴いて傷をつけられて、誰かは「傷をつけやがって!」と自分でバンドを始め、誰かはこうしてライブを何度も見にくる。
かみじょう君のドラムがマシンガンのようだとか(後ろを向いてたかみじょう振り向く)、和彦のベースが戦車のようだとか、滝のギターが最新式のレーザー光線のようだとか、俺の歌声が負傷兵の悲鳴のようだとか、いろいろ思うかもしれないが、音楽は戦いだ。
そんな話のあとに聴くのはこの曲というのはどうだろう」
という実に卓郎らしいMCのあとに演奏されたのは「命ノゼンマイ」。
「誰にも見えない場所に傷をつけてあげるよ」
という歌詞があるだけに先ほどのMCからのこの曲だったのだろうか。
和彦がウッドベースに持ち替えた時点で歓声が起こった、昭和歌謡とハードコアをごった煮したような人気曲「キャンドルの灯」、そして壮大なバラード「カモメ」とこのあたりは聴かせる流れだが、暴れるイメージが強いと思われる9mmのメロディ自体の良さがよくわかる曲たちである。
「外は寒波がどうとか言ってますが、火をつけて熱くなって帰ろうぜ。行けるかー!」
と、序盤の軽めではなく本気の「行けるかー!」が炸裂したあとはダンスナンバー「ハートに火をつけて」から、メンバーも観客も頭振りまくりの爆裂ナンバーを連発し、卓郎がマラカスを振って煽るイントロからテンションが最高潮に達した「talking machine」を終えた頃には、今が冬であり、ライブハウスの外は凍てつく風が吹いているのを忘れてしまうくらいの熱気が満ち溢れる。
そしてラストはそういえばまだ演奏していなかった、この日発売の最新シングル「生命のワルツ」。すでに夏フェスから演奏されているので、リリース日にして育ちまくっている状態なのだが、フェスの時よりもさらに爆発力が増したアレンジになった印象。もはやワルツ感は全く感じない。そして間奏では、また卓郎の頭に当たって流血騒ぎになってしまわないか心配になるほどに和彦がベースをブンブン振り回す。
かなり満を時してのリリースとなったが、これからこの曲はライブのクライマックスに演奏されることが多くなるに違いない。
いつものように卓郎が丁寧なお辞儀をしてからステージを去り、アンコールで再びメンバーが登場すると、
「monster bashっていうフェスに出た時、Dragon Ashのサクさん(ドラムの桜井誠)が、こんな変なバンドなのにたくさんのお客さんがあんなに盛り上がるなんて日本も凄い国になったね~、って最上級の褒め言葉をかけてくれたんで、これからも日本を揺らし続けたいと思います」
と言い、インディーズ1stの1曲目「(teenage)disaster」から、爆裂メタルナンバーの「Punishment」で頭振りまくりの叫びまくりで終了。かみじょうが恒例の変な歩き方をしながらステージを歩く中、再び卓郎が丁寧にお辞儀をしてからステージを去っていった。
全22曲というボリュームでありながら90分ほどというスピード。ベスト盤のツアーだからというのもあって、普段のワンマンよりもシングル曲中心のセトリだと、9mmは本当に名曲ばかりを世の中に送り出して来たバンドだと実感する。
明日のツアーファイナルは盟友とも言えるthe telephonesとの対バン。果たして何がしか特別な瞬間があったりするのだろうか。
1.Discommunication
2.Cold Edge
3.Black Market Blues
4.Answer And Answer
5.We are Innocent
6.Heat-Island
7.Termination
8.オマツリサワギニ
9.Wild West Mustang
10.Wanderland
11.Supernova
12.ラストラウンド
13.命ノゼンマイ
14.キャンドルの灯を
15.カモメ
16.ハートに火をつけて
17.新しい光
18.The Revolutionary
19.talking machine
20.生命のワルツ
encore
21.(teenage)disaster
22.Punishment
生命のワルツ (ティーザー)
http://youtu.be/PMdhSXhsnrM
Next→ 12/11 9mm Parabellum Bullet × the telephones @新木場STUDIO COAST

地方では一日、大都市では2daysという日程のツアーのファイナルがこの新木場STUDIO COAST。もちろん2daysであり、初日がワンマン、2日目が対バン。よって今日はワンマンである。
満員状態の中、19時過ぎに会場が急に暗転し、いつものようにAtari Teenage Riotの「Digital Hardcore」のSEでメンバーが登場。
「9mm Parabellum Bulletです」
という卓郎のいつもの挨拶から、ベスト盤のツアーらしく、「discommunication」からスタート。かみじょうは早くもスティックをクルクルと回しながらドラムを叩き、「Cold Edge」では自身が作曲をした和彦がデスボイスで
「新木場ー!」
と叫ぶ。かつてはクライマックスを担う曲であった「Black Market Blues」も近年はすっかり火付け役として序盤に演奏されることが多くなり、さらに「Answer And Answer」と、ここまではすべてシングル曲。
卓郎の挨拶的なMCと、軽めの
「行けるか?」
からは爆裂ナンバー「We Are Innocent」からは「Heat-Island」、卓郎が
「歌ってくれ!」
と言うと合唱が巻き起こった「Termination」と懐かしの曲が続く。
そしてこの日は最新シングル「生命のワルツ」の発売日でもあるのだが、そのシングルに収録されている「オマツリサワギニ」。すでに2月の武道館2daysの初日に披露され、そこで来場者にはライブ音源が配られた曲であるが、やはりそこまでお祭り騒ぎ感はない。強いて言うならば滝のギターのフレーズが夜の夏祭り感を醸し出しているだろうか。
曲間では観客がメンバーの名前を呼んだりしていたのだが、男性ファンの野太い
「滝くぅ~ん」
という声を卓郎は、
「つまんねぇ」
と真顔で切り捨て、若干緊張感が走る。しかし、
「俺は普段からこういう顔だから、怒ってるように見えるかもしれないけど、怒ってないぜ。本当につまんなかったからそう言っただけ。今言っちゃったやつも、いつかは面白いことが言えるさ(笑)」
とフォローし、このツアーでは他に演奏されていないというこの日限定曲は何故かインストの「Wild West Mustang」。新木場らしさも微塵も感じないだけに、このチョイスはなんだったんだろうか。
「Wanderland」「Supernova」と同シングル収録曲を順番を入れ替えて演奏し、「ハートに火をつけて」のカップリングに収録されていた「ラストラウンド」というレア曲までも演奏と、ベスト盤のツアーでもあり、そうでもないような感じ。
「俺は今までライブに参戦する、という言い方が良くわからなかったんだが、今はわかる。ライブは戦いだ。音楽を聴いて傷をつけられて、誰かは「傷をつけやがって!」と自分でバンドを始め、誰かはこうしてライブを何度も見にくる。
かみじょう君のドラムがマシンガンのようだとか(後ろを向いてたかみじょう振り向く)、和彦のベースが戦車のようだとか、滝のギターが最新式のレーザー光線のようだとか、俺の歌声が負傷兵の悲鳴のようだとか、いろいろ思うかもしれないが、音楽は戦いだ。
そんな話のあとに聴くのはこの曲というのはどうだろう」
という実に卓郎らしいMCのあとに演奏されたのは「命ノゼンマイ」。
「誰にも見えない場所に傷をつけてあげるよ」
という歌詞があるだけに先ほどのMCからのこの曲だったのだろうか。
和彦がウッドベースに持ち替えた時点で歓声が起こった、昭和歌謡とハードコアをごった煮したような人気曲「キャンドルの灯」、そして壮大なバラード「カモメ」とこのあたりは聴かせる流れだが、暴れるイメージが強いと思われる9mmのメロディ自体の良さがよくわかる曲たちである。
「外は寒波がどうとか言ってますが、火をつけて熱くなって帰ろうぜ。行けるかー!」
と、序盤の軽めではなく本気の「行けるかー!」が炸裂したあとはダンスナンバー「ハートに火をつけて」から、メンバーも観客も頭振りまくりの爆裂ナンバーを連発し、卓郎がマラカスを振って煽るイントロからテンションが最高潮に達した「talking machine」を終えた頃には、今が冬であり、ライブハウスの外は凍てつく風が吹いているのを忘れてしまうくらいの熱気が満ち溢れる。
そしてラストはそういえばまだ演奏していなかった、この日発売の最新シングル「生命のワルツ」。すでに夏フェスから演奏されているので、リリース日にして育ちまくっている状態なのだが、フェスの時よりもさらに爆発力が増したアレンジになった印象。もはやワルツ感は全く感じない。そして間奏では、また卓郎の頭に当たって流血騒ぎになってしまわないか心配になるほどに和彦がベースをブンブン振り回す。
かなり満を時してのリリースとなったが、これからこの曲はライブのクライマックスに演奏されることが多くなるに違いない。
いつものように卓郎が丁寧なお辞儀をしてからステージを去り、アンコールで再びメンバーが登場すると、
「monster bashっていうフェスに出た時、Dragon Ashのサクさん(ドラムの桜井誠)が、こんな変なバンドなのにたくさんのお客さんがあんなに盛り上がるなんて日本も凄い国になったね~、って最上級の褒め言葉をかけてくれたんで、これからも日本を揺らし続けたいと思います」
と言い、インディーズ1stの1曲目「(teenage)disaster」から、爆裂メタルナンバーの「Punishment」で頭振りまくりの叫びまくりで終了。かみじょうが恒例の変な歩き方をしながらステージを歩く中、再び卓郎が丁寧にお辞儀をしてからステージを去っていった。
全22曲というボリュームでありながら90分ほどというスピード。ベスト盤のツアーだからというのもあって、普段のワンマンよりもシングル曲中心のセトリだと、9mmは本当に名曲ばかりを世の中に送り出して来たバンドだと実感する。
明日のツアーファイナルは盟友とも言えるthe telephonesとの対バン。果たして何がしか特別な瞬間があったりするのだろうか。
1.Discommunication
2.Cold Edge
3.Black Market Blues
4.Answer And Answer
5.We are Innocent
6.Heat-Island
7.Termination
8.オマツリサワギニ
9.Wild West Mustang
10.Wanderland
11.Supernova
12.ラストラウンド
13.命ノゼンマイ
14.キャンドルの灯を
15.カモメ
16.ハートに火をつけて
17.新しい光
18.The Revolutionary
19.talking machine
20.生命のワルツ
encore
21.(teenage)disaster
22.Punishment
生命のワルツ (ティーザー)
http://youtu.be/PMdhSXhsnrM
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