UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2014 「Catcher In The Spy」 @中野サンプラザ 11/28
- 2014/11/28
- 22:33
8月にリリースされたアルバム「Catcher In The Spy」のリリースツアーもいよいよ今日、明日の中野サンプラザ2daysと、振り替え公演、追加公演を残すのみとなったUNISON SQUARE GARDEN。かつては渋谷公会堂や日比谷野音でもワンマンを行っているが、ホールでのライブを見るのは初めて。10月の柏PALOOZAに続いてこのツアー2公演目。
平日にしては早めの18:30過ぎ、会場が暗転していつものようにイズミカワソラの「絵の具」のSEでメンバーが登場。
「東京、久しぶり」
と斎藤が言うと、アルバム最終曲の「黄昏インザスパイ」から始まるのは柏の時と同様。というか、先に言ってしまうとセトリ自体は柏の時と全く変わらない(柏PALOOZA http://rocknrollisnotdead.blog.fc2.com/blog-entry-101.html?sp)のだが、あれから一ヶ月ちょっとしか経ってないにも関わらず、ただでさえ超テクなメンバーの演奏がさらに格段に進化を遂げている。
また、バンド史上最長のツアーから久しぶりに東京へ帰還したからか、斎藤のテンションも非常に高く、「to the CIDER ROAD」のサビの最後のパートで
「おぉーう!」
と叫びとも取れるような声が上がる。
さらに鈴木のドラムも柏の時と比べると、細かいフレーズに変化を加えたり、スネアを叩く時に強弱をつけたりと、ツアー中に曲をバージョンアップさせていることが良くわかる。
また柏PALOOZAに比べると中野サンプラザはキャパがはるかに広い、ということはステージもはるかに広いということで、田淵の、ベースを弾きながらとは思えない暴れっぷりもさらに映える。
夜空を見ながら疾走したくなるようなストレートなギターロック「何かが変わりそう」、前述のようにイントロから田淵がステージを左から右へと動きまくる「シャンデリア・ワルツ」という、もはやライブ終盤かのような空気で中盤に差し掛かると、斎藤のMC。
「東京久しぶりなんだけど、東京をこの中野でやるっていうのも意味があって。僕らは10年前の7月24日に中野のスタジオで結成して、高校と大学も中央線で、田淵と鈴木は中野でバイトしてて、僕は中野のスターバックスで歌詞を書いたりしてたほどの中野バンドなんで、ウィキペディアの「下北沢系」を「中野系」に直しておいてください(笑)
で、田淵はここの向かいにある大戸屋でバイトをしてたんだけど、僕も遊びに行ったことがあって。田淵の作ったチキン母さん煮定食、固かったです(笑)
その店がまた店長がしょっちゅう変わるっていう曰く付きの店で。田淵が入って最初の店長は店長会議で出された弁当が大戸屋の弁当だったことに、弁当屋の使えばいいじゃないか!ってなぜか噛み付いて飛ばされたらしくて。しかも飛ばされた先が大戸屋の弁当部みたいなとこで(笑)
2代目は20歳くらいのバイトの女の子と駆け落ちして辞めて、3代目は店の金を持ち逃げして辞めた中、ロックスター田淵の辞めた理由は、メジャーデビューするから。さすがですよ」
と、バンドの中野にまつわる話から、田淵のエピソードまでも斎藤が代弁。
「シューゲイザースピーカー」後のMCでは、
「大学卒業する時の進路にミュージシャンて書いたら、うちの学部からミュージシャンになるのはサンプラザ中野以来だよ!って言われた(笑)」
と話をはじめ、アルバムが非常に満足のいく出来だったこと、
「僕らは好きにやってアルバムを作って、好きにライブを楽しんで、見てるみんなも好きに楽しんでくれて。だから僕らはライブの楽しみ方をこうあるべきだって提示したりしないし。
それは人によっては不親切に思うかもしれないけど、全くの逆で。本当に一人一人がそれぞれ思ったように楽しんで欲しいし、全員が違った楽しみ方をしてもらっていい」
と、デビューから今に至るまで全くぶれないバンドの美学について語る。
ユニゾン主催ライブではおなじみの鈴木のドラムソロでは、今回も凄まじい手数で観客を圧倒しながらも、ドラムセットの後ろの照明がついた鉄枠を叩き、さらには盆踊りのリズムまで叩くというエンタメ性溢れるもの。
やはり斎藤の歌声と田淵の暴れながらのベースについつい目がいきがちだが、このバンドを支えている鈴木の超絶と言っていいドラムはもっと評価されてもいいはず。
終盤はキラーチューン連発で、パーティー感満載の「crazy birthday」で斎藤と田淵がマイクを入れ替わって歌い、
「おしまい!…はこの曲!」
と、またもイントロから田淵がはしゃぎまくりの「場違いハミングバード」で本編は終了。
アンコールでは斎藤と田淵がツアーTシャツに着替えて登場し、
「明日もここでやるんだけど、2日やるときは荷物を置きっ放しにできるのがいいよね、って話を楽屋でしてました(笑)」
と言って、新作からの「instant EGOIST」では、田淵が奇妙なダンスを踊りまくる中、途中に「23:25」のギターのフレーズが挟まれるのだが、そのフレーズのあとに演奏がピタッと止まり、まるで時間が止まったかのように同じポーズのまま静止。2~3分ずっとそのままの状態だったのだが、鈴木のドラムを合図に演奏再開。これは柏の時よりも何倍も静止する時間が長くなっていた。
ステージの上から赤い緊急ランプが降りてきた「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」(いったいいつCD化されるのか)、そして「instant EGOIST」でフレーズが演奏された「23:25」で、
「帰ろう 世界へ」
のコーラスが響き渡り、
「ありがとう!東京、最高でした!」
と斎藤が言って終了。
セトリは全く同じでもマンネリ感が一切なかったのは、やはりわずか一ヶ月というインターバルながら、ツアーを経てバンドの演奏が格段に進化しているから。同じ曲でも全然違って聴こえるし、違って見える。
やはり特別な演出もないし、ギター、ベース、ドラムのシンプルな編成には広いステージだが、今のユニゾンは広いステージがよく似合う。それだけに、春はZepp2days即完、今回は中野サンプラザ2days即完と、もはや武道館でも余裕で埋まるくらいのバンドになってると思うんだが、未だにやろうとしないのはなんかこだわりでもあるんだろうか。ホールでやってるんだから全然やってもいいと思うし、武道館で見たいんだが。
1.黄昏インザスパイ
2.サイレンインザスパイ
3.オリオンをなぞる
4.流れ星を撃ち落せ
5.箱庭ロック・ショー
6.to the CIDER ROAD
7.君が大人になってしまう前に
8.メカトル時空探検隊
9.何かが変わりそう
10.シャンデリア・ワルツ
11.蒙昧termination
12.WINDOW開ける
13.シューゲイザースピーカー
14.harmonized finale
15.天国と地獄
16.カラクリカルカレ
17.桜のあと (all quartets lead to the?)
18.crazy birthday
19.場違いハミングバード
encore
20.instant EGOIST
21.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
22.23:25
天国と地獄
http://youtu.be/WIrfel05FMQ
場違いハミングバード (Live Version)
http://youtu.be/-DvYbtE0eOM
Next→11/30 スペシャ25周年 ([Alexandros,THE BAWDIES,YOUR SONG IS GOOD) @豊洲PIT
平日にしては早めの18:30過ぎ、会場が暗転していつものようにイズミカワソラの「絵の具」のSEでメンバーが登場。
「東京、久しぶり」
と斎藤が言うと、アルバム最終曲の「黄昏インザスパイ」から始まるのは柏の時と同様。というか、先に言ってしまうとセトリ自体は柏の時と全く変わらない(柏PALOOZA http://rocknrollisnotdead.blog.fc2.com/blog-entry-101.html?sp)のだが、あれから一ヶ月ちょっとしか経ってないにも関わらず、ただでさえ超テクなメンバーの演奏がさらに格段に進化を遂げている。
また、バンド史上最長のツアーから久しぶりに東京へ帰還したからか、斎藤のテンションも非常に高く、「to the CIDER ROAD」のサビの最後のパートで
「おぉーう!」
と叫びとも取れるような声が上がる。
さらに鈴木のドラムも柏の時と比べると、細かいフレーズに変化を加えたり、スネアを叩く時に強弱をつけたりと、ツアー中に曲をバージョンアップさせていることが良くわかる。
また柏PALOOZAに比べると中野サンプラザはキャパがはるかに広い、ということはステージもはるかに広いということで、田淵の、ベースを弾きながらとは思えない暴れっぷりもさらに映える。
夜空を見ながら疾走したくなるようなストレートなギターロック「何かが変わりそう」、前述のようにイントロから田淵がステージを左から右へと動きまくる「シャンデリア・ワルツ」という、もはやライブ終盤かのような空気で中盤に差し掛かると、斎藤のMC。
「東京久しぶりなんだけど、東京をこの中野でやるっていうのも意味があって。僕らは10年前の7月24日に中野のスタジオで結成して、高校と大学も中央線で、田淵と鈴木は中野でバイトしてて、僕は中野のスターバックスで歌詞を書いたりしてたほどの中野バンドなんで、ウィキペディアの「下北沢系」を「中野系」に直しておいてください(笑)
で、田淵はここの向かいにある大戸屋でバイトをしてたんだけど、僕も遊びに行ったことがあって。田淵の作ったチキン母さん煮定食、固かったです(笑)
その店がまた店長がしょっちゅう変わるっていう曰く付きの店で。田淵が入って最初の店長は店長会議で出された弁当が大戸屋の弁当だったことに、弁当屋の使えばいいじゃないか!ってなぜか噛み付いて飛ばされたらしくて。しかも飛ばされた先が大戸屋の弁当部みたいなとこで(笑)
2代目は20歳くらいのバイトの女の子と駆け落ちして辞めて、3代目は店の金を持ち逃げして辞めた中、ロックスター田淵の辞めた理由は、メジャーデビューするから。さすがですよ」
と、バンドの中野にまつわる話から、田淵のエピソードまでも斎藤が代弁。
「シューゲイザースピーカー」後のMCでは、
「大学卒業する時の進路にミュージシャンて書いたら、うちの学部からミュージシャンになるのはサンプラザ中野以来だよ!って言われた(笑)」
と話をはじめ、アルバムが非常に満足のいく出来だったこと、
「僕らは好きにやってアルバムを作って、好きにライブを楽しんで、見てるみんなも好きに楽しんでくれて。だから僕らはライブの楽しみ方をこうあるべきだって提示したりしないし。
それは人によっては不親切に思うかもしれないけど、全くの逆で。本当に一人一人がそれぞれ思ったように楽しんで欲しいし、全員が違った楽しみ方をしてもらっていい」
と、デビューから今に至るまで全くぶれないバンドの美学について語る。
ユニゾン主催ライブではおなじみの鈴木のドラムソロでは、今回も凄まじい手数で観客を圧倒しながらも、ドラムセットの後ろの照明がついた鉄枠を叩き、さらには盆踊りのリズムまで叩くというエンタメ性溢れるもの。
やはり斎藤の歌声と田淵の暴れながらのベースについつい目がいきがちだが、このバンドを支えている鈴木の超絶と言っていいドラムはもっと評価されてもいいはず。
終盤はキラーチューン連発で、パーティー感満載の「crazy birthday」で斎藤と田淵がマイクを入れ替わって歌い、
「おしまい!…はこの曲!」
と、またもイントロから田淵がはしゃぎまくりの「場違いハミングバード」で本編は終了。
アンコールでは斎藤と田淵がツアーTシャツに着替えて登場し、
「明日もここでやるんだけど、2日やるときは荷物を置きっ放しにできるのがいいよね、って話を楽屋でしてました(笑)」
と言って、新作からの「instant EGOIST」では、田淵が奇妙なダンスを踊りまくる中、途中に「23:25」のギターのフレーズが挟まれるのだが、そのフレーズのあとに演奏がピタッと止まり、まるで時間が止まったかのように同じポーズのまま静止。2~3分ずっとそのままの状態だったのだが、鈴木のドラムを合図に演奏再開。これは柏の時よりも何倍も静止する時間が長くなっていた。
ステージの上から赤い緊急ランプが降りてきた「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」(いったいいつCD化されるのか)、そして「instant EGOIST」でフレーズが演奏された「23:25」で、
「帰ろう 世界へ」
のコーラスが響き渡り、
「ありがとう!東京、最高でした!」
と斎藤が言って終了。
セトリは全く同じでもマンネリ感が一切なかったのは、やはりわずか一ヶ月というインターバルながら、ツアーを経てバンドの演奏が格段に進化しているから。同じ曲でも全然違って聴こえるし、違って見える。
やはり特別な演出もないし、ギター、ベース、ドラムのシンプルな編成には広いステージだが、今のユニゾンは広いステージがよく似合う。それだけに、春はZepp2days即完、今回は中野サンプラザ2days即完と、もはや武道館でも余裕で埋まるくらいのバンドになってると思うんだが、未だにやろうとしないのはなんかこだわりでもあるんだろうか。ホールでやってるんだから全然やってもいいと思うし、武道館で見たいんだが。
1.黄昏インザスパイ
2.サイレンインザスパイ
3.オリオンをなぞる
4.流れ星を撃ち落せ
5.箱庭ロック・ショー
6.to the CIDER ROAD
7.君が大人になってしまう前に
8.メカトル時空探検隊
9.何かが変わりそう
10.シャンデリア・ワルツ
11.蒙昧termination
12.WINDOW開ける
13.シューゲイザースピーカー
14.harmonized finale
15.天国と地獄
16.カラクリカルカレ
17.桜のあと (all quartets lead to the?)
18.crazy birthday
19.場違いハミングバード
encore
20.instant EGOIST
21.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
22.23:25
天国と地獄
http://youtu.be/WIrfel05FMQ
場違いハミングバード (Live Version)
http://youtu.be/-DvYbtE0eOM
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