Chilli Beans. 「Hi, TOUR」 @豊洲PIT 12/14
- 2022/12/15
- 19:07
9月にファイナルを行った初のワンマンツアーの恵比寿リキッドルームからわずか3カ月。2回目のワンマンツアーはなんと豊洲PITという階段何段飛ばしジャンプをしてるのかというくらいの軽やかさはこのバンドのライブでの佇まいそのもののようである。しかもチケットは即完というのが今のこのバンドの勢いを示している。そんな文字にするだけで「マジか」と思ってしまうようなChilli Beans.の快進撃っぷりである。
チケットソールドアウトとはいえ豊洲PITくらいの規模だと中に入ると割と余裕あるじゃん、みたいなこともあるのだけれど、いざ客席の中に入ってみると完全に超満員であり、改めてすげぇな…と思わざるを得ない。開演前には今回のツアーロゴが映し出された紗幕が張られており、ステージ中の様子を窺い知ることができないのがまた楽しみを募らせる。
開演時間は19時であるが入り口や物販がだいぶ混雑していたのもあってか、10分から15分ほど時間を過ぎたあたりで場内が暗転すると、ステージ前に張られた幕にはライブの諸注意が映し出されるのであるが、その諸注意がメンバーのアニメーションとともに映し出されるというあたりにポップさを感じさせるし、
「マスクを着用」「声を出さないように」
というルールを
「みんなが安心してライブを楽しめるように」
との言葉とともに映し出すあたりにこのバンドのメンバーやスタッフの人間性を感じられる。これだけたくさんの人が来てくれるからこそ、全員に安心してライブを楽しんで帰って欲しいというような。
さらにはこのツアーの中での打ち上げなどの映像も流れるのであるが、おそらくライブが終わってから夕食を食べようとしている大半の観客にとってジンギスカン鍋の様子が映るというのはとんでもない飯テロであるが、その映像からもいろんな場所にワンマンツアーで訪れたことによってたくさんの楽しい思い出や経験をしたことが伝わってくる。何よりも日本の各地、初めて行くような場所にも自分たちのことを待っていてくれる人たちがたくさんいたというのはワンマンでツアーを回ったからこそ自分たちの目で見ることができたもののはずだ。「#ディナーナニナニ」というハッシュタグが後になって回収されるとはこの時は思ってもみなかったけれど。
その映像が終わると明らかに幕の向こうにはメンバーがいるという気配というかオーラのようなものを感じていると、その幕の向こうから明らかにバンドが鳴らしているであろう音が聞こえてきて、その瞬間に幕がバッと落ちる。やはりそこにはすでにメンバーがおり、フルアルバム「Chilli Beans.」の1曲目である「School」が鳴らされているのであるが、ボーカルのMotoがギターを弾きながら頭に飾りのようなものをつけているのがクリスマスが近いことを実感させるとともに、そのMotoのハイトーンの歌声が夢見心地な空気を醸し出して、アメリカのダウンタウンの中に自分たちで作った秘密基地のようなステージセットがどこか幻想的なもののように見えてくる。そのセットには標識などにバンドの曲タイトルが描かれており、まさにChilli Beans.の秘密基地というようなものになっている。紗幕の映像もこのセットも大きい会場、大きいステージだからこそできるものと言えるだろう。
そのままサポートと言っていいレベルなのかと思うくらいにコーラスとしてもバンドを支えているYuumiが力強いドラム(そのドラムのサウンドの溶け込みっぷりももはやサポートの枠を超えてるレベル)によって曲間を繋ぐようにしてすぐにLily(ギター)の鳴らすイントロによって踊り出したくなるようなポップさが溢れ出す「マイボーイ」ではMotoがリズムに合わせてステップを踏んでポーズを決めるという踊りが見ていて実に微笑ましい。その姿が観客が腕を上げたりするようになっていく合図のように感じるのは、誰よりもメンバー自身が自分たちの鳴らしている音楽によって解放されてこの場を楽しんでいるように見えるからだ。
その曲から曲へ至る際の繋ぎの滑らかさによるライブ全体のテンポの良さもこのバンドの持ち味の一つだと自分は思っているのだが、「マイボーイ」でもそうだったように、ツアーを経てそうしたライブならではのアレンジもさらに確実に進化を果たしている。それはMaika(ベース)によるイントロから始まる「This Way」もそうであるが、この曲でのうねりまくるようなグルーヴは先日メンバーが元SNOOZER編集長の音楽評論家の田中宗一郎とトークをしていた、バンドの影響源であるレッチリを彷彿とさせるようなもので、Maikaのベースはまさにフリーを思い起こさせる。そのグルーヴに合わせたMotoの低いキーのボーカルも変幻自在な表現力を示している。
そのMotoは曲が進むごとに自身を解放するように「neck」からはさらにそのグルーヴに身を委ねるようにして踊るようにして歌うのであるが、その姿が人間の嫉妬心を感じさせるようなこの曲の歌詞すらをもキャッチーなものへと昇華している。どんな曲、どんな歌詞でも自分たちが鳴らせばポップに、キャッチーになるというように。
そのキャッチーさは「メンバー全員が歌える」という大きすぎる武器によって感じられるものでもあるのが、MaikaとYuumiによるコーラスがとてもこのグルーヴを生み出しているリズムを鳴らしながらのものとは思えないくらいに伸びやかな「It's ME」の英語歌詞部分のコーラスからも感じられるし、Motoの低いキーのボーカルとの対比がそのキャッチーさを際立たせているというのがライブで実際にこうして歌っている姿を見るとよくわかるのだが、これだけ音階的に動きまくるベースを弾く中で歌っているMaikaの凄まじさたるや。全員が歌えるということは全員が真ん中に立てるということであるし、カッティングから轟音までも1人で変幻自在なLilyのギターも含めてスーパーボーカリストにしてスーパープレイヤーというような3人が集まっている恐ろしさすら感じるほどのバンドだということである。
それはこのツアーを経てきてより深まったものでもあるのは間違いないが、そのツアーの最終日を迎えた実感を含ませながらMotoが挨拶すると、観客が大きな拍手で思いを返す。互いに待ち焦がれていた日がこの日だったということがわかるようなやり取りから、Lilyのギターフレーズからリズム隊のコーラス、肩肘張らないMotoのボーカルと指で金銭のマークを作るという全てが五感が宙を漂うような心地にさせてくれる「L.I.B」へと至るのだが、そうしてクスッとする仕草を見せながらも
「Life is business 稼がなきゃ」
と
「Life is business 笑わなきゃ」
というフレーズの共存具合にはこのバンドもそうして笑わなければいけないようなことや場面もたくさんあったりしたのだろうかと思ったりもする。でもそんな曲ですらも最も感じるのはメンバーの自然体な空気だ。それはサビ以外のパートでの、SNSなどでのめんどくさい意見のぶつけ合いなどにがあっても自分は変わることはないという歌詞からも滲み出ている。
Lilyのギターがまるでオルゴールの音のようなイントロを奏で、その音に合わせたかのようなMotoの歌声が乗る「アンドロン」ではサビで一気にそのサウンドが轟音になっていくという静と動を1曲の中で表現している。個人的にはこの曲のサビの轟音サウンドでのラウドバンドのライブを見ているかのような音の重さにこのバンドの強さが表れていると思っている。そういう意味でもライブで聴くことができるのが実に嬉しい曲である。
そんな「アンドロン」で空気が少し変わったのが「Vacance」でさらに削ぎ落としたサウンドになることによって、音数が少ないからこそその一音の強さとグルーヴの強さがしっかりと響いてくる。何よりもこうしたサウンドの幅の広さを猛スピードで見せてくれるからこそ、ここまでが本当に一瞬で過ぎていくし、その感覚のままでこの日も終わってしまうんだろうなと思ってしまう。
その削ぎ落としたサウンドだからこそイントロからのMaikaのベースのグルーヴの強さを感じさせる「Tremolo」ではMotoのボーカルだけではなくそのMaikaのラップ的な歌唱までも聴けるという、改めてメンバーの引き出しの多さとそれをライブで表現できる技術に驚かされながらも、観客がMotoに合わせて腕を左右に振っている光景を見ていると、
「さぁどこまでも行こうじゃないの」
というMaikaのラップのフレーズがさらにこの先の景色に期待を抱かせてくれる。Lilyの刻むようなギターから体全体で弾くような歪みまで、1曲にどのくらいのアイデアを組み込んでいるのだろうかとも思ってしまうけれど。
そんなLilyがアコギに持ち替えると、初めてChilli Beans.のライブに来た人がどれくらいいるかを問いかけてたくさんの腕が上がる。おそらくは4割くらいは初めてだったかもしれないが、それはそのままその人たちをこのライブハウスに連れてきたということであり、それはこの規模の会場だから来ることができた人たちということでもある。
さらには「Tremolo」の光景がやはり圧巻だったということを口にしてからツアーの思い出を振り返るのであるが、北海道では関東ではまだこの冬は見ていない雪を見てきたという。その北海道では映像にあったようにジンギスカンも堪能してきたというだけに、そのツアー各地での食の思い出を詳細に聞いてみたいところである。
そうしてアコギのサウンドがどこか切なさをも感じさせるのはリキッドルームの時はリズムもアコースティック仕様でキャンプファイヤーのように演奏された「call my name」であり、今回はLilyのギターのみアコースティックという形なのだが、そのアコギの音もリズムもMotoのボーカルもどこか母性のような優しさを感じさせる。それだけにここまでは踊ったり腕を挙げたり手を叩いたりしていた観客もうっとりとしたようにその音に聴き入っていた。しかし曲が終わるとそんなうっとりモードから一瞬で抜け出すように大きな拍手が響くというのがこの曲のライブでの素晴らしさを物語っている。
そんな中で披露された新曲は紫色の照明が妖しい雰囲気を醸し出す曲であり、やはり音数は少なめの削ぎ落としたサウンド。今のバンドの向かう方向やバンド内トレンドがそうしたものなのだろうかとも思うのだけれど、少しダークな雰囲気も纏うようなタイプの曲であるだけにバンドのオーラもどこかクールなものに感じられる。Maikaは演奏後にタイトルを口にしていたが、それをハッキリと聴き取ることはできず。
そんな新曲を披露した後にはライブ前の映像をMVを作ってくれているクリエイターが作ってくれたことを紹介しながら、このツアー内の恒例であるという企画「#ディナーナニナニ」へ。冒頭の映像でもチラッと出てきたが、このライブが終わった後にメンバーと観客が何を食べるか決めるという全員参加型の企画であり、この豊洲は月島が近いからというのもあってかLilyは「もんじゃ焼き(鉄板焼き)」、Motoは前回のリキッドルームの時と同様に「ラーメン(中華)」、スタミナをつけるべきというMaikaは「焼肉」というメンバーの案を拍手の大きさで決めるというもので、1回目にそれぞれを観客に問いかけたところ、拍手の大きさが均等過ぎて決められずにもう1回聞いた結果、僅差(多分いる位置で大きさの聞こえ方も違う)で中華に。個人的にはライブ後といえばラーメンなのでこの日も当たり前のようにラーメンを食べて帰るつもりだったし、実際にそうして帰ったのであるが、メンバーたちはどんなラーメンが好きなのかも気になるところである。
そうした長めのMCはリキッドルームの時はほとんどなかったものであるが、インタビューなどの喋る場でのバンドの雰囲気や無邪気さをそのまま感じさせてくれるという意味では鳴らしている音楽と同じようにメンバーの人間性を伝えてくれるものであるが、それは後半戦開始の口火を切る、バンドの代表曲の一つである「lemonade」のコーラスパートでのメンバーが左右にステップを踏む姿からも感じられるものだ。それが客席に広がっていくが、満員過ぎてなかなか足を動かせない観客たちが腕を上げて左右に動かすという腕でのステップはやはり壮観と言えるような光景である。
さらにはこのバンドの重心の深さとそれに伴うロックさを感じさせてくれるような「See C Love」ではさらにグルーヴが強くうねりまくる。真っ赤な照明がそのグルーヴをより強調するように光り、メンバーの背後ではスモークも噴出するというようにその演出もクライマックス感を感じさせるのだが、Motoの低いキーのボーカルとLilyが鳴らすギターの高音から始まって一気にサウンドがアッパーなロックになる「blue berry」からはMotoが本領発揮とばかりにサビで高らかに歌い上げながら、ステージ上を走り回ったりという無邪気な子供のようなパフォーマンスを見せる。こうして後半になるにつれて歌がさらに力を発揮し、しかも運動量がさらに増えているというのはもはやアスリートと言っていいくらいのレベルである。
そしてデビューEPに収録されている「Digital Persona」では真っ白に光りながら客席を照らす照明とタイトル通りにデジタルサウンドを取り入れたことによってこのアメリカのダウンタウンが一気に電脳空間というかサイバーなものへと変化していく。何かセットがガラッと変わったわけではないのにそう感じられるというのはこの曲とバンドの鳴らしている音にそれだけの表現力と説得力があるということであるが、こうしてワンマンのクライマックスでこうした光景を生み出しているのを見るとなんでこの曲がシングルのタイトル曲ではないのだろうかとすら思ってしまうが、それもまたツアーによって育まれた力だと言えるだろう。
そんなライブの最後に演奏されたのはバンドのグルーヴと煌めくようなポップネスが弾ける「シェキララ」。やはり誰よりも音に乗っかってステージ上を走り回るようにしながらMotoがその伸びやかなボーカルを響かせるサビを聴いていたら、このバンドはこのままどこまでもいけるなと思ったし、出来ることなら
「シェキララしようぜ」
のコーラスフレーズをメンバーだけでなく観客も一緒に大合唱できるような状況になって欲しいし、その光景をメンバーにも見せてあげたいと思った。きっとその経験がまだ全然ないメンバーたちは自分たちの曲をライブで観客が一緒に歌っている姿を見たらどう思うんだろうか。そんな想像をしてしまうような力をこの曲は、このバンドは確かに持っている。
アンコールを待つ観客の手拍子のリズムがどんどん速くなっていくのがはやる気持ちを止められない感じが伝わってくるのであるが、そんな観客の前にまずはスクリーンが登場し、そこには東名阪を回る新たなツアーの開催の発表と日程が映し出されるのであるが、
名古屋 PEOPLE 1
大阪 WurtS
横浜 Vaundy
というとんでもない面々との対バンツアーであり、特にメンバーと同じ音楽スクール出身であるVaundyが発表された時のどよめきの凄まじさたるや。Zeppキャパですらチケット取れる気が全くしない対バンである。
そんな発表の後にメンバーがステージに再び現れると、Motoはサングラスをかけながら今回のツアーグッズである紫のTシャツに着替えているのだが、Motoが着るとよりファッショナブルに見える中でメンバーはこのツアーの感想を順番に口にしていく。ひたすらに来てくれた人に感謝するというあたりにその存在を何よりも大事に思ってくれているのがわかるLilyから、
Moto「自分のままでいるっていうことが1番大事だと思った」
という言葉はそのままMoto本人がステージ上の姿で示してくれていると言えるし、それがこんなにもスタイリッシュでありながらカッコいいということを感じさせてくれるからこそ、我々もそうしてカッコつけたりすることなく素直な自分のままで生きていていいんだなと思わせてくれる。そしてMaikaは
「今日、幕が落ちた時に見えた景色を私は一生忘れないと思う。私たちならなんだってできるって思ってたけど、改めてこの景色を見たら感動しちゃった」
と口にした。でもきっとこれからもそんな一生忘れられない景色はもっと増えていく。来年の対バンツアーもそうだし、もっと大きな会場でもっとたくさんの人が待っている景色をこの先にこのバンドは見ることになる。それをできるなら一緒に観に行きたいと思うし、我々もきっとその時の景色を忘れることはない。コロナ禍になってからこうしてライブに来るようになったであろう若い人たち(制服を着た高校生も客席にはいた)を、そうした場所に連れて行って欲しいと心から思う。
さらには「私が最後っておかしくない?(笑)」と言いながらトリとしてサポートのYuumiも「これからもバンドを支えていく」と力強く宣言する。Yuumiがいるからこそ自分たちのライブが成り立っていることを誰よりもわかっているからこそ、メンバーはYuumiにも喋る時間を用意したのだし、最後に喋って欲しかったんだろうなと思う。
そうした感傷的になりそうなMCの後に演奏されたのは配信リリースされたばかりの新曲「daylight」。配信された時には本編で演奏された新曲のように削ぎ落とされたサウンドのクールな曲だという印象があったし、Aメロはまさにそうしたサウンドであるのだが、サビでの光が降り注ぐような神聖なサウンド、オーラ、照明がこの曲がこんなにもライブ映えするものだったとはと驚かせてくれる。歌詞としてはクリスマスソングであるだけに、そのクリスマスを祝すかのような光に満ち溢れている。
「新しいクリスマス」
というコーラスフレーズの通りに、我々にもたらされた新しい、2022年のクリスマスソング。今年はこの曲を聴きながらチキンやケーキを食べることになる人もたくさんいるんだろうなと思う。
そんなライブの、そしてこのツアーの最後を締めるべく演奏されたのは「HAPPY END」。サビでのMotoの
「Oh I can fly」
というフレーズの伸びやかさがまさに空も飛べるような感覚にさせるのであるが、この最後の曲でMotoは最も激しくステージ上を走り回り、その場で踊るようにしていた。もう18曲も歌っている中で最後にここまで弾けられるフィジカルの強さ。それがこの曲に全て乗せられることによって紛れもない大団円を作り出している。しかもそれをMotoのMC通りに自然体に、かつ軽やかに見えるようにできている。リキッドルームで見た時も思ったことだけれど、その自然体さを感じられるからこそ、どんな場所まで行ってもこのバンドはずっと変わらないだろうなと思った。このままで、でももっと強く逞しくなって我々を笑顔にしてくれる。演奏後の客席を背にしての写真撮影する際の観客のピースサインを作る光景を見てより一層そんな確信を得ていた。リキッドルームからわずか3ヶ月での豊洲PITは早くもなんともない、むしろこの先にさらに秘密基地が大きくなっていくことを感じさせるものだった。
リリースをしてツアーをやって、曲を作ってリリースしてまたツアーをやって…というこのバンドの今年の活動はかつてのサカナクションやSEKAI NO OWARIのような斬新なビジョンを持ってシーンを塗り替えるというよりも、むしろこれまでのバンドシーンの歴史を踏襲するくらいにストロングスタイルなものである。
でもそんなこのバンドを見ているとどうしても「新しい時代のバンドだな」と感じざるを得ない。それは斬新な活動スタンスによって感じるものではなく、ただ鳴らしている音楽とメンバーの佇まいの軽やかさとグルーヴによって感じられるものである。もちろん参照元にしているバンドもいると思うけれど、今までライブを見てきてここまで「新しい時代」というものを感じさせるバンドはいないと思っている。
ということは後に「令和のバンドシーン」を振り返った時に真っ先に名前が上がるようになるバンドになるんじゃないかと思っている。その軌跡をこれからも辿っていけたらと思っている。そんな「Hi, TOUR」を経ての来年はどんな確信を抱かせてくれるんだろうか。
1.School
2.マイボーイ
3.This Way
4.neck
5.It's ME
6.L.I.B
7.アンドロン
8.Vacance
9.Tremolo
10.call my name
11.新曲
12.lemonade
13.See C Love
14.blue berry
15.Digital Persona
16.シェキララ
encore
17.daylight
18.HAPPY END
チケットソールドアウトとはいえ豊洲PITくらいの規模だと中に入ると割と余裕あるじゃん、みたいなこともあるのだけれど、いざ客席の中に入ってみると完全に超満員であり、改めてすげぇな…と思わざるを得ない。開演前には今回のツアーロゴが映し出された紗幕が張られており、ステージ中の様子を窺い知ることができないのがまた楽しみを募らせる。
開演時間は19時であるが入り口や物販がだいぶ混雑していたのもあってか、10分から15分ほど時間を過ぎたあたりで場内が暗転すると、ステージ前に張られた幕にはライブの諸注意が映し出されるのであるが、その諸注意がメンバーのアニメーションとともに映し出されるというあたりにポップさを感じさせるし、
「マスクを着用」「声を出さないように」
というルールを
「みんなが安心してライブを楽しめるように」
との言葉とともに映し出すあたりにこのバンドのメンバーやスタッフの人間性を感じられる。これだけたくさんの人が来てくれるからこそ、全員に安心してライブを楽しんで帰って欲しいというような。
さらにはこのツアーの中での打ち上げなどの映像も流れるのであるが、おそらくライブが終わってから夕食を食べようとしている大半の観客にとってジンギスカン鍋の様子が映るというのはとんでもない飯テロであるが、その映像からもいろんな場所にワンマンツアーで訪れたことによってたくさんの楽しい思い出や経験をしたことが伝わってくる。何よりも日本の各地、初めて行くような場所にも自分たちのことを待っていてくれる人たちがたくさんいたというのはワンマンでツアーを回ったからこそ自分たちの目で見ることができたもののはずだ。「#ディナーナニナニ」というハッシュタグが後になって回収されるとはこの時は思ってもみなかったけれど。
その映像が終わると明らかに幕の向こうにはメンバーがいるという気配というかオーラのようなものを感じていると、その幕の向こうから明らかにバンドが鳴らしているであろう音が聞こえてきて、その瞬間に幕がバッと落ちる。やはりそこにはすでにメンバーがおり、フルアルバム「Chilli Beans.」の1曲目である「School」が鳴らされているのであるが、ボーカルのMotoがギターを弾きながら頭に飾りのようなものをつけているのがクリスマスが近いことを実感させるとともに、そのMotoのハイトーンの歌声が夢見心地な空気を醸し出して、アメリカのダウンタウンの中に自分たちで作った秘密基地のようなステージセットがどこか幻想的なもののように見えてくる。そのセットには標識などにバンドの曲タイトルが描かれており、まさにChilli Beans.の秘密基地というようなものになっている。紗幕の映像もこのセットも大きい会場、大きいステージだからこそできるものと言えるだろう。
そのままサポートと言っていいレベルなのかと思うくらいにコーラスとしてもバンドを支えているYuumiが力強いドラム(そのドラムのサウンドの溶け込みっぷりももはやサポートの枠を超えてるレベル)によって曲間を繋ぐようにしてすぐにLily(ギター)の鳴らすイントロによって踊り出したくなるようなポップさが溢れ出す「マイボーイ」ではMotoがリズムに合わせてステップを踏んでポーズを決めるという踊りが見ていて実に微笑ましい。その姿が観客が腕を上げたりするようになっていく合図のように感じるのは、誰よりもメンバー自身が自分たちの鳴らしている音楽によって解放されてこの場を楽しんでいるように見えるからだ。
その曲から曲へ至る際の繋ぎの滑らかさによるライブ全体のテンポの良さもこのバンドの持ち味の一つだと自分は思っているのだが、「マイボーイ」でもそうだったように、ツアーを経てそうしたライブならではのアレンジもさらに確実に進化を果たしている。それはMaika(ベース)によるイントロから始まる「This Way」もそうであるが、この曲でのうねりまくるようなグルーヴは先日メンバーが元SNOOZER編集長の音楽評論家の田中宗一郎とトークをしていた、バンドの影響源であるレッチリを彷彿とさせるようなもので、Maikaのベースはまさにフリーを思い起こさせる。そのグルーヴに合わせたMotoの低いキーのボーカルも変幻自在な表現力を示している。
そのMotoは曲が進むごとに自身を解放するように「neck」からはさらにそのグルーヴに身を委ねるようにして踊るようにして歌うのであるが、その姿が人間の嫉妬心を感じさせるようなこの曲の歌詞すらをもキャッチーなものへと昇華している。どんな曲、どんな歌詞でも自分たちが鳴らせばポップに、キャッチーになるというように。
そのキャッチーさは「メンバー全員が歌える」という大きすぎる武器によって感じられるものでもあるのが、MaikaとYuumiによるコーラスがとてもこのグルーヴを生み出しているリズムを鳴らしながらのものとは思えないくらいに伸びやかな「It's ME」の英語歌詞部分のコーラスからも感じられるし、Motoの低いキーのボーカルとの対比がそのキャッチーさを際立たせているというのがライブで実際にこうして歌っている姿を見るとよくわかるのだが、これだけ音階的に動きまくるベースを弾く中で歌っているMaikaの凄まじさたるや。全員が歌えるということは全員が真ん中に立てるということであるし、カッティングから轟音までも1人で変幻自在なLilyのギターも含めてスーパーボーカリストにしてスーパープレイヤーというような3人が集まっている恐ろしさすら感じるほどのバンドだということである。
それはこのツアーを経てきてより深まったものでもあるのは間違いないが、そのツアーの最終日を迎えた実感を含ませながらMotoが挨拶すると、観客が大きな拍手で思いを返す。互いに待ち焦がれていた日がこの日だったということがわかるようなやり取りから、Lilyのギターフレーズからリズム隊のコーラス、肩肘張らないMotoのボーカルと指で金銭のマークを作るという全てが五感が宙を漂うような心地にさせてくれる「L.I.B」へと至るのだが、そうしてクスッとする仕草を見せながらも
「Life is business 稼がなきゃ」
と
「Life is business 笑わなきゃ」
というフレーズの共存具合にはこのバンドもそうして笑わなければいけないようなことや場面もたくさんあったりしたのだろうかと思ったりもする。でもそんな曲ですらも最も感じるのはメンバーの自然体な空気だ。それはサビ以外のパートでの、SNSなどでのめんどくさい意見のぶつけ合いなどにがあっても自分は変わることはないという歌詞からも滲み出ている。
Lilyのギターがまるでオルゴールの音のようなイントロを奏で、その音に合わせたかのようなMotoの歌声が乗る「アンドロン」ではサビで一気にそのサウンドが轟音になっていくという静と動を1曲の中で表現している。個人的にはこの曲のサビの轟音サウンドでのラウドバンドのライブを見ているかのような音の重さにこのバンドの強さが表れていると思っている。そういう意味でもライブで聴くことができるのが実に嬉しい曲である。
そんな「アンドロン」で空気が少し変わったのが「Vacance」でさらに削ぎ落としたサウンドになることによって、音数が少ないからこそその一音の強さとグルーヴの強さがしっかりと響いてくる。何よりもこうしたサウンドの幅の広さを猛スピードで見せてくれるからこそ、ここまでが本当に一瞬で過ぎていくし、その感覚のままでこの日も終わってしまうんだろうなと思ってしまう。
その削ぎ落としたサウンドだからこそイントロからのMaikaのベースのグルーヴの強さを感じさせる「Tremolo」ではMotoのボーカルだけではなくそのMaikaのラップ的な歌唱までも聴けるという、改めてメンバーの引き出しの多さとそれをライブで表現できる技術に驚かされながらも、観客がMotoに合わせて腕を左右に振っている光景を見ていると、
「さぁどこまでも行こうじゃないの」
というMaikaのラップのフレーズがさらにこの先の景色に期待を抱かせてくれる。Lilyの刻むようなギターから体全体で弾くような歪みまで、1曲にどのくらいのアイデアを組み込んでいるのだろうかとも思ってしまうけれど。
そんなLilyがアコギに持ち替えると、初めてChilli Beans.のライブに来た人がどれくらいいるかを問いかけてたくさんの腕が上がる。おそらくは4割くらいは初めてだったかもしれないが、それはそのままその人たちをこのライブハウスに連れてきたということであり、それはこの規模の会場だから来ることができた人たちということでもある。
さらには「Tremolo」の光景がやはり圧巻だったということを口にしてからツアーの思い出を振り返るのであるが、北海道では関東ではまだこの冬は見ていない雪を見てきたという。その北海道では映像にあったようにジンギスカンも堪能してきたというだけに、そのツアー各地での食の思い出を詳細に聞いてみたいところである。
そうしてアコギのサウンドがどこか切なさをも感じさせるのはリキッドルームの時はリズムもアコースティック仕様でキャンプファイヤーのように演奏された「call my name」であり、今回はLilyのギターのみアコースティックという形なのだが、そのアコギの音もリズムもMotoのボーカルもどこか母性のような優しさを感じさせる。それだけにここまでは踊ったり腕を挙げたり手を叩いたりしていた観客もうっとりとしたようにその音に聴き入っていた。しかし曲が終わるとそんなうっとりモードから一瞬で抜け出すように大きな拍手が響くというのがこの曲のライブでの素晴らしさを物語っている。
そんな中で披露された新曲は紫色の照明が妖しい雰囲気を醸し出す曲であり、やはり音数は少なめの削ぎ落としたサウンド。今のバンドの向かう方向やバンド内トレンドがそうしたものなのだろうかとも思うのだけれど、少しダークな雰囲気も纏うようなタイプの曲であるだけにバンドのオーラもどこかクールなものに感じられる。Maikaは演奏後にタイトルを口にしていたが、それをハッキリと聴き取ることはできず。
そんな新曲を披露した後にはライブ前の映像をMVを作ってくれているクリエイターが作ってくれたことを紹介しながら、このツアー内の恒例であるという企画「#ディナーナニナニ」へ。冒頭の映像でもチラッと出てきたが、このライブが終わった後にメンバーと観客が何を食べるか決めるという全員参加型の企画であり、この豊洲は月島が近いからというのもあってかLilyは「もんじゃ焼き(鉄板焼き)」、Motoは前回のリキッドルームの時と同様に「ラーメン(中華)」、スタミナをつけるべきというMaikaは「焼肉」というメンバーの案を拍手の大きさで決めるというもので、1回目にそれぞれを観客に問いかけたところ、拍手の大きさが均等過ぎて決められずにもう1回聞いた結果、僅差(多分いる位置で大きさの聞こえ方も違う)で中華に。個人的にはライブ後といえばラーメンなのでこの日も当たり前のようにラーメンを食べて帰るつもりだったし、実際にそうして帰ったのであるが、メンバーたちはどんなラーメンが好きなのかも気になるところである。
そうした長めのMCはリキッドルームの時はほとんどなかったものであるが、インタビューなどの喋る場でのバンドの雰囲気や無邪気さをそのまま感じさせてくれるという意味では鳴らしている音楽と同じようにメンバーの人間性を伝えてくれるものであるが、それは後半戦開始の口火を切る、バンドの代表曲の一つである「lemonade」のコーラスパートでのメンバーが左右にステップを踏む姿からも感じられるものだ。それが客席に広がっていくが、満員過ぎてなかなか足を動かせない観客たちが腕を上げて左右に動かすという腕でのステップはやはり壮観と言えるような光景である。
さらにはこのバンドの重心の深さとそれに伴うロックさを感じさせてくれるような「See C Love」ではさらにグルーヴが強くうねりまくる。真っ赤な照明がそのグルーヴをより強調するように光り、メンバーの背後ではスモークも噴出するというようにその演出もクライマックス感を感じさせるのだが、Motoの低いキーのボーカルとLilyが鳴らすギターの高音から始まって一気にサウンドがアッパーなロックになる「blue berry」からはMotoが本領発揮とばかりにサビで高らかに歌い上げながら、ステージ上を走り回ったりという無邪気な子供のようなパフォーマンスを見せる。こうして後半になるにつれて歌がさらに力を発揮し、しかも運動量がさらに増えているというのはもはやアスリートと言っていいくらいのレベルである。
そしてデビューEPに収録されている「Digital Persona」では真っ白に光りながら客席を照らす照明とタイトル通りにデジタルサウンドを取り入れたことによってこのアメリカのダウンタウンが一気に電脳空間というかサイバーなものへと変化していく。何かセットがガラッと変わったわけではないのにそう感じられるというのはこの曲とバンドの鳴らしている音にそれだけの表現力と説得力があるということであるが、こうしてワンマンのクライマックスでこうした光景を生み出しているのを見るとなんでこの曲がシングルのタイトル曲ではないのだろうかとすら思ってしまうが、それもまたツアーによって育まれた力だと言えるだろう。
そんなライブの最後に演奏されたのはバンドのグルーヴと煌めくようなポップネスが弾ける「シェキララ」。やはり誰よりも音に乗っかってステージ上を走り回るようにしながらMotoがその伸びやかなボーカルを響かせるサビを聴いていたら、このバンドはこのままどこまでもいけるなと思ったし、出来ることなら
「シェキララしようぜ」
のコーラスフレーズをメンバーだけでなく観客も一緒に大合唱できるような状況になって欲しいし、その光景をメンバーにも見せてあげたいと思った。きっとその経験がまだ全然ないメンバーたちは自分たちの曲をライブで観客が一緒に歌っている姿を見たらどう思うんだろうか。そんな想像をしてしまうような力をこの曲は、このバンドは確かに持っている。
アンコールを待つ観客の手拍子のリズムがどんどん速くなっていくのがはやる気持ちを止められない感じが伝わってくるのであるが、そんな観客の前にまずはスクリーンが登場し、そこには東名阪を回る新たなツアーの開催の発表と日程が映し出されるのであるが、
名古屋 PEOPLE 1
大阪 WurtS
横浜 Vaundy
というとんでもない面々との対バンツアーであり、特にメンバーと同じ音楽スクール出身であるVaundyが発表された時のどよめきの凄まじさたるや。Zeppキャパですらチケット取れる気が全くしない対バンである。
そんな発表の後にメンバーがステージに再び現れると、Motoはサングラスをかけながら今回のツアーグッズである紫のTシャツに着替えているのだが、Motoが着るとよりファッショナブルに見える中でメンバーはこのツアーの感想を順番に口にしていく。ひたすらに来てくれた人に感謝するというあたりにその存在を何よりも大事に思ってくれているのがわかるLilyから、
Moto「自分のままでいるっていうことが1番大事だと思った」
という言葉はそのままMoto本人がステージ上の姿で示してくれていると言えるし、それがこんなにもスタイリッシュでありながらカッコいいということを感じさせてくれるからこそ、我々もそうしてカッコつけたりすることなく素直な自分のままで生きていていいんだなと思わせてくれる。そしてMaikaは
「今日、幕が落ちた時に見えた景色を私は一生忘れないと思う。私たちならなんだってできるって思ってたけど、改めてこの景色を見たら感動しちゃった」
と口にした。でもきっとこれからもそんな一生忘れられない景色はもっと増えていく。来年の対バンツアーもそうだし、もっと大きな会場でもっとたくさんの人が待っている景色をこの先にこのバンドは見ることになる。それをできるなら一緒に観に行きたいと思うし、我々もきっとその時の景色を忘れることはない。コロナ禍になってからこうしてライブに来るようになったであろう若い人たち(制服を着た高校生も客席にはいた)を、そうした場所に連れて行って欲しいと心から思う。
さらには「私が最後っておかしくない?(笑)」と言いながらトリとしてサポートのYuumiも「これからもバンドを支えていく」と力強く宣言する。Yuumiがいるからこそ自分たちのライブが成り立っていることを誰よりもわかっているからこそ、メンバーはYuumiにも喋る時間を用意したのだし、最後に喋って欲しかったんだろうなと思う。
そうした感傷的になりそうなMCの後に演奏されたのは配信リリースされたばかりの新曲「daylight」。配信された時には本編で演奏された新曲のように削ぎ落とされたサウンドのクールな曲だという印象があったし、Aメロはまさにそうしたサウンドであるのだが、サビでの光が降り注ぐような神聖なサウンド、オーラ、照明がこの曲がこんなにもライブ映えするものだったとはと驚かせてくれる。歌詞としてはクリスマスソングであるだけに、そのクリスマスを祝すかのような光に満ち溢れている。
「新しいクリスマス」
というコーラスフレーズの通りに、我々にもたらされた新しい、2022年のクリスマスソング。今年はこの曲を聴きながらチキンやケーキを食べることになる人もたくさんいるんだろうなと思う。
そんなライブの、そしてこのツアーの最後を締めるべく演奏されたのは「HAPPY END」。サビでのMotoの
「Oh I can fly」
というフレーズの伸びやかさがまさに空も飛べるような感覚にさせるのであるが、この最後の曲でMotoは最も激しくステージ上を走り回り、その場で踊るようにしていた。もう18曲も歌っている中で最後にここまで弾けられるフィジカルの強さ。それがこの曲に全て乗せられることによって紛れもない大団円を作り出している。しかもそれをMotoのMC通りに自然体に、かつ軽やかに見えるようにできている。リキッドルームで見た時も思ったことだけれど、その自然体さを感じられるからこそ、どんな場所まで行ってもこのバンドはずっと変わらないだろうなと思った。このままで、でももっと強く逞しくなって我々を笑顔にしてくれる。演奏後の客席を背にしての写真撮影する際の観客のピースサインを作る光景を見てより一層そんな確信を得ていた。リキッドルームからわずか3ヶ月での豊洲PITは早くもなんともない、むしろこの先にさらに秘密基地が大きくなっていくことを感じさせるものだった。
リリースをしてツアーをやって、曲を作ってリリースしてまたツアーをやって…というこのバンドの今年の活動はかつてのサカナクションやSEKAI NO OWARIのような斬新なビジョンを持ってシーンを塗り替えるというよりも、むしろこれまでのバンドシーンの歴史を踏襲するくらいにストロングスタイルなものである。
でもそんなこのバンドを見ているとどうしても「新しい時代のバンドだな」と感じざるを得ない。それは斬新な活動スタンスによって感じるものではなく、ただ鳴らしている音楽とメンバーの佇まいの軽やかさとグルーヴによって感じられるものである。もちろん参照元にしているバンドもいると思うけれど、今までライブを見てきてここまで「新しい時代」というものを感じさせるバンドはいないと思っている。
ということは後に「令和のバンドシーン」を振り返った時に真っ先に名前が上がるようになるバンドになるんじゃないかと思っている。その軌跡をこれからも辿っていけたらと思っている。そんな「Hi, TOUR」を経ての来年はどんな確信を抱かせてくれるんだろうか。
1.School
2.マイボーイ
3.This Way
4.neck
5.It's ME
6.L.I.B
7.アンドロン
8.Vacance
9.Tremolo
10.call my name
11.新曲
12.lemonade
13.See C Love
14.blue berry
15.Digital Persona
16.シェキララ
encore
17.daylight
18.HAPPY END
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