スペースシャワー列伝 第114巻 詩唄の宴 菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)/くもゆき(おおはた雄一と福岡晃子 from チャットモンチー)/Galileo Galilei (Acoustic Style)/藤原さくら @新宿LOFT 11/5
- 2014/11/06
- 06:51
今年、めでたく開局25周年を迎えたスペースシャワーTV。そのスペシャの主催するライブイベント、スペシャ列伝も今年でめでたく100回目の開催を迎え、かつて列伝に出演したアーティストが一同に介し、毎夜熱いライブを新宿LOFTで繰り広げているが、この日は詩唄の宴ということで、
菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)
くもゆき
Galileo Galilei (Acoustic Style)
藤原さくら
と、アコースティックな面々が集結。
そういう出演者の形態もあってか、この日は客席はやや閑散とした様子。
トップバッターは藤原さくら。現在19歳のシンガーソングライター。自身もアコギを持って登場し、女性キーボードと男性ギターの3人編成で、白い椅子に座ってアコギを爪弾きながら歌い始める。
アイドルと言われても納得してしまう(ちょっと前田敦子みたいな感じ?)ルックスでありながら、歌声は近年の、元気かつ声のハッキリした女性シンガーソングライターとは一線を画す、実に渇いたもの。それでいてジャズ、ブルース、カントリーの要素を感じさせる曲を歌うものだから、アメリカの女性シンガーソングライターのライブを見ているかのよう。
オリジナルに加えてカバー曲も織り交ぜていくのだが、サポートキーボードのけいこりんが、キーボードを弾きながらピアニカを吹いたり、キーボードを弾きながらカホンを叩くという、1人何役なのかという活躍ぶりを見せる。
正直、大衆に受け入れられるようなポピュラリティがあるような感じではないが、渇いた声による歌も、英語の発音もめちゃくちゃ上手い。(帰国子女なんだろうか?)
すでにその声と曲のスタイルで確固たる存在感は感じるだけに、これからどんな曲を生み出していくのか楽しみなところ。
Ellie
http://youtu.be/OGE1wB5Yn7Q
2番手は、おおはた雄一とチャットモンチーのアッコによるユニット、くもゆき。
おおはたがギター、アッコがベースという各々の普段の楽器を手に座って演奏を始め、
おおはた「パクチーを食べないと死んでしまう歌」
という、とんでもなくシュールなテーマの曲からスタート。おおはたが無理矢理曲を伸ばして観客にサビをコール&レスポンスさせるという、いきなりの自由ぶり。
「親子で楽しめるライブ」をモットーにしたユニットなだけに、
おおはた「子供たちの前で、アンパンマンショーの途中にライブやったりしたんですよ。勝てるわけないですよね(笑)」
という、このユニットならではのエピソードで笑わせると、「足湯」「ギョーザ」と、やはりシュールなテーマの曲が続く。ちなみに途中から、「ドラムができるから」という理由で、チャットモンチーのマネージャーのハヤト氏がドラムで参加。
「みんなの歌って知ってる?コンピューターおばあちゃんとか、北風小僧の貫太郎とか…あんまり知らない感じ?(笑)そのみんなの歌の曲のカバーです」
と言って演奏されたのは、「南の島の大王」のカバー。
「カメハメハやと思ってたやろ?ハメハメハやで!」
と、小学生に向けたみたいなあるあるを話すアッコ。
さらにアッコがベースを弾かず、おおはたのギターだけでアッコが大宮エリーの詞の朗読をし、2人が立ち上がって演奏する「じゃくじゃくあまのじゃく」から、
おおはた「僕は普段喫茶店とかでライブをしているんで、新宿LOFTって憧れで。柵があったら足を柵にかけて演奏したいぐらい(笑)ダイブもしたい(笑)
でもこの前ボロフェスタでKING BROTHERSがやってる時にダイブが起こってたんだけど、あれすごいね!どうやってやってるの!?」
とおおはたの緩いMCで笑わせ、
アッコ「くもゆき、次のライブはチャットモンチーとの対バンです(笑)負けへんで!(笑)」
と、チャットモンチーのライブの告知もさらっとしてから、おおはたがドラム、アッコがギターという編成で、喘息持ちのおおはたがその気持ちを曲にしたという「ぼくは喘息もっちもち」で終了。
次は告知通りにチャットモンチーのライブで観れるが、このシュールさと緩さはどう響くだろうか?
1.I♡パクチー ~パクチーなしじゃ生きられない
2.I see you,You see me ~足湯のうた~
3.ザ・ギョーザ!
4.南の島の大王
5.ほうきの恋
6.じゃくじゃくあまのじゃく
7.ぼくは喘息もっちもち
ザ・ギョーザ!
http://youtu.be/WUJIVFtmAbU
3番手は9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎。
スクリーンが上がるとすでにスタンバイした状態で、アコギを弾きながら、9mmの「黒い森の旅人」でスタート。さらに「The Revolutionary」と、ここら辺は9mmのライブの定番ではあるが、卓郎自身もちょこちょこ弾き語りをしているし、バンドでもアンプラグド編成でやっているので、9mmの曲がアコースティックにも合うのはすでに実証済み。
「昔、西新宿に弟と住んでて。外でパーン(銃声)って聞こえるときもあったよ。いつだか、朝にまたパーンって聞こえて、朝からおどやかじゃねぇなぁって思ったら、近所の中学校の陸上部が朝練してただけだった(笑)」
と、新宿への思いを自らの笑える体験談を交えて語り、
「新宿に似合う曲と思って」
と言って演奏された山本リンダの「どうにもとまらない」のカバーでは歌詞に恒例のご当地、今日は新宿を盛り込む。
「9mmではスペシャ列伝2回出てて。一回はO-nestでミドリとSTAN、次は列伝ツアーでNICO Touches the Walls、monobright、DOESと一緒だった。だから、9mmで出ろよ!という声が…聞こえてきませんね(笑)
まぁ9mmは今ツアー中なんで。ツアー中なんだけど、メンバーが「卓郎、行ってこい!」って言うから、「へい!」って言って(笑)まぁ行ってこいって言ったメンバーが誰なのか言ってしまうとバンド内の力関係がバレるから言わないけども(笑)」
と、やたら上機嫌なMCのあとの「Black Market Blues」では、あの滝のギターリフを口で歌い、さらに観客にも歌わせるという荒技に出る。完全に擬音で表現しているのでなんだか間抜けな聞こえ方でもあったが、普段の9mmのライブではトップクラスに激しさを見せるこの曲でモッシュが起きないどころか棒立ちの人ばっかりというのは実に新鮮。
そしてラストは「The World」。意外な選曲こそなかったが、やはり激しくなくても9mmの曲は良い曲である、というのを再確認させてくれる弾き語りだった。
1.黒い森の旅人
2.The Revolutionary
3.どうにもとまらない
4.Black Market Blues
5.The World
Black Market Blues
http://youtu.be/mNFHg5vQ2pU
トリはGalileo Galilei。こちらもスクリーンが上がるとすでにスタンバイしており、尾崎兄と佐考の2人は椅子に座っている。
しかし、楽器自体はいつもと変わらぬエレキで、しかも打ち込みも使ってのスタート。1stフルアルバム「パレード」には、まさにアコースティックなバージョンの「管制塔」が収録されていたので、そういう方向のアレンジで演奏するのかと思いきや、ここ最近の5人編成でのライブを3人でやったらこうなりますよ、という感じ。
サイモン&ガーファンクルの「America」の日本語カバーも披露し、CDではAimerをゲストボーカルに迎えている、最新作「See More Glass」収録の「バナナフィッシュの浜辺と黒い虹」では、Aimerの気だるい感じのボーカルパートを、尾崎兄の伸びのあるボーカルが担う。こうしてメンバーだけで演奏できるということは、フェスやイベントでも演奏されることが多くなるのかもしれない。
「見た目通りに暗い3人なんで、MCが苦手なんですが…」
と尾崎兄が話し出すと、
「アコースティックって座ってやるから目線がお客さんと同じで。だから、途中から興味を持ってくれたりするみたいに、表情が変わるのがすごくわかるのが面白い」
と、MCは苦手と言いながらも、しっかりと言いたいことは言って、本編は「リジー」からの「BIRTHDAY」で終了。
すぐさま出てきたアンコールでは尾崎兄のチューニングの間に佐考が繋ぎのMCを任され、
「今日はスーパームーン?だかなんだかみたいですけど、そんな日に出会えて本当に嬉しいですね。
…これ、出演者顔合わせの時にスタッフが言ったことのパクりですけど(笑)」
と和ませると、アメリカのバンド、The Magnetic Fieldsの「愛の教科書 (The Book of Love)」の日本語カバーを披露。本編でのサイモン&ガーファンクルのカバーもそうだったが、尾崎兄が歌うと、海外 バンドの曲もガリレオのオリジナル曲のようにしか聴こえない。それだけ尾崎兄のボーカルは強い。そしてあえて日本語でカバーしている理由を、
「僕らはこうしてライブで僕らのルーツを聴いてもらってるんだけど。僕はthe pillowsから入って、RadioheadやOasisを聴くようになって。そういうのってちゃんとバンドの血肉になってるんだけど、そうやってルーツを披露する時に、英語だから意味がわからないって思われるのがもったいないなぁって。せっかくいい歌詞なんだから、歌詞を聴いて欲しいなって。ましてや今日は詩唄の宴ってことで、歌詞をよく聴きながら聴いてる人も多いだろうし」
と語った。
そしてラストは「青い栞」。打ち込みでさよならポニーテールのみぃなのコーラスも導入し、かなり原曲そのもののような雰囲気で終了。
やはり尾崎兄の歌も、バンドの演奏も非常に上手い。成長を感じさせながらも、自分たちの追求するサウンドを突き詰めた「ALARMS」に比べたら、「See More Glass」は原点回帰も感じさせる作品になったが、バンドは果たしてこれからどういう方向に進むのだろうか。ライブは初期に比べたら目に見えて良くなってきているだけに、さらなる成長を期待せずにはいられない。
1.老人と海
2.サークルゲーム
3.America
4.バナナフィッシュの浜辺と黒い虹
5.リジー
6.BIRTHDAY
encore
7.愛の教科書
8.青い栞
バナナフィッシュの浜辺と黒い虹
http://youtu.be/iubApGbf04I
終演後、物販を見ると、なんとくもゆきの2人(つまりチャットモンチーのアッコ)が物販にいたので、CDを買ってサインしていただく。
「前に渋谷のeggmanでアッコさんがDJとスーパーカーのコピバンやった時に見に行ったら、踊ってるアッコさんに足を踏まれて嬉しかったです!」
と言ったらマネージャーのハヤト氏に若干変態扱いされたが、まさかチャットモンチーのメンバーとこうして話す機会があるとは思わなかったので、これは嬉しい限りだし、来て良かったと心から思った。

菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)
くもゆき
Galileo Galilei (Acoustic Style)
藤原さくら
と、アコースティックな面々が集結。
そういう出演者の形態もあってか、この日は客席はやや閑散とした様子。
トップバッターは藤原さくら。現在19歳のシンガーソングライター。自身もアコギを持って登場し、女性キーボードと男性ギターの3人編成で、白い椅子に座ってアコギを爪弾きながら歌い始める。
アイドルと言われても納得してしまう(ちょっと前田敦子みたいな感じ?)ルックスでありながら、歌声は近年の、元気かつ声のハッキリした女性シンガーソングライターとは一線を画す、実に渇いたもの。それでいてジャズ、ブルース、カントリーの要素を感じさせる曲を歌うものだから、アメリカの女性シンガーソングライターのライブを見ているかのよう。
オリジナルに加えてカバー曲も織り交ぜていくのだが、サポートキーボードのけいこりんが、キーボードを弾きながらピアニカを吹いたり、キーボードを弾きながらカホンを叩くという、1人何役なのかという活躍ぶりを見せる。
正直、大衆に受け入れられるようなポピュラリティがあるような感じではないが、渇いた声による歌も、英語の発音もめちゃくちゃ上手い。(帰国子女なんだろうか?)
すでにその声と曲のスタイルで確固たる存在感は感じるだけに、これからどんな曲を生み出していくのか楽しみなところ。
Ellie
http://youtu.be/OGE1wB5Yn7Q
2番手は、おおはた雄一とチャットモンチーのアッコによるユニット、くもゆき。
おおはたがギター、アッコがベースという各々の普段の楽器を手に座って演奏を始め、
おおはた「パクチーを食べないと死んでしまう歌」
という、とんでもなくシュールなテーマの曲からスタート。おおはたが無理矢理曲を伸ばして観客にサビをコール&レスポンスさせるという、いきなりの自由ぶり。
「親子で楽しめるライブ」をモットーにしたユニットなだけに、
おおはた「子供たちの前で、アンパンマンショーの途中にライブやったりしたんですよ。勝てるわけないですよね(笑)」
という、このユニットならではのエピソードで笑わせると、「足湯」「ギョーザ」と、やはりシュールなテーマの曲が続く。ちなみに途中から、「ドラムができるから」という理由で、チャットモンチーのマネージャーのハヤト氏がドラムで参加。
「みんなの歌って知ってる?コンピューターおばあちゃんとか、北風小僧の貫太郎とか…あんまり知らない感じ?(笑)そのみんなの歌の曲のカバーです」
と言って演奏されたのは、「南の島の大王」のカバー。
「カメハメハやと思ってたやろ?ハメハメハやで!」
と、小学生に向けたみたいなあるあるを話すアッコ。
さらにアッコがベースを弾かず、おおはたのギターだけでアッコが大宮エリーの詞の朗読をし、2人が立ち上がって演奏する「じゃくじゃくあまのじゃく」から、
おおはた「僕は普段喫茶店とかでライブをしているんで、新宿LOFTって憧れで。柵があったら足を柵にかけて演奏したいぐらい(笑)ダイブもしたい(笑)
でもこの前ボロフェスタでKING BROTHERSがやってる時にダイブが起こってたんだけど、あれすごいね!どうやってやってるの!?」
とおおはたの緩いMCで笑わせ、
アッコ「くもゆき、次のライブはチャットモンチーとの対バンです(笑)負けへんで!(笑)」
と、チャットモンチーのライブの告知もさらっとしてから、おおはたがドラム、アッコがギターという編成で、喘息持ちのおおはたがその気持ちを曲にしたという「ぼくは喘息もっちもち」で終了。
次は告知通りにチャットモンチーのライブで観れるが、このシュールさと緩さはどう響くだろうか?
1.I♡パクチー ~パクチーなしじゃ生きられない
2.I see you,You see me ~足湯のうた~
3.ザ・ギョーザ!
4.南の島の大王
5.ほうきの恋
6.じゃくじゃくあまのじゃく
7.ぼくは喘息もっちもち
ザ・ギョーザ!
http://youtu.be/WUJIVFtmAbU
3番手は9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎。
スクリーンが上がるとすでにスタンバイした状態で、アコギを弾きながら、9mmの「黒い森の旅人」でスタート。さらに「The Revolutionary」と、ここら辺は9mmのライブの定番ではあるが、卓郎自身もちょこちょこ弾き語りをしているし、バンドでもアンプラグド編成でやっているので、9mmの曲がアコースティックにも合うのはすでに実証済み。
「昔、西新宿に弟と住んでて。外でパーン(銃声)って聞こえるときもあったよ。いつだか、朝にまたパーンって聞こえて、朝からおどやかじゃねぇなぁって思ったら、近所の中学校の陸上部が朝練してただけだった(笑)」
と、新宿への思いを自らの笑える体験談を交えて語り、
「新宿に似合う曲と思って」
と言って演奏された山本リンダの「どうにもとまらない」のカバーでは歌詞に恒例のご当地、今日は新宿を盛り込む。
「9mmではスペシャ列伝2回出てて。一回はO-nestでミドリとSTAN、次は列伝ツアーでNICO Touches the Walls、monobright、DOESと一緒だった。だから、9mmで出ろよ!という声が…聞こえてきませんね(笑)
まぁ9mmは今ツアー中なんで。ツアー中なんだけど、メンバーが「卓郎、行ってこい!」って言うから、「へい!」って言って(笑)まぁ行ってこいって言ったメンバーが誰なのか言ってしまうとバンド内の力関係がバレるから言わないけども(笑)」
と、やたら上機嫌なMCのあとの「Black Market Blues」では、あの滝のギターリフを口で歌い、さらに観客にも歌わせるという荒技に出る。完全に擬音で表現しているのでなんだか間抜けな聞こえ方でもあったが、普段の9mmのライブではトップクラスに激しさを見せるこの曲でモッシュが起きないどころか棒立ちの人ばっかりというのは実に新鮮。
そしてラストは「The World」。意外な選曲こそなかったが、やはり激しくなくても9mmの曲は良い曲である、というのを再確認させてくれる弾き語りだった。
1.黒い森の旅人
2.The Revolutionary
3.どうにもとまらない
4.Black Market Blues
5.The World
Black Market Blues
http://youtu.be/mNFHg5vQ2pU
トリはGalileo Galilei。こちらもスクリーンが上がるとすでにスタンバイしており、尾崎兄と佐考の2人は椅子に座っている。
しかし、楽器自体はいつもと変わらぬエレキで、しかも打ち込みも使ってのスタート。1stフルアルバム「パレード」には、まさにアコースティックなバージョンの「管制塔」が収録されていたので、そういう方向のアレンジで演奏するのかと思いきや、ここ最近の5人編成でのライブを3人でやったらこうなりますよ、という感じ。
サイモン&ガーファンクルの「America」の日本語カバーも披露し、CDではAimerをゲストボーカルに迎えている、最新作「See More Glass」収録の「バナナフィッシュの浜辺と黒い虹」では、Aimerの気だるい感じのボーカルパートを、尾崎兄の伸びのあるボーカルが担う。こうしてメンバーだけで演奏できるということは、フェスやイベントでも演奏されることが多くなるのかもしれない。
「見た目通りに暗い3人なんで、MCが苦手なんですが…」
と尾崎兄が話し出すと、
「アコースティックって座ってやるから目線がお客さんと同じで。だから、途中から興味を持ってくれたりするみたいに、表情が変わるのがすごくわかるのが面白い」
と、MCは苦手と言いながらも、しっかりと言いたいことは言って、本編は「リジー」からの「BIRTHDAY」で終了。
すぐさま出てきたアンコールでは尾崎兄のチューニングの間に佐考が繋ぎのMCを任され、
「今日はスーパームーン?だかなんだかみたいですけど、そんな日に出会えて本当に嬉しいですね。
…これ、出演者顔合わせの時にスタッフが言ったことのパクりですけど(笑)」
と和ませると、アメリカのバンド、The Magnetic Fieldsの「愛の教科書 (The Book of Love)」の日本語カバーを披露。本編でのサイモン&ガーファンクルのカバーもそうだったが、尾崎兄が歌うと、海外 バンドの曲もガリレオのオリジナル曲のようにしか聴こえない。それだけ尾崎兄のボーカルは強い。そしてあえて日本語でカバーしている理由を、
「僕らはこうしてライブで僕らのルーツを聴いてもらってるんだけど。僕はthe pillowsから入って、RadioheadやOasisを聴くようになって。そういうのってちゃんとバンドの血肉になってるんだけど、そうやってルーツを披露する時に、英語だから意味がわからないって思われるのがもったいないなぁって。せっかくいい歌詞なんだから、歌詞を聴いて欲しいなって。ましてや今日は詩唄の宴ってことで、歌詞をよく聴きながら聴いてる人も多いだろうし」
と語った。
そしてラストは「青い栞」。打ち込みでさよならポニーテールのみぃなのコーラスも導入し、かなり原曲そのもののような雰囲気で終了。
やはり尾崎兄の歌も、バンドの演奏も非常に上手い。成長を感じさせながらも、自分たちの追求するサウンドを突き詰めた「ALARMS」に比べたら、「See More Glass」は原点回帰も感じさせる作品になったが、バンドは果たしてこれからどういう方向に進むのだろうか。ライブは初期に比べたら目に見えて良くなってきているだけに、さらなる成長を期待せずにはいられない。
1.老人と海
2.サークルゲーム
3.America
4.バナナフィッシュの浜辺と黒い虹
5.リジー
6.BIRTHDAY
encore
7.愛の教科書
8.青い栞
バナナフィッシュの浜辺と黒い虹
http://youtu.be/iubApGbf04I
終演後、物販を見ると、なんとくもゆきの2人(つまりチャットモンチーのアッコ)が物販にいたので、CDを買ってサインしていただく。
「前に渋谷のeggmanでアッコさんがDJとスーパーカーのコピバンやった時に見に行ったら、踊ってるアッコさんに足を踏まれて嬉しかったです!」
と言ったらマネージャーのハヤト氏に若干変態扱いされたが、まさかチャットモンチーのメンバーとこうして話す機会があるとは思わなかったので、これは嬉しい限りだし、来て良かったと心から思った。

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