TOWER RECORDS 35th Anniversary Bowline2014 curated by 10-FEET & TOWER RECORDS @さいたまスーパーアリーナ 10/26
- 2014/10/26
- 21:46
タワレコが1組のアーティストをキュレーターに指名し、そのアーティストが出演者を集めるBowline。第一回が横浜アリーナでMAN WITH A MISSION、第二回が新木場STUDIO COASTでSiM、そして第三回目となる今回は10-FEETをキュレーターとし、さいたまスーパーアリーナで開催。
今回のテーマは「ボーダーレス」ということで、
サンボマスター
エレファントカシマシ
ACIDMAN
氣志團
[Alexandros]
FIRE BALL
locofrank
と、一つのジャンルに固めることなく、幅広いラインアップに。
場内には飲食ブースや物販や東北支援ブースが並び、特に物販は長蛇の列となっている。
11:30~ locofrank
そんな中、トップバッターとして登場したのはlocofrank。がっつりライブ見るのはかなり久々。
「10-FEETがなんで俺らをトップバッターにしたかわかるか?最初から飛ばせってことや!」
という木下の挨拶から、文字通り「START」でこの日のライブ、そしてこの日一日の始まりを告げる。早くも当然のようにダイバーが人の上を飛びまくる。
「こんなステージでやらせてもらうことってないからや。ライブハウス代表のつもりで来ました!」
と、このでかいステージでも至って自然体の演奏を繰り広げ、セトリもまさにベスト的な選曲。
「reason」では森のエモーショナルなギターのサウンドが感情を刺激する。
矢継ぎ早に曲を連発しながら、後半には、
「今日のこのエネルギーを少しでも東北に届けられたらいいなと思って。震災から3年半以上経って、元通りになったとこもあったけど、いかんせん失ったものが大き過ぎた。
震災後、音楽を鳴らすのが不謹慎やって言われた時があって。でも俺たちはすぐ東北に行ってライブをやって。不謹慎やったかもしれん。でも少なからず音楽を待ってくれてた人たちもいて。
俺たちは音楽を鳴らすことしかできんけど、今日ははるばる東北からブース出しに来た人や、ボランティアやってくれてる人も来てます。どうか見てまわってみて下さい。
10-FEET、今日は呼んでくれてありがとう!」
と、木下が東北への思いを告げ、ラストはまさにその思いそのもののような曲「ONE」。
こんなに激しい音楽なのに、見ていてこんなにも泣けてくるのは一体なんなんだろうか。それは、彼らの音楽が「感情の音楽」であり、彼らが音を鳴らす様が生き様そのものだからである。locofrankはこの日のトップバッターとして、いつも通りのやり方で最高のスタートを切った。
1.START
2.Before It's Too Late
3.reason
4.Grab Again
5.share
6.Voyage
7.It's Over
8.Survive
9.Starlight
10.ONE
START 2012ver.
http://youtu.be/OJlX4awmnfg
12:35~ FIRE BALL
大所帯の生バンド、MIGHTY CROWNがサウンドチェックを終えてもそのままステージにスタンバイしていると、時間になって音を鳴らし始め、4MCが登場。
「日本はまだまだ捨てたもんじゃない!タワレコの店舗が世界で1番多いのが日本なんですよ!」
と言うと、のっけから「タワレコ35周年おめでとう」のフレーズや、チャゲアスやエレキテル連合など、悪ノリと言えるネタを盛り込みながら、見事なマイクリレーでレゲエミュージックを響かせる。
中盤にはボブ・マーリーやジミー・クリフなどのカバーメドレーも挟みつつ、コール&レスポンスを展開して、最初はアウェー感を感じざるを得なかった空気をどんどんホームに塗り替えて行く。
「俺たちが所属しているMIGHTY CROWN FAMILYは毎年一つの抱負を決めてるんだけど、今年の抱負はONE LINK。一つの繋がり。でも、悲しみや苦しみや憎しみの繋がりなんかいらない。俺たちが欲しいのは、今俺たちとお前たちとの間にあるような熱い繋がりなんだよ!
40過ぎても音楽やってると、まだやってんの?とかいろいろ言われるよ。でも俺は今でもこの音楽で世界を変えられると思ってるよ!だからステージに立ってる時は、戦争反対!原発反対!子どもたちのためにいい日本を作っていきたいって思ってる」
という熱いMCのあとは、元祖と言ってもいいタオル回しが炸裂。しかし、本来回すべきタイミングではないとこまでもガンガンタオルが回り、
「まだだよ!別にいいけどね!」
とCHOZEN-LEEが言っていたのが面白かった。
そして、BORDERLESSというこの日のテーマを体現するかのように、終わった後はアウェー感は全くなくなっていた。
ONE LINK
http://youtu.be/UI9-5NkS6Cs
13:40~ [Alexandros]
3番手は[Alexandros]。いつも通りに「Burger Queen」のSEでメンバーが登場すると、いきなりの「Starrrrrrr」からスタート。スタンディングブロックは満員で、しかもほとんどの人が腕を上げているのを見ると、このバンドが本当にたくさんの人に支持されているのがよくわかる。
「Waitress,Waitress!」で踊りまくらせると、獰猛なバンドサウンドの「Cat2」では
「頭では理解しても 白井が反応しない」
パターンで、白井も
「たまアリー!気合い入ってんのかー!タワレコ35周年だってよー!」
と叫び、いつにも増して間奏とアウトロでギター弾きまくり。
「このイベントのために10-FEETと会議をして、その様子を動画に撮ったんですけど、その時に楽屋に黒烏龍茶を置いてくれって言ったら、本当に楽屋にケースで黒烏龍茶を置いてくれたんで、我々もみなさんに一つ約束をしましょう。
近い将来、ここで必ずワンマンをやってみせます!」
という川上の宣言には大歓声が湧き上がる。
しかし、すでに武道館でワンマンをやり、フェスでも軒並みメインステージに立つようになった今、その目標はすぐにでも達成できるはず。
その後もそれを証明するかのような圧巻のバンドサウンドで「Forever Young」「Run Away」を響かせ、「Kick & Spin」では川上がハンドマイクでステージを左右に歩き回りながら歌うロックスターの色気に溢れたパフォーマンス。
最後の磯部のMCは全くオチがなかったものの、川上の
「今たくさん新曲を作っているんで、近いうちにみなさんにお届けできると思います!」
という締めには再び大きな歓声が上がり、ラストは再び川上がハンドマイクで歌う「Adventure」。夏フェスではおなじみだった、演奏終了後のアカペラコール&レスポンスは今回はなし。というか、なんか前の2組に比べるとあっという間過ぎる!
1.Starrrrrrr
2.Waitress,Waitress!
3.Cat2
4.Forever Young
5.Run Away
6.Kick & Spin
7.Adventure
Adventure
http://youtu.be/uTfKFMqkhGg
14:45~ 氣志團
個人的にはここ最近はYAMASHITA'Sや、氣志團ちゃん紅白歌合戦など、もはや演奏すらしないライブを見てきた氣志團。
しかし、COMPLEX「BE MY BABY」のSEで登場し、「Baby Baby Baby」からスタートすると、実に意外にも曲を普通に連発していく。
「鉄のハート」ではメンバーのアクションを交えた演奏が面白く、サポートドラマー亜樹良のソロも含めたバンドの演奏が、実はしっかりしたバンドであるということに今更ながら再確認させられる。
「喧嘩上等」が月9の主題歌になり、久々にヒットしたことの喜びを綾小路翔が語るも、
「よく、今は何してるんですか?と聞かれます(笑)我々、まだ氣志團をやっております(笑)
そんな我々ですが、まだ年末に向けて目標があります…それはこの曲を忘年会で歌ってもらうことです(笑)紅白ではありません(笑)我々はもうNHKには出れません(笑)
MONGOL800のフェスも泉谷しげるさんのイベントも、NHKが密着してましたが、氣志團だけ全カットでした(笑)」
と相変わらずのMCの面白さで空気を掴むと、振り付けをレクチャーしてからの「喧嘩上等」、そして大ヒット曲「One Night Carnival」を披露し、氣志團流パンクソング「MY WAY」と、実に真っ当に曲を連発する日なのかと思いきや、
「みんな、知らない曲ばっかりやってごめん!」
と、メンバーが楽器を置き、カラオケでEXILE「Choo Choo Train」を、完璧なダンスを交えて熱唱。
「これがヒット曲か…。ん?時間?関係ねぇ!まだまだやれんだろ!」
と、さらにEXILE「Rising Sun」をカラオケで歌おうとするも、スタッフが出てきて抱きかかえられてステージから強制退場させられるという展開。
しかも、退場させられながら、
「縁もゆかりも無いさいたまのみなさんに支持されて…」
と、野々村元議員のモノマネを交えるという芸の細かさ。ここ数年はCDJにも出演しているが、今日が今年最後のライブだというのは本当なんだろうか?
1.Baby Baby Baby
2.鉄のハート
3.愛羅武勇
4.喧嘩上等
5.One Night Carnival
6.MY WAY
7.Choo Choo Train ~ Rising Sun
喧嘩上等
http://youtu.be/wWpDMCOGLIY
15:50~ ACIDMAN
埼玉県出身であり、ここでワンマンも行い、今年のVIVA LA ROCKでは初日のトリも務めたACIDMANが再び凱旋。
「今日という日は、この瞬間は二度と訪れないから、一つになって最高の瞬間を作り上げましょう!」
と大木が言ってから、「造花が笑う」でスタートすると、早くもサトマがキャップを吹っ飛ばすほどの熱演を見せる。
「10-FEETもタワレコも僕らがデビュー当時からずっとお世話になっているバンドでありレコード店で。その当時からやっている曲を」
と紹介された「赤燈」もありつつ、今日は10-FEETが主催だからか、アッパーな曲が中心。とりわけ勇壮なコーラスが轟く「新世界」、もはやこのバンドの代表曲である「ある証明」は、ボーカルと演奏が多少ズレてもお構いなし、それよりも勢いだ、と言わんばかりのエモーショナルさ。
しかし、そんなアッパーな曲中心のこの日のラストは、
「ロックバラードは好きですか?ここまで散々動いたと思うんで最後は耳と心だけを開いて聴いてもらって…。
みんなは死について考えたことがありますか?どんな人でも必ず死はやってくる。でも、死んでまた生まれ変われるとしたら、死後の世界があるとしたら…そう考えることができれば、死の瞬間を前向きに捉えることができるんじゃないか、という曲です。
あなたの大事な人を思い浮かべながら聴いて下さい」
と前置きしての、最新シングル「世界が終わる夜」。これがこの広いスーパーアリーナを包み込むかのような力を持ったバラードで、最後にこの曲を持ってきたのは完全に正解。
来月にはこの曲も収録されたニューアルバムがリリースされる。(ついにメジャー10枚目のアルバム!)まだまだ大木の描く世界には終わりは見えない。
1.造花が笑う
2.アイソトープ
3.赤燈
4.Stay in my hand
5.新世界
6.ある証明
7.世界が終わる夜
世界が終わる夜
http://youtu.be/ZPzF7T5q9-Y
16:55~ エレファントカシマシ
埼玉県出身ではないが、ACIDMAN同様にここでワンマンを行い、VIVA LA ROCKにも出演しているエレファントカシマシ。
SEもなしにサポートギターのヒラマミキオを含めた5人が登場すると、「ズレてる方がいい」からスタートし、「Destiny」では宮本がハンドマイクを持ち、ステージを右に左に動き回るのだが、コードが引っかかってなかなか端まで行けずに、コードを引っ張りながら歌う。
「俺たちの曲の中でも有名な曲」
と紹介された「悲しみの果て」では歌い出しから大きな歓声が上がり、「デーデ」ではリズムを刻み始める富永を制して宮本が息を整えてからもう一度やり直す。
ここまではフェスやイベントではおなじみの曲だが、獰猛なバンドサウンドと、「今夜は酒持ってこい」と父親の視点で歌い出す「化ケモノ青年」は意外な選曲。VIVA LA、ロッキン、ラブシャでもやっていなかった。
大ヒット曲「今宵の月のように」からは終盤へ。「ガストロンジャー」では宮本の先走りがちなボーカルに合わせてか、バンドの演奏もどんどんテンポが早くなっていく。この曲、最近歌詞通りに歌ったことがあるのだろうか。
短い時間を突っ走るかのようにほぼノンストップで進行してきたラストは、「俺たちの明日」「ファイティングマン」という、聴いてるだけで、明日からの生活の背中を押してくれる曲の2連発で、力強い拳が無数に振り上げられて終了。
復活後このバンドのライブは、ずっとバンドを続けるとはどういうことかというのを全て演奏で表現していると思う。今日の出演者の中では一組だけ大御所感があるが、このバンドはまだまだ先を走っていて、後輩に背中を見せてくれている。なんと頼もしいことだろうか。
1.ズレてる方がいい
2.Destiny
3.悲しみの果て
4.デーデ
5.化ケモノ青年
6.今宵の月のように
7.ガストロンジャー
8.俺たちの明日
9.ファイティングマン
今宵の月のように
http://youtu.be/Jq-0fKo3C_I
18:00~ サンボマスター
前回のBowlineにも出演しているサンボマスター。キュレーターは異なっても2回連続の出演である。
いつものようにゴダイゴ「Monkey Magic」のSEでメンバーが登場すると、
「Bowline準備できてんのかー!」
と山口隆が叫び、
「10-FEET、呼んでくれてありがとう!でも10-FEETが一つだけ許せないのは、TAKUMA君が僕より数段ハンサムだってことです!ハンサム禁止!ハンサム禁止!」
と、いきなり無茶苦茶なことを言いながら、「ミラクルをキミと起こしたいんです」でスタート。
サンボマスターと10-FEETはまだお互いに無名だった時代から親交があり、今でもお互いの主催フェスやイベントで共演しているのもあってか、のっけから凄まじい盛り上がりで、ダイバーが客席を泳ぎまくる。山口も、
「セキュリティー!」
と叫ぶほどにセキュリティも忙しそう。
「俺はお前に愛してるって言いてえんだ。できれば女の子だけに言いてえけど、そうもいかねえから(笑)
でも、俺がお前らに愛してるって行ったら、お前たちにも愛してるって言ってほしいんだ。俺がエレカシを見て「悲しみの果て」でドキドキしたように、君たちを見て同じようにドキドキしたいんだ。俺が聴き入ってたら木内が横で口ずさみ始めて邪魔だったよ(笑)
でも、俺は10-FEETにも、エレカシにも、氣志團にも、[Alexandros]にも、FIRE BALLにも、locofrankにも愛してるって言いてえわけ。(ACIDMANは言うの忘れてたらしく、後から追加されていた)
愛してるって言ったら愛してるって言ってほしいわけ。ホイットニー・ヒューストンがマンデラ大統領にI love youって言ったのは、恋とかじゃなくてもっと大きな意味だと思うわけ」
と、山口の特徴である、まるで落語のような高速での語り口から始まったのは、すでに夏フェスから披露されていた新曲「愛してる愛して欲しい」。
新曲とは思えない熱狂を生み出したこの曲もようやくリリースが決まり、それに伴うツアーなどのライブにも期待が高まる。
「激しくて速い曲やっていいか!?」
と「光のロック」、さらに定番の2曲を続けると、
「俺はお前たちに生きていて欲しいんだ。俺たちのライブに3回行くんなら今日出てるバンドのライブにも1回行ってくれ。他のバンドのライブに12回行くんなら、1回は俺たちのライブも覗きにきてくれ。なぁ、お互い生きてまた会おうじゃねぇの。
ここにいるみんなに捧げます!」
と、ラストは「ロックンロール イズ ノットデッド」。
サンボマスターは毎回ワンマンも主催イベントも行ってるし、フェスでも見てるけど、今日の観客には山口の言葉がいつもよりもはるかに届いている感じがした。それは、今日の主催が10-FEETであり、山口の言葉や姿勢は、昔から一緒にやってきた10-FEETのTAKUMAに通じるところがあるからだと思う。だから10-FEETのTAKUMAのまっすぐなMCに心を打たれてきた人たちに届いた。
ハンサムかどうかはさておき、サンボマスターは誰よりもカッコいい。
1.ミラクルをキミと起こしたいんです
2.世界をかえさせておくれよ
3.愛してる愛して欲しい
4.光のロック
5.世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
6.できっこないを やらなくちゃ
7.ロックンロール イズ ノットデッド
ロックンロール イズ ノットデッド
http://youtu.be/V71UIJd2LTg
19:05~ 10-FEET
長いようであっという間だった1日。そのトリを飾るのはもちろん主催の10-FEET。いつものSEでメンバーが登場すると、TAKUMAが、
「ハンサム禁止!ハンサム禁止!」
とサンボマスターに対するアンサーを叫び、いきなりの「RIVER」からスタート。2コーラス目は、さいたま仕様でVIVA LA ROCK同様に
「流れ行く 荒川~」
と歌詞を変えて歌う。
「STONE COLD BREAK」ではいったん始まってから、いきなりの巨大サークルが出現する中、
「この曲、何かが足りん!」
と言うと、袖からFIRE BALLの4人が登場。すると、CHOZEN-LEEが、
「本編には関係ないけど、これだけは言わせてくれ!サンボマスター、俺たちも愛してるぜー!」
と、こちらもサンボマスターに対するアンサー。この日はお互い熱いMCをしたもの同士、確実に響き合っている。
そしてFIRE BALLとのコラボで、レゲエテイスト強めな「STONE COLD BREAK」を披露し、さらに祭り感を煽ると、
「楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうなぁ。苦しい時間、つまんない時間は経つのが遅く感じるやろ。
モンハンやってる時は時間あっという間やろ?(笑)YouTubeで好きなバンドの動画見てて、横に出てきた関連アーティストの動画まで見てたらあっという間に朝や(笑)ロックの迷宮に入り込んでしまう(笑)」
と、笑わせながらも人生の真理をついたMCから、この日唯一の聴かせる曲「蜃気楼」を心の奥底まで響かせて、そこからはさらに加速。シリアスなメッセージが突き刺さる「その向こうへ」から、「goes on」でジャンプさせまくって終了。
かと思いきや、引っ込むこともなく、
「アンコールやりまーす。最初からやるの決まってまーす(笑)」
と、そのままアンコールに突入。
「今日はこんなに来てくれて、俺のマイミクのみんな、ありがとう…」
とTAKUMAがボケようとした瞬間、何故か銀テープがこのタイミングで炸裂してしまうという、狙ったのかハプニングなのかわからない一幕もあり、
「locofrankは昨日広島でライブやって、夜車で走って朝8時から会場に来てくれて。
FIRE BALLは自分達の出番だけじゃなくてコラボもやってくれて。
[Alexandros]はようやくこうしてちゃんと対バンすることが出来て。NAOKIは今日は[Alexandros]と仲良くなるのが目標だったらしいけど(笑)
氣志團も京都大作戦にも出てくれたし、エレカシも呼んだら本当に出てくれてなぁ。
サンボマスターは今日「タワレコのポイント2倍にしろー!」って無茶苦茶言ってたけど、昔大学の学祭に2組で出た時、大学生の前で「大学やめろ!大学やめろ!」って叫んでて(笑)マジで勢いで辞めるやついるんちゃう?くらいの(笑)終わったら山口君が他の2人から、「自分が大学卒業してるくせになんで大学やめろ!とか言うんだ!」って怒られてたけど(笑)」
と、この日出演してくれたバンドへの愛と感謝を語り、TAKUMAがチューニングをする間、KOUICHIが繋ぎを任せられると、氣志團が歌ったEXILE「Choo Choo Train」、さらに藤井フミヤ「TRUE LOVE」を勝手にアレンジしまくってドラムを叩きながら歌う。
「意外とドラム叩きながら歌えるもんやな」
とは本人の弁。さらにTAKUMAがその流れに乗っかってエレカシ「今宵の月のように」を歌うという悪ノリぶりを見せたと思いきや、まさかの1曲まるまるバンドでカバー。これはこの日エレカシが出演してくれたからこその演出だろう。
そして、
「あと2曲!」
と、「2%」から、最後の最後はタオルが舞いまくる「CHERRY BLOSSOM」。
こうして、10-FEETは仲間達が繋いできたバトンを受け取って自らの力に変える素晴らしいライブをやってのけたのだが、その究極の形がおそらく京都大作戦なんだろうなぁ。きっと今日よりはるかにいい景色が見えるはず。行ったことのないフェスの中で1番行ってみたいフェスだ。この日も本当に楽しかったけれど、行ったらそれを上回る楽しさに出会えるんだろうな。
1.RIVER
2.VIBES BY VIBES
3.super stomper
4.JUNGLES
5.STONE COLD BREAK feat.FIRE BALL
6.蜃気楼
7.1sec.
8.その向こうへ
9.goes on
encore
10.今宵の月のように
11.2%
12.CHERRY BLOSSOM
RIVER
http://youtu.be/MPfOYr5YkiM
この日、図らずも8組中4組がスリーピースバンド。同じ楽器を使って同じ形態ながら、やっている音楽は全然違うし、ひたすらに「生きてて欲しい」と叫ぶサンボマスターと、死について語るACIDMANは思想は真逆。そのように人間性が音楽に直結してるのからロックバンドは面白い。
そして、去年から始まったこのBowline。出演するアーティストは毎回テーマによって変わるが、MAN WITH A MISSION、SiM、そして10-FEETとラウド、パンクに属するバンドがキュレーターをやってるだけに、次は難波章浩さんか横山健さんでどうでしょうか。
今回のテーマは「ボーダーレス」ということで、
サンボマスター
エレファントカシマシ
ACIDMAN
氣志團
[Alexandros]
FIRE BALL
locofrank
と、一つのジャンルに固めることなく、幅広いラインアップに。
場内には飲食ブースや物販や東北支援ブースが並び、特に物販は長蛇の列となっている。
11:30~ locofrank
そんな中、トップバッターとして登場したのはlocofrank。がっつりライブ見るのはかなり久々。
「10-FEETがなんで俺らをトップバッターにしたかわかるか?最初から飛ばせってことや!」
という木下の挨拶から、文字通り「START」でこの日のライブ、そしてこの日一日の始まりを告げる。早くも当然のようにダイバーが人の上を飛びまくる。
「こんなステージでやらせてもらうことってないからや。ライブハウス代表のつもりで来ました!」
と、このでかいステージでも至って自然体の演奏を繰り広げ、セトリもまさにベスト的な選曲。
「reason」では森のエモーショナルなギターのサウンドが感情を刺激する。
矢継ぎ早に曲を連発しながら、後半には、
「今日のこのエネルギーを少しでも東北に届けられたらいいなと思って。震災から3年半以上経って、元通りになったとこもあったけど、いかんせん失ったものが大き過ぎた。
震災後、音楽を鳴らすのが不謹慎やって言われた時があって。でも俺たちはすぐ東北に行ってライブをやって。不謹慎やったかもしれん。でも少なからず音楽を待ってくれてた人たちもいて。
俺たちは音楽を鳴らすことしかできんけど、今日ははるばる東北からブース出しに来た人や、ボランティアやってくれてる人も来てます。どうか見てまわってみて下さい。
10-FEET、今日は呼んでくれてありがとう!」
と、木下が東北への思いを告げ、ラストはまさにその思いそのもののような曲「ONE」。
こんなに激しい音楽なのに、見ていてこんなにも泣けてくるのは一体なんなんだろうか。それは、彼らの音楽が「感情の音楽」であり、彼らが音を鳴らす様が生き様そのものだからである。locofrankはこの日のトップバッターとして、いつも通りのやり方で最高のスタートを切った。
1.START
2.Before It's Too Late
3.reason
4.Grab Again
5.share
6.Voyage
7.It's Over
8.Survive
9.Starlight
10.ONE
START 2012ver.
http://youtu.be/OJlX4awmnfg
12:35~ FIRE BALL
大所帯の生バンド、MIGHTY CROWNがサウンドチェックを終えてもそのままステージにスタンバイしていると、時間になって音を鳴らし始め、4MCが登場。
「日本はまだまだ捨てたもんじゃない!タワレコの店舗が世界で1番多いのが日本なんですよ!」
と言うと、のっけから「タワレコ35周年おめでとう」のフレーズや、チャゲアスやエレキテル連合など、悪ノリと言えるネタを盛り込みながら、見事なマイクリレーでレゲエミュージックを響かせる。
中盤にはボブ・マーリーやジミー・クリフなどのカバーメドレーも挟みつつ、コール&レスポンスを展開して、最初はアウェー感を感じざるを得なかった空気をどんどんホームに塗り替えて行く。
「俺たちが所属しているMIGHTY CROWN FAMILYは毎年一つの抱負を決めてるんだけど、今年の抱負はONE LINK。一つの繋がり。でも、悲しみや苦しみや憎しみの繋がりなんかいらない。俺たちが欲しいのは、今俺たちとお前たちとの間にあるような熱い繋がりなんだよ!
40過ぎても音楽やってると、まだやってんの?とかいろいろ言われるよ。でも俺は今でもこの音楽で世界を変えられると思ってるよ!だからステージに立ってる時は、戦争反対!原発反対!子どもたちのためにいい日本を作っていきたいって思ってる」
という熱いMCのあとは、元祖と言ってもいいタオル回しが炸裂。しかし、本来回すべきタイミングではないとこまでもガンガンタオルが回り、
「まだだよ!別にいいけどね!」
とCHOZEN-LEEが言っていたのが面白かった。
そして、BORDERLESSというこの日のテーマを体現するかのように、終わった後はアウェー感は全くなくなっていた。
ONE LINK
http://youtu.be/UI9-5NkS6Cs
13:40~ [Alexandros]
3番手は[Alexandros]。いつも通りに「Burger Queen」のSEでメンバーが登場すると、いきなりの「Starrrrrrr」からスタート。スタンディングブロックは満員で、しかもほとんどの人が腕を上げているのを見ると、このバンドが本当にたくさんの人に支持されているのがよくわかる。
「Waitress,Waitress!」で踊りまくらせると、獰猛なバンドサウンドの「Cat2」では
「頭では理解しても 白井が反応しない」
パターンで、白井も
「たまアリー!気合い入ってんのかー!タワレコ35周年だってよー!」
と叫び、いつにも増して間奏とアウトロでギター弾きまくり。
「このイベントのために10-FEETと会議をして、その様子を動画に撮ったんですけど、その時に楽屋に黒烏龍茶を置いてくれって言ったら、本当に楽屋にケースで黒烏龍茶を置いてくれたんで、我々もみなさんに一つ約束をしましょう。
近い将来、ここで必ずワンマンをやってみせます!」
という川上の宣言には大歓声が湧き上がる。
しかし、すでに武道館でワンマンをやり、フェスでも軒並みメインステージに立つようになった今、その目標はすぐにでも達成できるはず。
その後もそれを証明するかのような圧巻のバンドサウンドで「Forever Young」「Run Away」を響かせ、「Kick & Spin」では川上がハンドマイクでステージを左右に歩き回りながら歌うロックスターの色気に溢れたパフォーマンス。
最後の磯部のMCは全くオチがなかったものの、川上の
「今たくさん新曲を作っているんで、近いうちにみなさんにお届けできると思います!」
という締めには再び大きな歓声が上がり、ラストは再び川上がハンドマイクで歌う「Adventure」。夏フェスではおなじみだった、演奏終了後のアカペラコール&レスポンスは今回はなし。というか、なんか前の2組に比べるとあっという間過ぎる!
1.Starrrrrrr
2.Waitress,Waitress!
3.Cat2
4.Forever Young
5.Run Away
6.Kick & Spin
7.Adventure
Adventure
http://youtu.be/uTfKFMqkhGg
14:45~ 氣志團
個人的にはここ最近はYAMASHITA'Sや、氣志團ちゃん紅白歌合戦など、もはや演奏すらしないライブを見てきた氣志團。
しかし、COMPLEX「BE MY BABY」のSEで登場し、「Baby Baby Baby」からスタートすると、実に意外にも曲を普通に連発していく。
「鉄のハート」ではメンバーのアクションを交えた演奏が面白く、サポートドラマー亜樹良のソロも含めたバンドの演奏が、実はしっかりしたバンドであるということに今更ながら再確認させられる。
「喧嘩上等」が月9の主題歌になり、久々にヒットしたことの喜びを綾小路翔が語るも、
「よく、今は何してるんですか?と聞かれます(笑)我々、まだ氣志團をやっております(笑)
そんな我々ですが、まだ年末に向けて目標があります…それはこの曲を忘年会で歌ってもらうことです(笑)紅白ではありません(笑)我々はもうNHKには出れません(笑)
MONGOL800のフェスも泉谷しげるさんのイベントも、NHKが密着してましたが、氣志團だけ全カットでした(笑)」
と相変わらずのMCの面白さで空気を掴むと、振り付けをレクチャーしてからの「喧嘩上等」、そして大ヒット曲「One Night Carnival」を披露し、氣志團流パンクソング「MY WAY」と、実に真っ当に曲を連発する日なのかと思いきや、
「みんな、知らない曲ばっかりやってごめん!」
と、メンバーが楽器を置き、カラオケでEXILE「Choo Choo Train」を、完璧なダンスを交えて熱唱。
「これがヒット曲か…。ん?時間?関係ねぇ!まだまだやれんだろ!」
と、さらにEXILE「Rising Sun」をカラオケで歌おうとするも、スタッフが出てきて抱きかかえられてステージから強制退場させられるという展開。
しかも、退場させられながら、
「縁もゆかりも無いさいたまのみなさんに支持されて…」
と、野々村元議員のモノマネを交えるという芸の細かさ。ここ数年はCDJにも出演しているが、今日が今年最後のライブだというのは本当なんだろうか?
1.Baby Baby Baby
2.鉄のハート
3.愛羅武勇
4.喧嘩上等
5.One Night Carnival
6.MY WAY
7.Choo Choo Train ~ Rising Sun
喧嘩上等
http://youtu.be/wWpDMCOGLIY
15:50~ ACIDMAN
埼玉県出身であり、ここでワンマンも行い、今年のVIVA LA ROCKでは初日のトリも務めたACIDMANが再び凱旋。
「今日という日は、この瞬間は二度と訪れないから、一つになって最高の瞬間を作り上げましょう!」
と大木が言ってから、「造花が笑う」でスタートすると、早くもサトマがキャップを吹っ飛ばすほどの熱演を見せる。
「10-FEETもタワレコも僕らがデビュー当時からずっとお世話になっているバンドでありレコード店で。その当時からやっている曲を」
と紹介された「赤燈」もありつつ、今日は10-FEETが主催だからか、アッパーな曲が中心。とりわけ勇壮なコーラスが轟く「新世界」、もはやこのバンドの代表曲である「ある証明」は、ボーカルと演奏が多少ズレてもお構いなし、それよりも勢いだ、と言わんばかりのエモーショナルさ。
しかし、そんなアッパーな曲中心のこの日のラストは、
「ロックバラードは好きですか?ここまで散々動いたと思うんで最後は耳と心だけを開いて聴いてもらって…。
みんなは死について考えたことがありますか?どんな人でも必ず死はやってくる。でも、死んでまた生まれ変われるとしたら、死後の世界があるとしたら…そう考えることができれば、死の瞬間を前向きに捉えることができるんじゃないか、という曲です。
あなたの大事な人を思い浮かべながら聴いて下さい」
と前置きしての、最新シングル「世界が終わる夜」。これがこの広いスーパーアリーナを包み込むかのような力を持ったバラードで、最後にこの曲を持ってきたのは完全に正解。
来月にはこの曲も収録されたニューアルバムがリリースされる。(ついにメジャー10枚目のアルバム!)まだまだ大木の描く世界には終わりは見えない。
1.造花が笑う
2.アイソトープ
3.赤燈
4.Stay in my hand
5.新世界
6.ある証明
7.世界が終わる夜
世界が終わる夜
http://youtu.be/ZPzF7T5q9-Y
16:55~ エレファントカシマシ
埼玉県出身ではないが、ACIDMAN同様にここでワンマンを行い、VIVA LA ROCKにも出演しているエレファントカシマシ。
SEもなしにサポートギターのヒラマミキオを含めた5人が登場すると、「ズレてる方がいい」からスタートし、「Destiny」では宮本がハンドマイクを持ち、ステージを右に左に動き回るのだが、コードが引っかかってなかなか端まで行けずに、コードを引っ張りながら歌う。
「俺たちの曲の中でも有名な曲」
と紹介された「悲しみの果て」では歌い出しから大きな歓声が上がり、「デーデ」ではリズムを刻み始める富永を制して宮本が息を整えてからもう一度やり直す。
ここまではフェスやイベントではおなじみの曲だが、獰猛なバンドサウンドと、「今夜は酒持ってこい」と父親の視点で歌い出す「化ケモノ青年」は意外な選曲。VIVA LA、ロッキン、ラブシャでもやっていなかった。
大ヒット曲「今宵の月のように」からは終盤へ。「ガストロンジャー」では宮本の先走りがちなボーカルに合わせてか、バンドの演奏もどんどんテンポが早くなっていく。この曲、最近歌詞通りに歌ったことがあるのだろうか。
短い時間を突っ走るかのようにほぼノンストップで進行してきたラストは、「俺たちの明日」「ファイティングマン」という、聴いてるだけで、明日からの生活の背中を押してくれる曲の2連発で、力強い拳が無数に振り上げられて終了。
復活後このバンドのライブは、ずっとバンドを続けるとはどういうことかというのを全て演奏で表現していると思う。今日の出演者の中では一組だけ大御所感があるが、このバンドはまだまだ先を走っていて、後輩に背中を見せてくれている。なんと頼もしいことだろうか。
1.ズレてる方がいい
2.Destiny
3.悲しみの果て
4.デーデ
5.化ケモノ青年
6.今宵の月のように
7.ガストロンジャー
8.俺たちの明日
9.ファイティングマン
今宵の月のように
http://youtu.be/Jq-0fKo3C_I
18:00~ サンボマスター
前回のBowlineにも出演しているサンボマスター。キュレーターは異なっても2回連続の出演である。
いつものようにゴダイゴ「Monkey Magic」のSEでメンバーが登場すると、
「Bowline準備できてんのかー!」
と山口隆が叫び、
「10-FEET、呼んでくれてありがとう!でも10-FEETが一つだけ許せないのは、TAKUMA君が僕より数段ハンサムだってことです!ハンサム禁止!ハンサム禁止!」
と、いきなり無茶苦茶なことを言いながら、「ミラクルをキミと起こしたいんです」でスタート。
サンボマスターと10-FEETはまだお互いに無名だった時代から親交があり、今でもお互いの主催フェスやイベントで共演しているのもあってか、のっけから凄まじい盛り上がりで、ダイバーが客席を泳ぎまくる。山口も、
「セキュリティー!」
と叫ぶほどにセキュリティも忙しそう。
「俺はお前に愛してるって言いてえんだ。できれば女の子だけに言いてえけど、そうもいかねえから(笑)
でも、俺がお前らに愛してるって行ったら、お前たちにも愛してるって言ってほしいんだ。俺がエレカシを見て「悲しみの果て」でドキドキしたように、君たちを見て同じようにドキドキしたいんだ。俺が聴き入ってたら木内が横で口ずさみ始めて邪魔だったよ(笑)
でも、俺は10-FEETにも、エレカシにも、氣志團にも、[Alexandros]にも、FIRE BALLにも、locofrankにも愛してるって言いてえわけ。(ACIDMANは言うの忘れてたらしく、後から追加されていた)
愛してるって言ったら愛してるって言ってほしいわけ。ホイットニー・ヒューストンがマンデラ大統領にI love youって言ったのは、恋とかじゃなくてもっと大きな意味だと思うわけ」
と、山口の特徴である、まるで落語のような高速での語り口から始まったのは、すでに夏フェスから披露されていた新曲「愛してる愛して欲しい」。
新曲とは思えない熱狂を生み出したこの曲もようやくリリースが決まり、それに伴うツアーなどのライブにも期待が高まる。
「激しくて速い曲やっていいか!?」
と「光のロック」、さらに定番の2曲を続けると、
「俺はお前たちに生きていて欲しいんだ。俺たちのライブに3回行くんなら今日出てるバンドのライブにも1回行ってくれ。他のバンドのライブに12回行くんなら、1回は俺たちのライブも覗きにきてくれ。なぁ、お互い生きてまた会おうじゃねぇの。
ここにいるみんなに捧げます!」
と、ラストは「ロックンロール イズ ノットデッド」。
サンボマスターは毎回ワンマンも主催イベントも行ってるし、フェスでも見てるけど、今日の観客には山口の言葉がいつもよりもはるかに届いている感じがした。それは、今日の主催が10-FEETであり、山口の言葉や姿勢は、昔から一緒にやってきた10-FEETのTAKUMAに通じるところがあるからだと思う。だから10-FEETのTAKUMAのまっすぐなMCに心を打たれてきた人たちに届いた。
ハンサムかどうかはさておき、サンボマスターは誰よりもカッコいい。
1.ミラクルをキミと起こしたいんです
2.世界をかえさせておくれよ
3.愛してる愛して欲しい
4.光のロック
5.世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
6.できっこないを やらなくちゃ
7.ロックンロール イズ ノットデッド
ロックンロール イズ ノットデッド
http://youtu.be/V71UIJd2LTg
19:05~ 10-FEET
長いようであっという間だった1日。そのトリを飾るのはもちろん主催の10-FEET。いつものSEでメンバーが登場すると、TAKUMAが、
「ハンサム禁止!ハンサム禁止!」
とサンボマスターに対するアンサーを叫び、いきなりの「RIVER」からスタート。2コーラス目は、さいたま仕様でVIVA LA ROCK同様に
「流れ行く 荒川~」
と歌詞を変えて歌う。
「STONE COLD BREAK」ではいったん始まってから、いきなりの巨大サークルが出現する中、
「この曲、何かが足りん!」
と言うと、袖からFIRE BALLの4人が登場。すると、CHOZEN-LEEが、
「本編には関係ないけど、これだけは言わせてくれ!サンボマスター、俺たちも愛してるぜー!」
と、こちらもサンボマスターに対するアンサー。この日はお互い熱いMCをしたもの同士、確実に響き合っている。
そしてFIRE BALLとのコラボで、レゲエテイスト強めな「STONE COLD BREAK」を披露し、さらに祭り感を煽ると、
「楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうなぁ。苦しい時間、つまんない時間は経つのが遅く感じるやろ。
モンハンやってる時は時間あっという間やろ?(笑)YouTubeで好きなバンドの動画見てて、横に出てきた関連アーティストの動画まで見てたらあっという間に朝や(笑)ロックの迷宮に入り込んでしまう(笑)」
と、笑わせながらも人生の真理をついたMCから、この日唯一の聴かせる曲「蜃気楼」を心の奥底まで響かせて、そこからはさらに加速。シリアスなメッセージが突き刺さる「その向こうへ」から、「goes on」でジャンプさせまくって終了。
かと思いきや、引っ込むこともなく、
「アンコールやりまーす。最初からやるの決まってまーす(笑)」
と、そのままアンコールに突入。
「今日はこんなに来てくれて、俺のマイミクのみんな、ありがとう…」
とTAKUMAがボケようとした瞬間、何故か銀テープがこのタイミングで炸裂してしまうという、狙ったのかハプニングなのかわからない一幕もあり、
「locofrankは昨日広島でライブやって、夜車で走って朝8時から会場に来てくれて。
FIRE BALLは自分達の出番だけじゃなくてコラボもやってくれて。
[Alexandros]はようやくこうしてちゃんと対バンすることが出来て。NAOKIは今日は[Alexandros]と仲良くなるのが目標だったらしいけど(笑)
氣志團も京都大作戦にも出てくれたし、エレカシも呼んだら本当に出てくれてなぁ。
サンボマスターは今日「タワレコのポイント2倍にしろー!」って無茶苦茶言ってたけど、昔大学の学祭に2組で出た時、大学生の前で「大学やめろ!大学やめろ!」って叫んでて(笑)マジで勢いで辞めるやついるんちゃう?くらいの(笑)終わったら山口君が他の2人から、「自分が大学卒業してるくせになんで大学やめろ!とか言うんだ!」って怒られてたけど(笑)」
と、この日出演してくれたバンドへの愛と感謝を語り、TAKUMAがチューニングをする間、KOUICHIが繋ぎを任せられると、氣志團が歌ったEXILE「Choo Choo Train」、さらに藤井フミヤ「TRUE LOVE」を勝手にアレンジしまくってドラムを叩きながら歌う。
「意外とドラム叩きながら歌えるもんやな」
とは本人の弁。さらにTAKUMAがその流れに乗っかってエレカシ「今宵の月のように」を歌うという悪ノリぶりを見せたと思いきや、まさかの1曲まるまるバンドでカバー。これはこの日エレカシが出演してくれたからこその演出だろう。
そして、
「あと2曲!」
と、「2%」から、最後の最後はタオルが舞いまくる「CHERRY BLOSSOM」。
こうして、10-FEETは仲間達が繋いできたバトンを受け取って自らの力に変える素晴らしいライブをやってのけたのだが、その究極の形がおそらく京都大作戦なんだろうなぁ。きっと今日よりはるかにいい景色が見えるはず。行ったことのないフェスの中で1番行ってみたいフェスだ。この日も本当に楽しかったけれど、行ったらそれを上回る楽しさに出会えるんだろうな。
1.RIVER
2.VIBES BY VIBES
3.super stomper
4.JUNGLES
5.STONE COLD BREAK feat.FIRE BALL
6.蜃気楼
7.1sec.
8.その向こうへ
9.goes on
encore
10.今宵の月のように
11.2%
12.CHERRY BLOSSOM
RIVER
http://youtu.be/MPfOYr5YkiM
この日、図らずも8組中4組がスリーピースバンド。同じ楽器を使って同じ形態ながら、やっている音楽は全然違うし、ひたすらに「生きてて欲しい」と叫ぶサンボマスターと、死について語るACIDMANは思想は真逆。そのように人間性が音楽に直結してるのからロックバンドは面白い。
そして、去年から始まったこのBowline。出演するアーティストは毎回テーマによって変わるが、MAN WITH A MISSION、SiM、そして10-FEETとラウド、パンクに属するバンドがキュレーターをやってるだけに、次は難波章浩さんか横山健さんでどうでしょうか。
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~bayfm25th Anniversary LIVE JACK!!~ Kashiwa Music Factory SPECIAL ~THUMBUP編 Vol.2~ @柏THUMBUP 10/19