Czecho No Republic MANTLE TOUR ~2014年宇宙の旅~ @赤坂BLITZ 10/10
- 2014/10/11
- 11:02
去年のメジャーデビューアルバム「NEVERLAND」に続き、今年2ndアルバム「MANTLE」をリリースした5人組バンド、Czecho No Republic。ボーカル&ベースの武井がかつてバイトをしていた渋谷AXでの最初で最後のワンマンや、多数の夏フェス出演を経てのアルバムリリースツアーのファイナルは赤坂BLITZ。すでにAXでワンマンをやったとはいえ、あれは「結果的にワンマンになってしまった」ライブであり、元からワンマンツアーであることが発表されていた中でこのキャパをソールドアウトさせたのはバンドにとって大きい。
18時を予定していた開場がかなり遅れる中、場内は鮮やかな花などがいたるところに飾り付けられ、このバンドのこのライブにかける意気込みと、徹底した雰囲気作りを感じさせる。(本人たちは会場に入って初めてこの演出を知ったらしいが)
そんな状態なので、もっと開演が遅れるかと思いきや、19時10分過ぎに暗転するとメンバーが登場。それぞれが花で飾り付けられた楽器の前に立つと、サビのインストバージョンをイントロに付けたしたアレンジで、「MANTLE」のオープニングナンバーである「Amazing Parade」でスタート。軽快なリズムに乗ってすでに客席はダンスフロアとなり、後ろのスクリーンには美しい映像が映る。
基本的に構成としては「MANTLE」の収録曲にこれまでのライブでの定番曲を混ぜて行くという、リリースツアーの王道的なものだが、すでにファンやリスナーから高い評価を得ている「MANTLE」の曲がやはり素晴らしい。
パンクなラブソング「Crazy Crazy Love」、紅一点メンバーのタカハシマイ(キーボード&ギター&パーカッション&コーラスなど)がメインボーカルを務める、牧歌的な「Field Poppy」、武井がアコギ、八木がキーボードというベースレス編成で、終わってしまった夏を慈しむように演奏された「Summer Love」、仕事を辞めた喜びを八木メインボーカルで叫びまくり、最後には客席に突入した「JOB!」など、バラエティに富みながらも、どの曲も本当にポップ。
タカハシマイ、八木のボーカルだけでなく、砂川と山崎もコーラスを務めるという全員歌唱ぶり。(この日はやらなかったが、砂川メインボーカルの曲もある)しかもそれぞれ全くタイプの違うボーカリストなだけに、これはバンドにとって非常に大きな武器になっている。
武井による砂川いじりなどもありつつ、非常にスピーディにテンポ良くライブが進んで行くのは曲が増えても全く変わらないところ。
「幽霊船」「Festival」という、これまではクライマックスに持ってきていた代表曲もあっさり中盤に演奏される。
ダークなエレクトロ「Crap Your Hands」、タカハシマイのボーカルが非常に伸びやかで、まるで世界名作劇場あたりのテーマソングになっていてもおかしくない「Hello, My Friend Sopie」、八木メインボーカルの、タイトル通りにダブの要素が強い「Malidabu」と、再び「MANTLE」の曲を連発。
ここで武井が、
「人と人は共通点が多いほど仲良くなれて…」
と、もっともらしいことを言うと、最後は結局下ネタでメンバーの失笑を買う。
そこからの後半戦はアッパーな曲が連発されるラストスパート。
「天国があるかないかなんて 考えたこともないけど
もしかしてここがそうかなって 鼻歌交じり時々思うよ」
という、まさに「今ここ」を実感する「MUSIC」、アルバムのリードトラックとして公開されていた「No Way」、大合唱を巻き起こした「ダイナソー」、「Melody」と、新旧どちらの曲もがすでにアンセムと化している。
そして
「ツアータイトルになってるんだから、この曲をやらないと終われない!」
という「2014年宇宙の旅」では子猫などが出てくるシュールかつサイケデリックな映像の中、客席からもコーラスが巻き起こって終了…かと思いきや、
「まだいける!まだ踊れる!」
と、ダメ押しの「Changing My Life」でさらに一踊りさせて終了。
アンコールではまず砂川が1人で登場し、今回のツアーで恒例の叫びを披露。この日はドラゴンボールから、悟空のフリーザに対する、
「クリリンのことかー!」
を、フリーザ、悟空のモノマネをしながら叫んだのだが、全く似てないどころか、もはや似せる気すらさらさらないんじゃないかというくらいに普段の砂川そのものであった。
そしてそれがフリになって、すでにリリースが決定している、アニメ「ドラゴンボール改」のタイアップシングル「OH YEAH!!!!!!!」を披露。(!が7つなのはドラゴンボールが7個だから)
すでにグッドモーニングアメリカも同タイアップシングルをリリースしているが、チェコは全くドラゴンボールらしくない、むしろチェコそのもののような曲で勝負してきた。確かにサビは小学生でも合唱できるようになっていて、そこは意識したのかもしれないが、曲自体は完全にエレポップ。抜群にメロディが良く、このシングルでさらに広いところに手をかけることになるかもしれない。ちなみにこの曲では武井がギター、八木がシンセという編成。
そしてラストは「ショートバケーション」でさらに踊らせて終了。
しかしさらなるアンコールを求める声が止まず、今度はここまで変幻自在かつ強靭なドラムでバンドを支えてきた山崎正太郎が1人で登場し、
「さっき武井君が、人と人は共通点が多いほうが仲良くなれるって言ってたけど、みんなと僕にも共通点があるんですよ。
みんな、ここに来てるってことはチェコ好きなんでしょ?僕もメンバーだけどチェコ大好きなんですよ!(笑)
だから、一個しか共通点ないと友達にはなれないかもしれないけど、いつか、居酒屋で僕が酒を飲んでる時に、君たちの誰かが隣の席で飲んでて僕に気づいて、「正太郎さん!チェコ大好きなんですよ!」って言ってくれたら、「僕もチェコ大好きなんだよ!」って言えるっていうか(笑)」
と、天然っぽさを感じさせるMCをしてから、メンバーが全員登場し、武井が、
「初の赤坂BLITZワンマンですけど、前にメンバー抜けて三人になった時、これからどうしようかっていう話し合いをしたのが赤坂のカフェで…」
とかつての思い出を語るも、その時にいたはずの八木と山崎はそのことを全く覚えておらず、
「それでその日、ここでOGRE YOU ASSHOLEのワンマンを見て。その時に、まだメンバーじゃなかったこの人(タカハシマイ)が当時一緒に音楽やってた人と見にきてて挨拶して。繋がってるね。で、なんやかんやあって砂川さんが加入して今に至ると(笑)」
というMCをして(しかもOGRE YOU ASSHOLEのワンマンは3年前の10月10日という同じ日だった)から、この5人で1番最初にレコーディングしたシングル「アイボリー」を、ここにいる人たちへの子守唄のように響かせて終了。
最後には写真撮影もし、傑作アルバム「MANTLE」のツアーは幕を閉じた。
何度となく見てきたこのバンドのライブの中で間違いなくこの日が現時点でのベストだったのは、「MANTLE」が紛れもなく最高傑作であり、この5人での本当の1stアルバムだから。しかし八木、砂川、タカハシというボーカルができるメンバーが集まったのは奇跡であり運命。こんなアルバム作って次はどうするんだろうとすら思ってしまうが。
ちなみに、ちらっとMCでも触れられた脱退したメンバー、吉田アディムは、開演前にロビーで酒を飲みまくり、ライブ中は2階席で踊りまくっていた。脱退してもなんやかんやで毎回ライブを見にきている。
1.Amazing Parade
2.Call Her
3.Crazy Crazy Love
4.レインボー
5.Field Poppy
6.Summer Love
7.JOB!
8.幽霊船
9.Festival
10.Crap Your Hands
11.Hello, My Friend Sophie
12.Maridabu
13.ネバーランド
14.MUSIC
15.No Way
16.ダイナソー
17.Melody
18.2014年宇宙の旅
19.Changing My Life
encore1
20.OH YEAH!!!!!!!
21.ショートバケーション
encore2
22.アイボリー
18時を予定していた開場がかなり遅れる中、場内は鮮やかな花などがいたるところに飾り付けられ、このバンドのこのライブにかける意気込みと、徹底した雰囲気作りを感じさせる。(本人たちは会場に入って初めてこの演出を知ったらしいが)
そんな状態なので、もっと開演が遅れるかと思いきや、19時10分過ぎに暗転するとメンバーが登場。それぞれが花で飾り付けられた楽器の前に立つと、サビのインストバージョンをイントロに付けたしたアレンジで、「MANTLE」のオープニングナンバーである「Amazing Parade」でスタート。軽快なリズムに乗ってすでに客席はダンスフロアとなり、後ろのスクリーンには美しい映像が映る。
基本的に構成としては「MANTLE」の収録曲にこれまでのライブでの定番曲を混ぜて行くという、リリースツアーの王道的なものだが、すでにファンやリスナーから高い評価を得ている「MANTLE」の曲がやはり素晴らしい。
パンクなラブソング「Crazy Crazy Love」、紅一点メンバーのタカハシマイ(キーボード&ギター&パーカッション&コーラスなど)がメインボーカルを務める、牧歌的な「Field Poppy」、武井がアコギ、八木がキーボードというベースレス編成で、終わってしまった夏を慈しむように演奏された「Summer Love」、仕事を辞めた喜びを八木メインボーカルで叫びまくり、最後には客席に突入した「JOB!」など、バラエティに富みながらも、どの曲も本当にポップ。
タカハシマイ、八木のボーカルだけでなく、砂川と山崎もコーラスを務めるという全員歌唱ぶり。(この日はやらなかったが、砂川メインボーカルの曲もある)しかもそれぞれ全くタイプの違うボーカリストなだけに、これはバンドにとって非常に大きな武器になっている。
武井による砂川いじりなどもありつつ、非常にスピーディにテンポ良くライブが進んで行くのは曲が増えても全く変わらないところ。
「幽霊船」「Festival」という、これまではクライマックスに持ってきていた代表曲もあっさり中盤に演奏される。
ダークなエレクトロ「Crap Your Hands」、タカハシマイのボーカルが非常に伸びやかで、まるで世界名作劇場あたりのテーマソングになっていてもおかしくない「Hello, My Friend Sopie」、八木メインボーカルの、タイトル通りにダブの要素が強い「Malidabu」と、再び「MANTLE」の曲を連発。
ここで武井が、
「人と人は共通点が多いほど仲良くなれて…」
と、もっともらしいことを言うと、最後は結局下ネタでメンバーの失笑を買う。
そこからの後半戦はアッパーな曲が連発されるラストスパート。
「天国があるかないかなんて 考えたこともないけど
もしかしてここがそうかなって 鼻歌交じり時々思うよ」
という、まさに「今ここ」を実感する「MUSIC」、アルバムのリードトラックとして公開されていた「No Way」、大合唱を巻き起こした「ダイナソー」、「Melody」と、新旧どちらの曲もがすでにアンセムと化している。
そして
「ツアータイトルになってるんだから、この曲をやらないと終われない!」
という「2014年宇宙の旅」では子猫などが出てくるシュールかつサイケデリックな映像の中、客席からもコーラスが巻き起こって終了…かと思いきや、
「まだいける!まだ踊れる!」
と、ダメ押しの「Changing My Life」でさらに一踊りさせて終了。
アンコールではまず砂川が1人で登場し、今回のツアーで恒例の叫びを披露。この日はドラゴンボールから、悟空のフリーザに対する、
「クリリンのことかー!」
を、フリーザ、悟空のモノマネをしながら叫んだのだが、全く似てないどころか、もはや似せる気すらさらさらないんじゃないかというくらいに普段の砂川そのものであった。
そしてそれがフリになって、すでにリリースが決定している、アニメ「ドラゴンボール改」のタイアップシングル「OH YEAH!!!!!!!」を披露。(!が7つなのはドラゴンボールが7個だから)
すでにグッドモーニングアメリカも同タイアップシングルをリリースしているが、チェコは全くドラゴンボールらしくない、むしろチェコそのもののような曲で勝負してきた。確かにサビは小学生でも合唱できるようになっていて、そこは意識したのかもしれないが、曲自体は完全にエレポップ。抜群にメロディが良く、このシングルでさらに広いところに手をかけることになるかもしれない。ちなみにこの曲では武井がギター、八木がシンセという編成。
そしてラストは「ショートバケーション」でさらに踊らせて終了。
しかしさらなるアンコールを求める声が止まず、今度はここまで変幻自在かつ強靭なドラムでバンドを支えてきた山崎正太郎が1人で登場し、
「さっき武井君が、人と人は共通点が多いほうが仲良くなれるって言ってたけど、みんなと僕にも共通点があるんですよ。
みんな、ここに来てるってことはチェコ好きなんでしょ?僕もメンバーだけどチェコ大好きなんですよ!(笑)
だから、一個しか共通点ないと友達にはなれないかもしれないけど、いつか、居酒屋で僕が酒を飲んでる時に、君たちの誰かが隣の席で飲んでて僕に気づいて、「正太郎さん!チェコ大好きなんですよ!」って言ってくれたら、「僕もチェコ大好きなんだよ!」って言えるっていうか(笑)」
と、天然っぽさを感じさせるMCをしてから、メンバーが全員登場し、武井が、
「初の赤坂BLITZワンマンですけど、前にメンバー抜けて三人になった時、これからどうしようかっていう話し合いをしたのが赤坂のカフェで…」
とかつての思い出を語るも、その時にいたはずの八木と山崎はそのことを全く覚えておらず、
「それでその日、ここでOGRE YOU ASSHOLEのワンマンを見て。その時に、まだメンバーじゃなかったこの人(タカハシマイ)が当時一緒に音楽やってた人と見にきてて挨拶して。繋がってるね。で、なんやかんやあって砂川さんが加入して今に至ると(笑)」
というMCをして(しかもOGRE YOU ASSHOLEのワンマンは3年前の10月10日という同じ日だった)から、この5人で1番最初にレコーディングしたシングル「アイボリー」を、ここにいる人たちへの子守唄のように響かせて終了。
最後には写真撮影もし、傑作アルバム「MANTLE」のツアーは幕を閉じた。
何度となく見てきたこのバンドのライブの中で間違いなくこの日が現時点でのベストだったのは、「MANTLE」が紛れもなく最高傑作であり、この5人での本当の1stアルバムだから。しかし八木、砂川、タカハシというボーカルができるメンバーが集まったのは奇跡であり運命。こんなアルバム作って次はどうするんだろうとすら思ってしまうが。
ちなみに、ちらっとMCでも触れられた脱退したメンバー、吉田アディムは、開演前にロビーで酒を飲みまくり、ライブ中は2階席で踊りまくっていた。脱退してもなんやかんやで毎回ライブを見にきている。
1.Amazing Parade
2.Call Her
3.Crazy Crazy Love
4.レインボー
5.Field Poppy
6.Summer Love
7.JOB!
8.幽霊船
9.Festival
10.Crap Your Hands
11.Hello, My Friend Sophie
12.Maridabu
13.ネバーランド
14.MUSIC
15.No Way
16.ダイナソー
17.Melody
18.2014年宇宙の旅
19.Changing My Life
encore1
20.OH YEAH!!!!!!!
21.ショートバケーション
encore2
22.アイボリー
andymori ラストライブ @日本武道館 10/15 ホーム
毎日弾こうテレキャスター&片道4,100円&街と大都市ツアー・関東3連戦! 出演:QOOLAND/ircle/Large House Satisfaction @千葉LOOK 10/6