Plastic Tree 結成20周年"樹念"ツアー2014 「そしてパレードは続く」 @市川市文化会館 10/4
- 2014/10/05
- 00:57
タイトルにあるように、今年で結成20周年を迎えた、Plastic Tree。その20周年"樹念"ツアーであるが、この日の市川市文化会館は有村竜太朗の地元である。有村は学生時代にここにライブを見に来たこともあるらしく、凱旋ライブと言ってもいいかもしれない。それだけに、特別なライブになりそうな予感。
2階席のかなり後方から見てもすぐわかるくらいに男性の観客が少ないのは、わかってはいることとはいえ、やはりアウェー感を感じざるを得ない。
18時をちょっと過ぎた頃、装飾が飾り付けられたステージにメンバーが1人ずつ登場。このツアーはタイトル通り、「Parade」の曲を軸に構成しており、過去曲がふんだんに演奏される。
前半は有村がギターを持つ、ダークな世界観のギターロックが中心。有村と長谷川の挨拶を挟んでからの「てふてふ」では、文字通り有村が蝶のように舞いながら歌い、スクリーンにも蝶のモチーフがたくさん舞うなど、このバンドのライブは照明と映像も美しいことを再確認させてくれる。
人気の高いシングル曲「梟」も演奏されると、有村が、高校生の時にこの会場でライブを見たことを回想するMC。
「学校の行事みたいなやつだったから、全員学ラン、女子もいたけど、そんな格好の若者たちを見て、そのミュージシャンが、「お前たちは俺の息子と娘だ!」って言ったのが未だに印象に残っていて(笑)
その息子が、こうしてここに帰ってまいりました(笑)」
と、この場所の思い出を語ると、最新シングル「マイム」のカップリング曲「トゥインクル」へ。まるで夜空の星たちの中で演奏しているような照明と映像が本当に美しく、楽曲のキラキラとしたポップさをさらに引き立てていた。
しかし一転して「ヘイト・レッド、ディップ・イット」で轟音ギターノイズに会場が包まれ、ヘドバンも発生し、ギターを弾かずに歌唱に専念する有村のアクションもどんどん激しくなってくると、打ち込みも使った最新シングル「マイム」を実演。
エレクトロの要素も取り入れた、このバンドならではの漆黒のダンスナンバーで、有村の振り付けもどこか可愛らしい。
意外とあっという間だった本編のラストは、ツアータイトルにちなみ、「そしてパレードは続く」。有村は座って歌い、スクリーンにはまさにパレードのアニメーションが映し出されていた。
アンコールを待つ手拍子が続く中、なかなか出てこないので、どうしたのかと思っていたら、メンバー全員がツアーTシャツに着替えて登場…と思いきや、長谷川以外のメンバーは口元にタオルを巻き、サングラス着用という怪しい出で立ち。しかも有村がドラム、ナカヤマがベース、ケンケンがギターと、パートチェンジ。もちろん長谷川はボーカル。
「普段、ジャズ喫茶でジャズシンガーとして活動している、千川ボネットとプラトニックラヴァーズ」
という名義で、千葉テレビのバンドの番組「千プラ」のテーマ曲を演奏。やはり演奏はかなりぎこちないし、歌詞もユーモアに満ち溢れたものだが、サウンドはこのバンドのものとしか言えないシューゲイズギターサウンドなのが面白い。
本編はかなりキッチリと構築された展開だったので、これにはかなり和んだ。終わってから一度ダッシュで戻って再び登場すると、この曲のことには一切触れてなかったが。
「昔、市川でライブやってた時に、フルメイクで駐禁取られて、交番に連れてかれたことがある(笑)」
と、再び市川での思い出を話しながら、ラストは代表曲「メランコリック」の轟音ギターサウンドでヘドバンを巻き起こして終了。
しかし、まだアンコールを求める声はやまず、再びメンバーが登場。
「ケンケンの言葉を借りると、料金分は本編でやっているので、ここからは好きなようにやらせてもらいます」
と、美メロの極致のような「ロケット」、さらに長谷川が、
「昔、市川でよくライブやってた頃にもよくやってた曲」
と、初期の「クリーム」で終了。メンバーが観客に手を振り、順番にステージを去って行くと、有村が、
「ツアーファイナルじゃないのに、なんか感極まってる。…このままじゃ終われないでしょ!」
と、メンバーを呼び戻し、さらに1曲「サイコガーデン」を披露して、本当に終了。本編自体は1時間半ちょっとだったが、アンコールが全て終わる頃には、2時間半ほどを経過していた。
有村は最後に、
「気をつけて帰ってねー」
とマイクを通さずに観客に告げて帰っていった。
自分たちの音楽性や世界観をしっかりと確立させながら歩いて来た20年間。しかし、新曲「マイム」に顕著なように、バンドはさらに新境地に足を踏み出している。
「こうしてみんなでこういう時間を過ごせるなら、歳を重ねるのも悪くない」
と有村は言っていたが、自分が有村くらいの年齢になった時に、そう言えるようになっていたいと思う。
1.リコール
2.くちづけ
3.十字路
4.Sink
5.名前のない花
6.ベランダ
7.てふてふ
8.梟
9.空白の日
10.トゥインクル
11.Bloom
12.ヘイト・レッド、ディップ・イット
13.マイム
14.デュエット
15.真っ赤な糸
16.そしてパレードは続く
encore1
17.千プラのテーマ
18.少女狂想
19.メランコリック
encore2
20.ロケット
21.クリーム
22.サイコガーデン
マイム
http://youtu.be/XggYNGse84Q
2階席のかなり後方から見てもすぐわかるくらいに男性の観客が少ないのは、わかってはいることとはいえ、やはりアウェー感を感じざるを得ない。
18時をちょっと過ぎた頃、装飾が飾り付けられたステージにメンバーが1人ずつ登場。このツアーはタイトル通り、「Parade」の曲を軸に構成しており、過去曲がふんだんに演奏される。
前半は有村がギターを持つ、ダークな世界観のギターロックが中心。有村と長谷川の挨拶を挟んでからの「てふてふ」では、文字通り有村が蝶のように舞いながら歌い、スクリーンにも蝶のモチーフがたくさん舞うなど、このバンドのライブは照明と映像も美しいことを再確認させてくれる。
人気の高いシングル曲「梟」も演奏されると、有村が、高校生の時にこの会場でライブを見たことを回想するMC。
「学校の行事みたいなやつだったから、全員学ラン、女子もいたけど、そんな格好の若者たちを見て、そのミュージシャンが、「お前たちは俺の息子と娘だ!」って言ったのが未だに印象に残っていて(笑)
その息子が、こうしてここに帰ってまいりました(笑)」
と、この場所の思い出を語ると、最新シングル「マイム」のカップリング曲「トゥインクル」へ。まるで夜空の星たちの中で演奏しているような照明と映像が本当に美しく、楽曲のキラキラとしたポップさをさらに引き立てていた。
しかし一転して「ヘイト・レッド、ディップ・イット」で轟音ギターノイズに会場が包まれ、ヘドバンも発生し、ギターを弾かずに歌唱に専念する有村のアクションもどんどん激しくなってくると、打ち込みも使った最新シングル「マイム」を実演。
エレクトロの要素も取り入れた、このバンドならではの漆黒のダンスナンバーで、有村の振り付けもどこか可愛らしい。
意外とあっという間だった本編のラストは、ツアータイトルにちなみ、「そしてパレードは続く」。有村は座って歌い、スクリーンにはまさにパレードのアニメーションが映し出されていた。
アンコールを待つ手拍子が続く中、なかなか出てこないので、どうしたのかと思っていたら、メンバー全員がツアーTシャツに着替えて登場…と思いきや、長谷川以外のメンバーは口元にタオルを巻き、サングラス着用という怪しい出で立ち。しかも有村がドラム、ナカヤマがベース、ケンケンがギターと、パートチェンジ。もちろん長谷川はボーカル。
「普段、ジャズ喫茶でジャズシンガーとして活動している、千川ボネットとプラトニックラヴァーズ」
という名義で、千葉テレビのバンドの番組「千プラ」のテーマ曲を演奏。やはり演奏はかなりぎこちないし、歌詞もユーモアに満ち溢れたものだが、サウンドはこのバンドのものとしか言えないシューゲイズギターサウンドなのが面白い。
本編はかなりキッチリと構築された展開だったので、これにはかなり和んだ。終わってから一度ダッシュで戻って再び登場すると、この曲のことには一切触れてなかったが。
「昔、市川でライブやってた時に、フルメイクで駐禁取られて、交番に連れてかれたことがある(笑)」
と、再び市川での思い出を話しながら、ラストは代表曲「メランコリック」の轟音ギターサウンドでヘドバンを巻き起こして終了。
しかし、まだアンコールを求める声はやまず、再びメンバーが登場。
「ケンケンの言葉を借りると、料金分は本編でやっているので、ここからは好きなようにやらせてもらいます」
と、美メロの極致のような「ロケット」、さらに長谷川が、
「昔、市川でよくライブやってた頃にもよくやってた曲」
と、初期の「クリーム」で終了。メンバーが観客に手を振り、順番にステージを去って行くと、有村が、
「ツアーファイナルじゃないのに、なんか感極まってる。…このままじゃ終われないでしょ!」
と、メンバーを呼び戻し、さらに1曲「サイコガーデン」を披露して、本当に終了。本編自体は1時間半ちょっとだったが、アンコールが全て終わる頃には、2時間半ほどを経過していた。
有村は最後に、
「気をつけて帰ってねー」
とマイクを通さずに観客に告げて帰っていった。
自分たちの音楽性や世界観をしっかりと確立させながら歩いて来た20年間。しかし、新曲「マイム」に顕著なように、バンドはさらに新境地に足を踏み出している。
「こうしてみんなでこういう時間を過ごせるなら、歳を重ねるのも悪くない」
と有村は言っていたが、自分が有村くらいの年齢になった時に、そう言えるようになっていたいと思う。
1.リコール
2.くちづけ
3.十字路
4.Sink
5.名前のない花
6.ベランダ
7.てふてふ
8.梟
9.空白の日
10.トゥインクル
11.Bloom
12.ヘイト・レッド、ディップ・イット
13.マイム
14.デュエット
15.真っ赤な糸
16.そしてパレードは続く
encore1
17.千プラのテーマ
18.少女狂想
19.メランコリック
encore2
20.ロケット
21.クリーム
22.サイコガーデン
マイム
http://youtu.be/XggYNGse84Q
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